巴はバサラに何を語る
48話目になりますわ…魔王エナにまったく刃が立たなかったバサラ達…そこで、バサラ達は、新たな理りを知る事になります。
ニライカナイの森の中…復活のポイント…
「バサラ殿?グラン殿?左近殿…どうしました??」
「ぐぇぐぇ…オェー!」バサラは目を覚ました。日差しがやたらに眩しい。
バサラの目の前には、巴の顔…
「貴様ぁ!よくもヌケヌケとぉ!殺してやる!」
バサラは刀を抜こうとするが…腰には刀が無い事に気付いた。
「バサラ大将?探しましたよ!突然…消えてしまって!」巴が叫ぶ!
「オェーオェー!…ん?巴ぇ!貴様…バサラ
様をまたしても謀るつもりかぁ!殺してやる」グランも声を上げた。
「巴ぇ!死ねぇ!この、ペテン師がぁ!!」
左近が殴りかかった!
「やめろぉ!どうしたんだ!」カルラが左近を抱き抑えた。
「やめろぉ!グラン、左近…巴様、カリテイモ殿を呼んでくれるか?」バサラが言った。
「多分…あの時だ…彼女が現れて…いきなりドラゴンを見せられてた。」
「?解りませんが…解りました。カリテイモを呼べカルラ!」
…「お呼びでしょうか?巴様…」カリテイモが現れた。
れ
そこには、妖艶とは程遠い、清楚で美しい武将の様な女性がいた。
「あなたが、カリテイモ殿ですか?」バサラが聞いた。
「ハイ、カリテイモと申します。」
「えっ嘘だ…あなたがカリテイモ?」グランと左近が同時に声を上げた。
「カリテイモ殿?失礼だか、貴女は、竜種なのでしょうか?」バサラが聞いた。
「竜種??私が??あり得ません、…今、この世界で竜を使役出来るのは、上杉謙信、魔王エナ様だけです。我々は、ガルダかガーゴイルが限界ですね。でも?何故?」
「上杉謙信?謙信?直江兼続?上杉景勝…??なんと…武田に続いて…上杉も」
バサラは笑った。
「あっすみません…私の知っているカリテイモ殿とは…全然違っているので、」
「以前…何処かでお会いしました?」カリテイモが首を傾げた。
「ええ…つい最近!貴女の偽物に!アハハハ」
「バサラ大将?説明して下さい。」
巴がバサラに詰め寄る。
バサラは、カリテイモと名乗る女性が現れた時に、武田軍の加藤段蔵に幻術をかけられたと考えられる事…皆んなでドラゴンの背に乗り空を飛んだ事。ミーミル湖で魔王エナと対峙した事…
加藤段蔵はドラゴンに食べられた事
そして…三人ともエナに殺された事を、かいつまんで話した。
「巴様…貴方は、赤いドレスを持っていますか?あと、黒のグローブ」
「なんで…知ってるんですか?いやーまいりましたね…偽物の私の服装ですか?もしかして…武田の諜報力には、おそれいりました。」
「巴様…光秀…このキーワードが…エナも武田も私が明智光秀と考えて…行動したと思います。」バサラが巴を見つめた。
「バサラ大将!!はっきり言います!あなたが光秀ではないのですか?」巴が声をだした。
「はい、あっ!まったく、あっ!さっぱり、全然違います。」バサラはあっさりと答えた。
「なんてこった!私達もてっきり貴方が明智十兵衛だと思っていました。」カルラが唸った。
「アハハハ名将カルラ殿ともあろう人が!人違いです。……アハハハ」バサラが笑った。
「……アハハハ…照れますね!ならば、さらに問いたい!バサラ大将、あなたは…何者ですか?」カルラは詰め寄る。
「私??世界の女性の憧れ、男の中の男!好色一代男バサラですが??」
「アハハハ!好色一代男!アハハハ」巴が笑いだした。
「あっカリテイモ殿!呼びつけて、申し訳ありませんでした。貴女は、偽物なんて、及ばないぐらい美しい女性でした。やはり!本物は違いますね!」バサラがカリテイモに頭を下げた。
「いやですわぁ…バサラ殿…!オホホホ、恥ずかしい!!」カリテイモが頬を赤らめた。
「…何か失礼な事を言いましたか?カリテイモ殿…人生…イチゴ、いち得といいまして、人生はあっという間です。赤く熟したイチゴは、早く食べないと…って例えです。ガハハハ!」
「まったく違うぞ!一期一会だからな!バサラ殿!ガハハハ!でも、気に入った」ヒバカラがバサラの、肩を叩いた。
「所で…バサラ殿…魔王エナ様を…エナ様の顔を見ましたか?どんな姿でしたか?」巴が真剣な眼差しでバサラを見た。
「えっ顔…顔ですか?あ〜見てはいません…彼女は、仮面をつけてましたから…いや…ちらっと見たかな?綺麗な顔だったようなぁ…結構…私好みのぉ!美女ぉ?なにせ…私はオッパイしか見てないので!アハハハ…意外と…小ぶりのお手頃サイズ??Cカップぐらい?」バサラの頭の中は、満里奈の顔、満里奈の姿が浮かんでいた。
「身長は、160ぐらいで…髪は茶髪ロング?全体的にスレンダー?お尻が可愛いいんですよ!色白…泣きぼくろがキュート…強い女性なんですが…泣き虫って言うか…守りたくなる?一緒にいると楽しいっていうかぁ…笑顔は最高ですね…ある意味、ルノワールの絵!"イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢"のようなぁ!美しさって言うのかなぁ〜私の憧れです。ハイ!大好きです。いや!愛してていると言っても…過言ではありませんね!
