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いざ!ミーミル湖

45話目になりますわ…バサラは生きていました。ミーミル湖に皆が、集結しつつあります。どんな戦いがまっているのでしょう…

ニライカナイの森の奥…その日は雨だった。

「バサラ様…バサラ様…」


木々の間から流れ落ちる雫…雨は、木の葉を打ち…森中にその音を響かせている。

「あっ〜オェー…気持ち悪い…」

「バサラ様…気付かれましたか…」

「おお〜グランか?グラン?グラン!また…逢えたな…………左近は…左近は、まだ頭がくらっくらしてるわ!」

「左近なら向こうに…」グランは近くの大木を指差した。


「オェーオェー…」左近は、うずくまって嘔吐を繰り返していた。


「皆んな無事か?」バサラは言った。


「はい…ただ…あれから何日過ぎたのか、ここが何処が解りません。」

「グランが目覚めてからどのぐらいなんだ?」バサラは辺りを見渡しながら聞いた。


「私も、先程です。左近も一緒ですね」

ー満里奈ー

バサラは耳に手を当てた…

「無い…イヤーカフがって…アハハハアハハハ…3人共に全裸の…フルチン状態か!」

「アハハハですね!」グランが笑った。


「しかし、防具なし!武器なし、食料なし!かぁ…しかし、ここは何処だ…」バサラは、空を仰いだ。

「ん?左近、グラン、この場所を離れるぞ…ここは、時間の流れがやたら速い!ヤバいな」

3人は歩き出した…

「バサラ様…多分ですけど……ハイラ様が言っていた事を覚えてますか?」左近が目を閉じ…声を絞り出した。

「あぁ…最後は魔王エナの領土で……復活する………だろ?」バサラは、一層の警戒を強めている。


「念を飛ばせ…グラン、左近…」

「感じられるのは…動物だけですね…鬼の気配は…感じられません。」グランが言った。


「やはりここは、ニライカナイの森の中なのか?…かなり広がっているとは聞いていたが…」


「私が考えるに…木の間隔なのですが…」

グランが語り始めた。

「間隔?成る程ね…ニライカナイの中心から広がっている…って事か?」バサラが言った。

「さすが…バサラ様…我々は、プシケ村から入りました。その際の木の間隔が、以前と比べて…入り口方向に延びているって感じがしたんです!やはり枝は、南に多く茂ります。その、間隔…」「そして…ここは、木の間隔が広がっていない…つまり…中心付近なのでは?さらに付け加えるなら…果実、樹の実です。一概には言えませんが…南向きの果実は大きくなる…まぁ…推論の域を出ませんが…我々は、中央より西にいるのでは?」


「グラン!でかしたな!だとすると…この先は、巴様のエリアか?」バサラが言った。

「だと良いのですが…」グランが言った。


「まずは、腹ごしらえだな!飯を食わないと…心が強くいられないわぁ!ガハハハ」バサラは豪胆に笑った。


「狩りですか?」左近が言った。


「狩り?何を言っている。獲物なら…ここにあるだろうがぁ!」バサラが今度は、不敵に笑った。

「えっえっ??え〜〜!!!」グランと左近は、のけぞった。


「我々を食べると?………お召し上がり下さいませ!覚悟は出来てます。さぁ!バサラ様ぁ!」グラン、左近は立ち上がった。


「?あれ??あれれ?女になれない…えっなんで?男に固定されている…」

「何をしている?」バサラは冷めた目で二人を見た…

「ある程度進化すると…変われなくなるって言うか…変わる方法を忘れるんだよ…性別を変えるのには、訓練が必要になるんだと!」

バサラが言った。

「そうレイン隊長が言ってたわ!」バサラが言った。

「あ〜だから…満里奈様やフランソワーズ様…レイン隊長はあの性別のままなのかぁ…成る程、得心しました!ならバサラ様も?」

「俺もだよ!で?満里奈様ねぇ〜満里奈様は、どうだろうねぇ〜!アハハハ」バサラは意味深に笑った。


「で!獲物は横にあるだろうがぁ!」

「えっ??いつの間に」左近が尻の草を取りながら…見た。

バサラの横には、10匹程の鳥が積まれていまた。

「左近?意外にお前…下品だな!尻を触りながらとか!!まぁ、良いか」

「えっそうですか?」左近が笑った。

「さらに!貴様ら!訓練をサボっていだろう?これぐらいできないと…なぁ…頼むぜ!」バサラは二人を睨んだ。

「成る程!バサラ様…アハハハ見てて下さい!」

「……ほら…」そこには、木の枝が積まれていた…!

「グラン!お前は木を食え!馬鹿野郎ぉ!」

「アハハハ私におまかせを!」左近が念を飛ばす…無数の波動が空中を駆け巡る。

「…これは大物ですね!…ほら!」

木の枝…「馬鹿野郎…お前も木だぁ!」

「待って下さい…ほら…!」

虫が数匹…「左近!お前は木と虫だぁ!馬鹿者ぉ!」

「アハハハ…私に名誉を挽回させて下さい。………ほら…」グランは念を飛ばす…

食えそうも無い木の実が数個…「アハハハ!死ねぇ!」バサラは左フックをグランに叩き込んだ!


