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ソレイユの決意

49話目になりますわ…ミーミル湖に集結しつつある魔王エナ軍…そんな中、ソレイユ将軍は、魔王エナと刃を交えます。

ミーミル湖の小谷と呼ばれる城の中…

「ビカラよ、エナが布陣したようだぞ…」

ディーノが顔の目の辺りを触りながら…呟いている。


「確かに…エナの気配を感じています。ん?これは…バサラですね…あと…アンチラ?あのクソ虫共…何が英雄だ…胸糞悪いわ!」ビカラが毒づいた!


「さてさて…エナ様にこの結界、破れますでしょうか?」ディーノが呟く。


「賢者の円環…エナ様の能力の真逆の結界…物資の変性、再生、創造…エナ様の原子レベルまでの分解、破壊、消滅とは相反するもの… アハハ…楽しみだよ…本当に楽しみだ…」ディーノは窓の方を見つめた。


「ディーノ様…魔導兵の配置はどうされますか?」ビカラか聞いた。

「どれだけ油断させるかが、勝負ですからねぇ…湖の出城には、単なる魔法耐性に優れた兵士を配置しますか…」ディーノが言った。


「ビカラ…竜はどれだけいそうだ?」

「おそらく…黒竜が10頭ぐらいでしょうか?」ビカラが、答える。


「さて…エナ様の驚く顔がみたい…ものだ…ご自慢の竜の末路を!アハハ…イチジョウダニのエナの顔が忘れられないわ!アハハハ」


ミーミル湖のエナ達の左の森…そこに、バイシャの命により、ソレイユ将軍の調査隊が潜んでいた。

「エコウ?アクタ?エキ?…これが…ミーミル湖だったか?」ソレイユが、部下に問いかけた。


「いえ…こんな巨大な湖は、知りませんが…」エキが答えた。

「世界が拡張しているのは、これではっきりしましたね…」エコウが言った。


エコウ、ソレイユ軍の副官的存在、清楚な黒髪の女性である。

エキとアクタが、ソレイユの両腕といっても良い…戦術はエキ、実働部隊はアクタが指揮をする。二人とも黒髪の武人の姿である。

救済エコウ、行動のエキ、破壊のアクタ、ソレイユ軍の3本柱である。


「しかしソレイユ様、我々が到着と同時に、向こうに黒竜が舞い降りるとは…魔王エナがいますよ…あとは、黒騎士シモーヌ、ジャンヌがいますね…姿は見えませんが…何人かの将軍が来ていると考えられます。」エキが言った。


「以前のミーミル湖なら対岸から狙い撃ちできたか…この広さは…なんとなぁ、」ソレイユが呟く。

「ソレイユ将軍?この気配は、」エコウがエナ達の方を凝視している。


「バサラ大将か?…??アンチラ大将??懐かしい気配だ!」

「ギリギリまで…近寄るか?」ソレイユが言った。

「隠蔽の結界を張ります…」エキか印を切った。


「止まれ!!」ソレイユが言った。

「見たか!エコウ!エキ!アクタ……魔王の顔を…」ソレイユが叫ぶ…

「いや!ソレイユ将軍…巴様、バサラ大将、アンチラ大将が殺されました。」エキが叫んだ。

そこには、消えていくバサラ、アンチラ、左近の姿があった。


「なに?バサラ大将が…消えた…また復活出来るのか?わからんな!しかし…何かエナが叫んでいたような?」

「将軍!!!」アクタが叫んだ!!


キイイイイイイーン!!ドン!!

「なんだ?爆発か?」ソレイユが叫ぶ!!



「わらわが…どうかしたかえ?………?フッ!この下郎がぁ!!」

「今、わらわは、機嫌が悪いぞ!ソレイユ!光に集まる、羽虫ふぜいが!」

そこには、魔王エナが立っていた。


…これは…この圧力…覇気…間違い無いエナの波動だ…震えが止まら無い!圧倒的…絶対的、驚異的!これが覇王か!黒い仮面の奥から冷えた目が4人を見下ろしていた。

「え…こ…う…」ソレイユは横をみた。

エコウ、エキ、アクタ…は、跪いている。


「エナぁ!きっきっさまぁ……!滅っしてやるぅ!」アクタが立ち上がった。


「やっぁめぇ…ろう…アクタ!」ソレイユがかろうじて声を絞り出した刹那!