!!お嫁さんにしたい女性、トップ3に入ります!!」バサラは天をみつめ、拳を握りしめた。
「あのぉぉ??バサラ殿?誰の話しですか?」巴が首を傾げている。
「おい、バサラ大将!全裸なのを忘れてないか?矢印が上向きだぞ!」ヒバカラがニヤニヤしている。
「アハハハ!私は常に上を目指していますので…矢印は上なんです。上に一方通行!目が何故、前についているのか!前に進む為だぁ!ちんこは、上を目指す為に上じゃぁ!」
「ぐふっ!アハハハ」ヒバカラは吹き出す。
「常に上?アハハハ!アハハハ。」コブジョウも吹き出した。
「男として見習わないとな!」キンナラは感心している。
「アハハハ!」全員が笑った。
「で、誰の話?満里奈様の話しですが?アハハハ!」バサラは手で股間を抑えた。
「バサラ大将…アハハハ…うっうっん!」巴が咳払いをした。
「見ましたね?エナ様の顔を…いや、エナ様は、あえて見せたはずです。貴方に」巴がバサラと向き合った。
「巴様!その前に、何故魔王エナをエナ様とさっきから呼んでいるのですか?」グランが身構えて尋ねた。
バサラは、すっと手でグランを制した。
「いつからですか?いつから魔王軍に?」
バサラは巴の前に立った。
「私は授ける者…私は、知識を運命を使命を、この世界で与える役目を果たしています。私、アヴァロー、バイシャ、ハマーン、エナ、そして…満里奈殿は、時代時代でこう呼ばれたはず、とても古い時代なら「神」「超越者」「仙人」などと、次の時代なら国王…大統領、首相などと呼ばるでしょう。そして…貴方達も、」巴がバサラを見つめた。
「この世界には、この世界を動かしているプレイヤーが必ずいます。バサラ殿?貴方も気付いているでしょう?」
「古き神々の名前を持つ、いや、名前をつけられた貴方達…貴方達は、転生前の世界では、神ではありませんよ、バサラと言う名前をつけられたから、バサラになった…名をつけられた者は、実は、この世界の人に個としての認識コードを与えられる。そのコードを与えられた人も、誰かに名をつける。行動に、物に、周りの事象に…たとえば、天から降る水…これを雨と呼んだ。私、貴方では無い誰かが雨と名付けました。」
「その様に、世界が広がっていく。記憶に残り、語り継がれる。名前は、世界が世界たるに、物が物たる為に、人が人たる為の重要なコードです。」
「バサラ殿、貴方はエナに殺されました。でも、貴方は蘇った…バサラとして、でも実は、…違う人ですよ…貴方は、前のバサラでは無いんです。新たな転生者にバサラと言う、記憶コードとデータが付与された…」
「……………」バサラ、グラン、左近は沈黙した。
「有意義な人生って何でしょうねバサラ殿?でもね、反対の無駄な人生なんてないのです。他人から見て無駄でも、本人には違います。さらに無駄だったって知る人生だってあるんですよ!ある意味、悟りですね…」
巴は語り続けた。
「この世界、ある意味なんでもありです。女性男性の性別…年齢!寿命!ある意味殺人だって不問です。経験と理解、人は成長していきます。戦争ですらそうです。」
「不死の世界…何故?老いない世界…何故?性別の無い世界…何故?貧富の無い世界…何故?最初は言葉、味覚すら無いのでしたから!」
「バサラ殿?全てがあって、実は何も無い世界…全てが平等…そんな世界は好きですか?」
「……ある意味…退屈かと…それは、生きてはいないですね…死と同義かと…」バサラは、声を絞りだした。
「そこに、天下布武!生き甲斐を与える王が現れました。エナ.コール…魔王です。そして…この戦いに意味を持たせた人が現れました。」