「さて火だな!」山積みになった木の枝から火が立ち上がる…

「バサラ様…これは?アニメで良く見るファイヤーボール?」左近が聞いた……

「あのね君達…摩擦!摩擦!木と木をこすって火が出るのは知ってるだろ?…本当に何を訓練してきたんだ?」

「私におまかせ!」グランが言った。

…途端に、おが屑の山が出来た。…

「アハハハ…グラン君?もう一度死ぬ?もう一度死んで…何処に復活するかの…実験するか?あぁ~?」

「いえ…あまりにもリスキーです。」二人は畏まった。

「さて…解体するかな…」バサラが言った。

「えっ??嘘ぉ!こんなにも繊細に…」二人は目を見張った!

空中に浮いた鳥の皮がはがされ、内臓、骨と切り分けられて行く…


「ここまで…やれたら…まぁ…初級は卒業だな!ガハハハ…」バサラは二人の顔を見た。「…初級……ですか」二人は顔を見合わせた。


「あ〜調味料が欲しいなぁ…」バサラは大声を出した…

「塩が、欲しいてすね…」グランが言った。


「ありますよぉ〜アハハハ」突然の声!!

「うわぁ~!何だ何だぁ!」

「誰ぇ〜!」

「ひぇーー!誰??」

「探知不能探知不能!」

3人は転がりまくっている。

左近は、仰向けのまま…後に走り出した…

「エクソシストですかぁ!」


笑い声と共に、真赤なドレス姿、豊かな銀色の髪…黒い…?革手袋…

「巴様ですか?」バサラは声を上げた。

「巴ですわ…一発殴っても宜しいですか?」

「巴様…何かのコスプレですか?」バサラが首を傾げた。 「スカーレットと呼んで!オホホホ!」


「なるほど、ガハハハ〜巴様…私はサンドバッグではありませんよ!クロノアの加護はありません。」


「流石…バサラ殿ですわね博識…で?何をなさってるのですか?それも、全裸で…何かのプレイ?オホホホ」巴は笑いながら聞いた。


バサラは事の顛末を巴に話した。


「武田と殺りあった?加藤段蔵、山本勘助とも?満里奈殿が正天八卦の陣を破った???満里奈殿って何者なのよ?化け物って言うより…破壊神?アハハハ…理りを書き換えるって…」

「しかし、本当にあの子達なの?今は、グランと左近?へぇ~他の子達もねぇ…成長?進化?成る程!」巴は本当に驚いている。


「これからどうする?バサラ殿?流石に全裸はねぇ〜」

「まずは、飯でしょうね…あと…塩?胡椒?ガハハハ!」

「異議なし!」二人も頷く。


「巴様…服と武器が欲しいですね…切に…」バサラが言った。

「巴様…ここは?ニライカナイの森のどの辺りなんですか?」グランが尋ねる。


「森が広がっているのは、知ってる?」巴が言った。

「はい、覚醒者が出る度に…広がってると考えています。」バサラが答えた。


「ここは、覚えてるかなぁ…グラン?左近」

「えっ…私達の復活した場所ですか?」

「そうよ…バサラ殿達と始めて逢った場所よ!」

「言われて見れば…いや…面影もないですね…アハハハ」グランが、言った。


「魔王エナがバイシャの結界を破った。方法は解らないけど…強力な術者が味方についたと思うの…そう言えば、満里奈殿は、こっちに向かっているのですか?無事でしょうね?」巴が眉を顰めた。


「…あの…巴様…言い難いのですがぁ…あのですね…あ〜グラン君!君から説明してあげなさい。」バサラは肉を、口に入れながら言った。

「あ〜結界ですね…結界…ん〜ん…満里奈様です。結界を消したのは…満里奈様です。アハハハ」


「えっ!あの、多重結界をエナとバイシャの相互多重結界を???何重にも絡み合った…結界を?独りで?消した?いや…消せるの?有り得ない…どんな術式で消せるのよ…規格外過ぎるでしょ…あまりに強力…あまりに強大…」

