魔王エナ
47話目になりますわ!バサラはエナと相まみえました。そしてある事実を知る事になります。
小谷城攻略は進行していきます。何が待っているのか?
満里奈達は、ニライカナイの森を進んでいる。雨の中の行軍であった。
「あ〜雨が鬱陶いわぁ!」アイリスがぼやいている。
雨は、昨夜から降り続いている。少し肌寒い気温のようだ。
「満里奈様ぁ…雨を何とかできないんですか?」ヴァネッサが言った。
「天候を変えられるなんて…アインズ様ぐらいじゃない?」リンが言った。
「アインズ様?誰ですか?」ミッシェルが聞いた。
「えっ知らない?スケルトンの彼を?」エマニュエルが言った。
「私、知ってますよ!どこ、どこ、どこから来るのか、黄金バット、コウモリだけが知っている♪の黄金バットじゃないの?」パンチャが言った。
「ギャハハハ!あんた、何歳?パンチャ!!黄金バットって!可笑しいわ!でもね、その歌のフレーズで、さーっと空飛ぶマッハの力♪のマッハは、さーっとじゃないし、マッハで飛んだら、衝撃波で街が壊滅するって!!ギャハハハ!」ヴァネッサが笑っている。
「ヴァネッサ様も同じでしょーが!リアタイで黄金バットを見てるなんて!ヴァネッサ様こそ何歳なのよ!?」パンチャが言った。
「パンチャ、私は知らない事以外は、全部知ってる女なのよ!」ヴァネッサは笑っている。
「皆んな…もうすぐ復活のポイントだが…ジン一郎達から報告があった。バサラ達は、いない…みたいだな…」レインが言った。
「いない?とっくに復活して…バイシャ様の所に向かっているって事は?」シンダラが言った。
「あり得るわ…ジン一郎達に探させてるけど…まだ見つからないみたい…」満里奈が辺りを見渡しながら言った。
「また死んじゃったって事は…ないわよねぇ…武器も防具もない状態で…」フランソワーズが首を傾げる。
「まさか!全裸でもバサラよ!雑兵の鬼にやられるなんて無いわね…」満里奈が呟く。
「武田に拉致されたは?」エウリュアレが言った。
「武田!!それは、あり得るぞ、それに…加藤段蔵は、まだ生きてる。復活すぐに…幻術で惑わされたら…間違い無く、やられるね」レインが声を低くいった。
「ミツコ殿…そっちは?」満里奈が尋ねた。
「ベルサイユ近くの復活のポイント他…バサラ達は、確認されてないようです。」ミツコが告げる。
「ベルサイユって何?ミツコ殿?」
「ベルサイユ?エナ様が住んでる館の事ですよ…」ミツコが言った。
「へぇ~ベルサイユって呼んでるんだぁ…へぇ~!」満里奈が驚いた。
「今度、行ってみないとね…」満里奈は微笑んだ。
先行隊がバサラを探している。
「バサラァァァ!いないの?」ハイラが叫んでいる。
「バサラ様ァァァ!グラン!左近!」
ニション達も声をだす。
「バサラの気配を感じられ無い…ステンノー様どうですか?」
「残穢というか、思念の残り香って感じは無いわね…ただ、ここは時間の流れが速いから…残留はすぐに消えちゃうかもね。」ステンノーが言った。
「やはり、エナ様の所で復活してるのかしら?」エウリュアレが言った。
「エナの所には、復活してないって」満里奈が言った。
「解りました。満里奈様…ここで、一泊は可能ですか?もう少し周辺を探りたいので…」ハイラとシンダラが言った。
「了解した。取り敢えず、この辺りで野営しよう!」レインが言った。
翌朝… 雨はまだシトシトと降り続いている。