「厭離穢土欣求浄土…そう、満里奈殿です。貴方は満里奈殿を選んだ、私は、エナ様を、選んだ。それだけです。結局は一緒ですから…因みに、エナ様と満里奈殿は…顔は似てますが…別人ですからご安心を!アハハハ!あっそうそう…満里奈殿は、エナ様とずっと前から共闘してます。ミツコ-ミト…彼女は、魔王軍参謀サマンです。リン殿達は、サマン、マンジュと通じてますよ。満里奈殿も知っています。最近仲間になったパンチャは、魔王軍直轄、夜叉四天王の1人ですよ!」
「アハハハ!なんと無く知ってました。いや…解ってました。ですかね…グルファクシあたりから…変だなぁ…って思ってました。」そう言ってグランと左近をみた。
二人は、口をパクパクしている。
「おい!酸欠の鯉はやめろ!ガハハハ!」
「そうそう!バサラ殿達がまた復活するぞぉーーって教えてくれたのは、エナ様ですから…殺しちゃってごめんねぇ…許してにゃん!って伝言を貰ってます。」
「……腹が立ちますね!」バサラが声をだす。
「なので、バサラ殿…暫く我々と行動を共にしましょうか…?我々もミーミル湖に参陣します。あっエナ様から黒竜を借りましたので…」
「ちょっと待って下さい。黒竜???まさか…あの竜ですか?」グランが悲鳴にもにた声を上げた。
「はい!あの竜です。加藤段蔵を胃袋に入れた…そして…貴方達を食べ損なってイライラしている…黒竜君です。」
「ひぇー!マジ?嘘!バサラ様…あの!トラウマドラゴンですよ!私は、食われる時のあの目を、忘れませんよ!パクってやられたんですよ…パクって…一瞬に!!なんまんだぶなんまんだふ!」左近が悲鳴を上げた!
「アハハハ!ドッドラゴン?なに…する…もよぞ…物ぞ!でっでっかいトカゲだろ!あっあっアハハハァ…よゆーだよ!」バサラが歩きだした。
「バサラ大将!右手右足が同時に出てるぞ!アハハハ!」カルラが声を上げた。
「?私は相撲の心得があるので…昔の癖かな?アハハハ!ごっつぁんです。」バサラが顔を引きつらせながら…声を上げている。
「アハハハ!流石だ!バサラ大将ぉ〜ガハハハ」全員が笑った。
「この辺りで夜営して…明日…ミーミル湖に向かいましょう…」巴が叫んだ。
「満里奈殿程では無いですが…簡単な小屋なら私も建てられますので…あと…服と武器です。カリテイモ…渡して上げて!私は小屋を作ります。夕食の準備を…サカラ!」
「あっ獲物ですか?なら…そこにありますよ!」バサラが指を差した。
サカラの後に大量の鳥、鹿なとが積み上げられていた。
「…嘘…いつの間に…信じられ無い…」サカラが驚愕している。
「やるな!バサラ大将!マジでどうやってるんだ…呑みながら教えてくれ!」ヒバカラが肩を組んだ!
「巴様、ちょっと戻ると我々の宿泊施設がありますよ…お風呂もあるし、そっちに移動しませんか?ドラゴンに乗れは、すぐですし…」
「ありがたいですね…それでは、移動しましょうか…その施設は、空からでも見えるのですか?」巴が聞いた。
「アハハハ余裕で見えますよ!白い建物です。目立ちますので、すぐに解ると思います。」バサラが言った。
ドラゴンに騎乗し、大空に舞い上がる。辺りは、夕刻…赤い光が辺りを覆ってきている。
「なんだ?あれは!巴様…なにかあります。白い建物、宿泊施設????嘘だろ…目立つ??なんなんだ!」キンナラが叫んだ。
「ただ舞い上がっただけだそ!見える…は…ず…ない……だろう??あっあれは!施設じゃねーよ!?城だろ?」カルラも上擦った声を上げた。
「アハハハあれは、まさか…アハハハあり得ませんよ!姫路城ぉ!!アハハハ!満里奈殿は!なんて人だ!」巴は、歓喜の声を上げた。
そう…白鷺が羽根を広げた様な…城
ニライカナイの森に!白亜の城が夕日を浴びてそびえていた。
「満里奈殿ぉ〜!姫路城ぉ!お借りしますぞぉ〜!!」巴は、バサラをみつめている。
黒竜は、静かに舞い降りていった。
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