「うるさい!虫ふぜいが!!」エナの目が光る…!

……アクタの鼻から下…喉にかけて…穴が空いた…大量の血飛沫!!

…「アクタ…」

…「うわぁ~!」エキが叫んだ。


「吠えるな…羽虫!」エナが言う。

巨大な何かが降ってきた…ような…

!べちょ!!

エキは、地面の上に肉塊となった。


エコウは、地べたにはいつくり…涙、鼻水…よだれを垂らして…ガクガク…震えている… 

もはや、目には生気などなく…ただ…赦しを願う…哀れな女にしか見えない。

「あっ…あっ……たったっ…すけて…く…ださい…」

地面には、おしっこの水たまりが出来ていた。


「さて…ソレイユ…バイシャの命令か?私を殺しに来たのだろう?」

「殺しにきたならば、殺される覚悟もあるのだろう?」

エナの蹴りがソレイユ襲った

「ぐえっ…!」


蹴られたソレイユは、もんどり打って転がっている。

「…答えられぬか?声もでぬか?」

突然…光の弾が空中に現れた。

「死ね!魔王エナ!」

ジュバッ!!無数の光弾がエナを襲う…

「エコウ!お前も撃て!空間を歪めろ!」

ソレイユが叫んだ…!


「あっ…あっ……あっ…ハイ!」エコウが絶叫ぶ。


ギュルギュル…空間にネジの様な、歪みが無数に出現した。

「死ねぇぇぇぇ…!エナ!」


ソレイユの能力…プラズマとも言える、光球を何万発も作成し…相手を攻撃する。絶対不可避の攻撃である。

エコウの攻撃…空間を歪め…ドリルの様に相手に撃ち込む必殺の空間弾!触れれは、肉体は弾け飛ぶ!


辺りは砂煙が上がっている。


「アハハ!舐めるなエナ!アハハ!追い打ちだ!死ね!死ね死ねぇ!」無数の光弾が砂煙の中に撃ち込まれた。


「エコウ!エコウ!勝ったぞ!エナを殺した。アハハハアハハハ!我々の勝ちだぁ!!アハハハ」

砂煙が引いていく…そこには、原型を留めていない…何か…血の海が、広がっている。

エコウがいない。

「え…こ…う…?え…こ…う…!エコウ!」


「…ソレイユ?何を叫んでいるのだ?」土ぼこりの中、エナが平然と立っていた。

「あぁ…エコウか?エコウは、そのボロ雑巾だろうが!オホホホ!」


「さて…どうしてやろうかぇ〜そうだ…お前…明智十兵衛を知っているか?」

エナが聞いた。


「明智十兵衛光秀でしょうか?…それは…バサラ大将なのでは?」


「オホホホ!バイシャ達も、同じか!私もバサラ大将だと思っておったわ…でも、違った。お前か?ソレイユ?お前が十兵衛なのか?」…「それとも、ラリュンヌか?インダラたあたりか?」


「私は知りません!」ソレイユが口を開く、


「そうか知らぬか…ならソレイユ!私に仕えよ!私に全てを捧げると誓え!」エナがソレイユの目を見据える。


「私はな…常に思っていのだよ…この世界の事を、我々の業の事を…平和とは、安らぎとは何だ?幸せとは何だ!」エナがソレイユを覗き込みながら…


「お前なら理解出来るだろう…光の反対は何だ?」

「光の反対?闇です。」ソレイユが声をだす。

「なら、幸せの反対はなんだ?」

「幸せの反対??不幸せ?不幸?ですか?」ソレイユが言った。


「この世から不幸が消えたら皆幸せになるのか?ソレイユ?」

「…不幸が消えたら…幸せではないですか?」

「アハハハ、比べる物がないのに…ソレイユ?なんの定義で幸せを感じるんだ?」


「交通事故を考えようか?あれは、不幸だ…一瞬で罪の無い人が、帰らぬ人になる…大切な人を失うのは…むごいな…だろ?ソレイユ?」


「この世界に車があって、ソレイユがエコウを轢き殺したたとしたら?不幸か?違うだろぉ?」エナがソレイユの顔を見る。


「…生き返ります………」ソレイユが呟く。


「人間の幸せの尺度…解りやすく言うと…いや、解りやすくする為に、人類は、デジタル的な物を思いついた。そう!お金だ…幸せの尺度だ!ソレイユ!比べる思考が幸せを発生させるのだよ…誰よりも、これだけお金がある…そのお金で…私の服は、誰よりも高い!私の服は誰かより…安く買えた!…私は高級で美味な料理を食べている。」エナが続ける。