巴は、跪いた。

「流石は…徳川家康殿って事か…」

厭離穢土欣求浄土おんりえどごんぐじょうど…やはり…間違ってはいない…徳川家康…征夷大将軍となる人物か……」


「巴様?」

「大丈夫です。バサラ殿…バイシャの城に順調に向かっているなら…我々もバイシャの街に向かいましょう…満里奈殿とも、合流出来るはず…バイシャの街で装備を整えて…」

「良い装備屋があるんですの…ここ数年でメキメキと頭角を現した。装備屋…呉羽くれは商会」巴が、言った。


「あ!クレハ!あいつ頑張ってるのですか?私が呉羽って名前をつけんたんです!ガハハハ!先見の眼ありですね!ぶぁははは!」

バサラは高笑い。

「は?…アハハハ…バサラ殿が?名前を…アハハハ!オホホホ!」


「さぁ皆さん…ご飯をたいらげましょう!」


「なんてことなの…クレハ…千利休、アハハハ!バサラ殿が…成る程ね…」巴は、ため息交じりに独り言を言った。

役者は揃い始めた。


バイシャの街

3人はぼろ布を纏った状態で…現れた。

ボロを纏ってはいるが…先頭を歩く男は、堂々とし…変な威厳と、雰囲気を醸し出している。

「おい!邪魔するぜぇ!クレハの親父はいるかい?呼んでくれねぇかい?」

「はい…少々お待ち下さい。」店員だろうか、いそいそと奥に消えた…


「クレハ様…なんか変な人が来ています。世紀末的な臭いがする…ヤバいやからです。もしかして…ムトゥ?インド映画の老師的に危険です」

クレハと呼ばれた男は…振り向いた。


「世紀末的?ヒャッハーなヤツって事か…もしくは、北より…お前達に…死を告げる為とか言いそうか?」

「はい…そんな感じですね…ボロ布を纏って、目つきがヤバいです。」

「ボロ布を纏っている?やはり、北斗神拳の使い手か?傾奇者か?」


クレハは階下への階段を降りた。

「私が主の呉羽です。して貴方達は?」

呉羽が威厳を持って名を告げた。


「呉羽!久しいの!」バサラが第一声を上げた。

「おおっ!我が主…バサラ様!なんと!!何年ぶりですか?」

「巴様に聞いたぞ!その才を生かしてるらしいな…」 

「いや…いや!この程度、まだまだです。最近は、優雅な時間を感じるって言うか、心の安らぎ?ティータイム!これに力を入れて…ます。」

「ちょと待て?時間の感覚があるのか?」

バサラが聞いた。

「はい…実は、先だって内乱みたいな事がありまして…私…死んだですよ…まぁこの辺り全員ですけどね…そして、復活しましてその際に…なんとなく…」


「おい…呉羽、もしかして…リアルな夢を見てないか?」バサラば聞いた。

「はい、見てます…何故解るのですか?」呉羽は真剣だ。

「なんとなく…な、内容は聞かない、誰にも言うなよ、危険だぞ!」バサラが言った。


「リアルな夢なんですよねぇ〜当然、バサラ様と、巴様も出てきますよ!絆?アハハハ、私の感謝の現れでしょうか?」呉羽は、笑いながら語った。


「まぁ呉羽…戦闘服をくれ…俺達も死んだんだよ!アハハハ…復活したんで、全裸、武器無しよ!」バサラは豪快に笑った。

「死んだ?バサラ大将が?本当ですか?」

「武田信玄と殺りあってな…不覚を取ったわ!」バサラが、豪快に笑った。


「流石…バサラ大将…あの武田信玄を追い詰めた訳ですね…おまかせ下さい…凄いのがありますよ!」

呉羽は奥に走っていった。


「これです。バサラ様」

「おう!黒と金の配色かぁ!良いね!強そうだな。」「ちょっとマーベルっほいのが良いね!」

「あと…刀と槍…槍は、左近殿でしょうね!グラン殿は刀ですね〜」

「呉羽、腕を上げたな…」バサラは呉羽の背を叩いた。

「あとは、満里奈様を待つだけだな…フルチンはやばいからなー」

「満里奈様?西の満里奈様ですか?うちの情報屋の話しだと、ミーミル湖に向ったみたいですよ…なんでも…なんだったかなぁ…ビ…ビー…ビカチュウ?いや…ビカラ大将を捕まえるとかなんとか…」

「呉羽?その情報は正しいのか?」バサラは声を荒げる。

「はい…時期は解りませんが…確かです。」


「呉羽!また来るぜ!」バサラ達は店を飛び出した。


バサラ達は、街で巴と合流した。

「おお!巴様…満里奈様は、ここではなく、ミーミル湖に向ったみたいです。ミーミル湖には、ビカラがいるって巴様は知っていますか?」バサラが一気にまくし立てた。


「はい、先程、私の手の者からも連絡がありました。で?ビカラ?ビカラ?…ビカラって誰ですか?まぁ取り敢えず行きます?ミーミル湖…浅井討伐ですよ!魔王エナも向かっているようですが?危険ですよ…」


「エナ?エナも向かっているのですか?」バサラが唾を飲み込む。

「バイシャも軍を出しているとか…行きましょう…見て見ましょう。魔王エナを!魔王エナの姿を…その全てを」

「間に合いますか?巴様…」

「問題ありませんよ…秘密の馬を私は、持っていますので…」巴は不敵に笑った。

「明朝…ミーミル湖に出発です。」巴は声を上げた。

「もしかして…生きては帰れない旅になるかもしれませんね…バサラ大将!」

「ガハハハ!望む所よ!心配ご無用!」

バサラは刀を抜いた。



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