「どうしますか?満里奈様」レインが満里奈の顔を覗きこんだ。
「ミツコ殿…転送陣の準備を…ミーミル湖近くまで…転移します。エナと合流します。各自準備を怠らないように」満里奈は声を上げた。
同じ頃…ミーミル湖に向かって歩く集団がいた。
「もうすぐミーミル湖です。湖畔からすぐに…山があるのですが…そこにディーノがいますね…ディーノは知っていますか?」巴が聞いた。
「いや…知らないですね…ディーノより、ビカラです!末妹のビカラ…何故、忘れていたのか?出来れば助けたいですね、グラン…お前はビカラを覚えているか?」バサラが聞いた。
「ビカラ、ビカラ、ビカラいましたね…でも?敵だったような気がしてるんですよ…?」グランが言った。
「敵?まさか!その辺りの記憶が曖昧だったなんだよな!あ〜っイライラするわ!」
「バサラ兄様…メキラ姉様は、なんと言っていたのですか?」グランが聞いた。
「メキラねぇ!…その時は、ビカラの事など忘れていたわ!メキラも、サンチラもショウトラ、マコラ!誰からもビカラの話しなぞ、一切出なかった!そう言えば、ニションならなんか知ってたかなぁ?ニション=アニラは、末弟…おとうと??末弟?あれ?ニションは女だったよな!だったら1番末っ子のアニラが末妹じゃね?あれ?レイン隊長は末妹って言ったような?…?まぁ…性別は変えれるから…あんまり意味ないか?アハハハ」
「なんだか、謎だらけですね。で…この戦、加勢するつもりですか?バサラ大将?でもビカラ大将を助けるのは…無理でしょうね…」巴が言った。
「何故ですか?巴様」
「アハハハ簡単ですよ…エナは許しませんよ…皆殺しでしょうね…ディーノとビカラの頭蓋骨で杯じゃないですか?…知ってるでしょ?バサラ大将」
「ええ…知っています…」
「なら隙あらば…エナを殺りますか?バサラ大将?」
巴がニヤリと笑った。
「手伝いますよ!お望みなら…」
「バサラ様…千載一遇の機会かと…ただ…ここは戰場、隙があるとは思えませんが!」グランが言った。
「まぁ、焦るなグラン…2〜3度…刃を交わしたが…実力差は圧倒的だった。」バサラが首を振った。
「誰も顔をみた事が無い…魔王エナのツラを見て見ようじゃないか?もし!隙があるなら…俺が斬る!!」バサラがグランを見据えて言った。
「ところで巴様…エナを斬っても??エナはすぐ復活するのでは?」左近が聞いた。
「しませんね!消えますよ、アヴァローもバイシャも、ハマーンも…私も多分、消えます。本当の死です。」巴が言った。
「そうですか…私は、まだ復活出来るのかな?アハハハ」バサラが笑った。
「そうですねぇ…バサラ大将の使命がエナ討伐なら…たとえ斬られても…ぱはっと復活するんじゃないですか?アハハハ」巴が笑った。
「お気楽に言ってくれますねぇ…消える可能性だってあるでしょうが!でもリトライ出来る人生か…なんか…不思議ですね…甲子園優勝まで…何回も試合をやり直せる、なんと、トレーニング期間付ときたもんだ!!」
カラカラとバサラは笑う。
「それでも、死地に向かうっていうのは、腹に来ますね…もっと気楽で良さそうなのに…」バサラは苦笑いをした。
「ミーミル湖が見えてきましたね…えっえっ!」巴が言った。
「嘘!デカい!これって海じゃないんですか?対岸が見えませんよ!本当に湖なんですか?」バサラが声を上げた。
グランと左近も…声を出せ無い!