「この世界は、最初は、味覚、恥、言葉、理性、知性…全て無い…だろう?ソレイユ…その人達を見て…どう思う?あ〜幸せそうだ…そう思ったか?」

「巴が言ってたわ…可哀想だと……でもな…本来のの幸福は、彼らなのだよ…お腹が減ったから…食べる…比べる物が無いから…それで満足する。満足って事も解らないかもな…服?要らないね…恥なんか無いから…子供を産むって事が出来無いから…生物としての…義務…母性すら無い…性別、人種すら無いから、差別も無い…そして歳を取らない…死すら無い…」


「なにも考えない、考えられ無い、愛情なんて無い、憎悪も無い。幸せか?ソレイユ?」


「答えろ…ソレイユ…」エナが叫んだ!


「………我々は…なんなのですか?エナ……………様…………魔王エナ様」ソレイユは…涙を流した。


「涙か!ソレイユ!!今、お前は、生きている事を、感じているんだよ!そして…私は、生きる意味を教えたい…愛情を、悲しみを、努力を…喜びを…!」


「ソレイユ…今からお前を殺す!そして…我がベルサイユで復活するだろぉ!三人もそこにいる…私に仕えよ!ソレイユ…」


「エナ様…私はソレイユ…生まれ変わりましたら、エナ様に忠誠を誓います。」ソレイユは微笑んだ。


「その意気や良し!我に従え…この第六天魔王織田信長に!天下布武を目指そうぞ!」


「織田信長…信長様…」ソレイユが呟いた。



巴達は、ミーミル湖を捉えている。

眼下には、巨大な湖…青い湖水が煌めいている。

「しかし、巴様…2度目ですよ!2度目!笑っちゃいますよ!数日前にも巴様の後で…ミーミル湖に!!同じ、赤いドレスの巴様と!」バサラが巴の後で叫んだ…

「アハハハ!なかなか稀有な体験ですわね…バサラ大将!」

 「しかし……なんとも…これまた…あれですねぇ〜アハハハ」バサラは意味深に笑った。


「なんですか?バサラ大将?」巴が首を傾げる。


「アハハハ…いやぁ~あのぉ〜!」バサラが柄にも無く照れている。


「なんですか?ニヤニヤして?」巴がバサラを見つめた。


「なんと言うか?偽物の巴様に…あの〜その〜巴様の腰に…手を回していたのですがぁ…アハハハ…今回も同じ様に…巴様の髪の毛が私の鼻をくすぐるのです…なんでしょう?違うのです、巴様…落ち着くと言うか?幸せというか?安心すると言うか……ずっとこうしていたいって望んでる?…アハハハ…すみません…巴様…子供だった頃に…この世界には、子供時代なんて無いのですか…逢った事があって、優しく抱き締められた事があるような…いや…いや…忘れて下さい。」

バサラが真赤になっている。


「あらあら…それが…バサラ大将の口説き文句?」巴が微笑んだ。黄色?金髪?シルバー?なんとも言えない髪の毛をかき上げたながら…


「いやはや…アハハハ…」バサラは子供の様な笑顔を浮かべた。


ドレスの上からでも解る…巴の体、華奢な体…そして…この匂い…懐かしい匂い…不思議な感覚…バサラは、思わずきつく抱き締めていた。


「…バサラ大将…貴方は誰?貴方は何者なの?………遠い昔…逢った事があるの?私に…何処で?」巴は、腰に巻かれたバサラの腕に手をあてがい…バサラの後からの抱擁に身を任せていた。




不定期でアップします。寒暖差が激しい日々が続きます。皆様も体調管理を万全に…今後も満里奈達の活躍にご期待下さい。

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