「これは凄い…」
「嘘!なにこれ?えっこれって??いつの間に…」巴も驚愕した。
湖は、もはや湖という名では収まりきらぬほどに広がり、視界の果てまで淡い水の色をたたえていた。凪いだ水面は空を映し、朝ならば薄金色に、夕刻には藍と朱の溶け合う色へと静かに移ろう。ときおり渡る風が、細やかなさざ波を生み、光を砕いて無数のきらめきを散らす。
「綺麗だ…ここが戦場?あまりにも場違いだな!」バサラは呟く。
対岸には山々が連なり、深い緑と岩肌の陰影が重なって、幾重にも奥行きをつくっている。その中でひときわ高く聳える峰の頂に、城がある。遠望ではあるが、その輪郭は明確で、石の塔と城壁が天空に刻まれた紋章のように浮かび上がる。雲が低く垂れると、城は半ば霞に抱かれ、難攻不落の体を擁している。
「あの城が見えますか?あそこにディーノがいますね…」巴が城を見つめた。
「あの城を落とすとは、至難の業ですね。」
「ここからでも、曲輪が、見て取れますよ…あれは…なんだ?人?ロボット?まさかね!アハハハ」バサラが意識を集中している。
「ロボット?何を言っているのですか?」巴がバサラを見た。
「感覚で感じるんですよ…生き物か、ただの物か…曲輪の中にちらっと見えた兵士は、゜生きてる人間じゃない!゜怖いですね…霊です。」バサラが顔を巴に向けた。
「稲川淳二風に言っても…ダメですよ!」巴が笑う。
「なんですかね?もしかしてゾンビ…………あっバサラ殿、隠れて!!」巴が声を上げる。
遠くに…鳥?いや…エナの騎乗するドラゴンが見える…「デカい!あれは…竜?」バサラが目を見開いた。
「あれが、魔王軍団のドラゴンです。魔王軍のジャンヌと シモーヌは、竜種ですから…あの黒竜は、かなりやばいですよ…我々の竜とは比べ物になりません、文鳥と鷹ぐらい違いますから…無敵ですよ!」巴が吐き捨てる。
バサラは思い出している。エナが攻めてきた夜を…いたね!対峙したね…ジャンヌとシモーヌ…黒騎士、黒戦士…アハハハ…寒気がするなぁ…でも…今なら…勝てるか?焦りは禁物だな…
来た…来たぞ…4頭のドラゴンがこっちに来る。今、我々の頭の上を通過した。
…「うっ…このプレッシャー…エナがいるなぁ……!」バサラば、声にならない声をだす。
「バサラ様…この重圧…威圧感…存在感…立ってるのがやっとですね」グランと左近が唸る。
「バサラ様…なんか…満里奈様と逆ですね…感じが…満里奈様は、オーラが外に向いているって言うか、踏ん張らないと飛ばされるって感じですが、魔王は、吸い寄せられる様に感じますよ!」グランが言った。
「あぁ~そんな感じだな、巴様…??巴様?」バサラが巴の顔を覗き込んだ。
頭上では、竜が降り立とうとしている。
4頭のドラゴンは、バサラ達から300メートルは離れているだろうか?
…今、4頭のドラゴンから4人が降り立った。
真っ黒の鎧…真っ黒の兜…真っ黒の仮面…3人は黒のマント、独りだけ…赤のマントの騎士がいる…
「巴様?大丈夫ですか?」グランが声をかける…「巴様??巴様??」
巴は白目を向き、全身が痙攣し、泡を吹いている…
「バサラ様…4人がこっちを見ています…気付かれたかも知れませんね!」左近が
声を出した。
「あっ独りが、指をこっちに向けました。」
「バサラ様…逃げないと!やばいです。」
左近とグランが叫んでいる。
「赤マントの奴が、こっちを見ました。」
「やばい!バサラ様!やばいです!」
グランと左近が…叫びまくっている。
「待て!これは?グラン!左近!やられた!罠だ!俺達はハメられた!俺達は、当て馬にせれたぞ!逃げないと!」
「当て馬?やられましたね。」
「こいつは、巴様じゃないぞ!幻術だ!やられた!!その証拠に、カルラ達もいない!誰だ?こいつ!」
「こいつは、加藤段蔵…武田軍最強の忍びですね…飛び加藤…武田にやられましたね!」
「武田か!!グラン!左近!逃げるぞ!まずい!」
…えっ…グッ…グラン?左近?……
…何処だ、何処に行った……バサラは恐る恐る横を見た。
横には、赤いマントの黒騎士がいた。
「エナ……?まっ魔王ぉ…エナ?」
「やはり来たな、十兵衛…やはりお前かなのかバサラ…残念だな…今回は…間違えずに良く来たな!」
「まっ間違え?」バサラが声を絞りだす。
「?グラン……と…ぉさぁ…こんは?」
「グラン?左近?おおかた、利三か?秀満あたりか?アハハハ…ほれ!上!」
頭上の黒いドラゴン1頭からの口からグランの腕、もう1頭から左近らしき脚が出ている。
「あいつに食われたら…次回は、犬か?良くて鹿か?アハハハ!可笑しい!アハハハ!」
エナは笑っている。
「巴様は?」
「飛び加藤か?アハハハとっくに腹の中よ!あいつは、そうだなぁ…虫だな!アハハハ!」
「お前は、敬意を評して、猿だな!アハハハ!バサラ猿か!良いぞ!ジャンヌ?シモーヌ?どう思う?」エナは笑う
「アハハハ!私は、ゴキブリが良いと具申します…所詮は、アターナー姉様の腰巾着です。アターナー姉様の嫌いな、ハエかゴキブリが相応しいかと…」ジャンヌが言った。
黒仮面の女が顔を寄せる…「ハエだな…鬱陶しいハエになれ!バサラァー!!人間になるまでは、1000年はかかるぞ!アハハハ!」
「では、さらばだ十兵衛…」エナは十兵衛を見つめながら…仮面を外した。
そこには、その仮面の奥には…
「…!!!……!!……!!えっえっ!!まさか!まさか!貴方は、まっまっり…まぁ…満里奈様……満里奈様が魔王エナ?…同じ?????騙していたのですか?」
バサラを見つめる顔は、満里奈その物であった。
頭上には、ドラゴンの口…生温かい息がかかる
「死ね!十兵衛!」エナは剣をバサラに突き立てた!
「グゥ!じゅう…べえって?柳生…十兵衛ですか?…」
グワァッ…ドラゴンが食らいつく!
………「なんだと??吐き出せ!加藤以外!全員吐き出させろ!!ジャンヌ!」エナが叫んだ!
瀕死のバサラがドラゴンの口から吐き出された。グランと左近は、動かない…
「今なんと言ったバサラ!バサラ!柳生十兵衛?柳生と言ったのか?」
「……十兵衛…柳生十兵衛三厳、満里奈様……どうして?………!」
バサラは静かに目を閉じた。
「なんだと…バサラじゃない?明智十兵衛は、バサラじゃない?…まいった。…お前は誰だったんだ、バサラ…!…たが明智十兵衛では無いなら、また、相見えるだろう…バサラ!今は、眠れ!バサラ」エナは、バサラを抱きしめた。
「しかし明智十兵衛ぇ…たばかりおるわ」
ーサマンー
ーーエナ様どうされましたか?ーー
ーバサラは明智十兵衛光秀では無かったわー
ーーまさか!で?バサラ達は?ーー
ーすまぬ、今、殺したー
ーーなら、何処かで復活してますね?ーー
ーあぁ!ただ、バサラには武田が絡んでおったわ。ー
ーー成る程ーー
ーとにかく早く来い、サマンー
ーー仰せのままにー
「エナ様…転移陣の準備が出来ました。」マンジュが声をかける…
「あぁ~さてさて…どうしてくれようかのぉ…ディーノ…山籠りなぞしおって!」
エナが叫ぶ…
「エナ様…明智十兵衛光秀の正体が解ら無いうちは、エナ様は、一度、ベルサイユに戻られては?」マンジュがエナに言った。
「必ずいるはずだ!あの小谷城に…明智が…もしかして、ビカラか?まさかな…取り敢えず、サマン達を待つ!」
「了解しました。」
「そうだ…巴を呼べジャンヌ!」
「巴様ですか?」ジャンヌが言った。
「そうだ…巴だ…」
「…本当の巴だ!」エナは小谷城を見つめながら…ジャンヌに呟いた。
不定期でアップします。満里奈達の活躍にご期待下さい。感想など頂けたたら、幸いです。




