決戦前夜…パンチャ現る
41話目になりますわ!武田との決戦が迫っています。歴史に名高い…長篠の合戦です。満里奈達は生き残れるのでしょうか?
グラン達は、獲物を探していた。
「いないわね…」ニションが身をかがめながら…呟く。
「あぁ~鳥一匹いない…」右近が空を見上げながら呟く。
「不気味なぐらい…静かね」グランも言った。
「止まれ!」
突然の声…
四人は咄嗟に身を隠した。
「私だ…」
「アシュラ様…どうして?」ニションが言った。
「しっ…」アシュラは耳に手を当てた。
ーグラン…索敵ー
ーー了解ーー
ーー50メートル先に何かありますーー
ー左近、手を伸ばせー
ーーはいーー
左近は、念を伸ばした、木々を掻い潜り、その物体に触れた。
ー動物の死体ですー
ーまだ温かいー
「うっ!なんだ?念の手が斬られたぞ…?」
「念を引っ込めろ左近!」
「何かいます。」左近が小声で言った。
「戦闘体型…」アシュラが言った。
突然…何かが落ちてきた。
そこには…修験者の様な服を着た女性?男性が立っていた。髪を後に縛り、長物の武器を携えている。顔には、鬼の面…般若か?
「グライアイの者か?リン殿を呼べ…いや!全員だ…呼べ」
アシュラは身構えた…
「やめろ!敵ではない…」
ーリン姉様ー
ーー何?アシュ姫ーー
ー今、森の中です。正体不明の奴がグライアイを全員呼べと言っています。ー
ー敵意は感じませんがー
ーー今行くわーー
森の中…ヴァルプルギス六姉妹、ゴルゴン三姉妹と、謎の人物が対峙した。
「私がリン-アターナーだ…あなたは?」
「私かぁ…私の名は、山田浅右衛門太郎だ!」
「山田太郎??!明訓高校…キャッチャー!高校の通算打率…7割超えの!!」
「アハハハ…ギャハハハ!」ヴァネッサが吹き出した。
「私は、ヴァルプルギスの三女…山田浅右衛門隆夫だ!」ヴァネッサが言った。
「ぷっ!!ギャハハハ!伝説の座布団職人!あの番組の座布団運びは…隆夫で六代目…ずうとるびのメンバーとして!紅白出場」仮面の人物は吹き出した。
「私が次女、山田浅右衛門孝之だ!」アイリスが言った。
「ギャハハハ!勇者か?金貸しか?もしかして…ウォーターボーイズ?ギャハハハ」般若の人物は腰を折って笑っている。
「イクサガミで…瞬殺の山田だ!!」アイリスが言い放った。
「ギャハハハ!腹が痛い!」
「私が四女…山田浅右衛門五郎だ!」
ミッシェルが言った。
「伝説の雑誌、デートマニュアルと呼ばれた!ホット-ドッグ-プレスの編集長?ギャハハハギャハハハ!まいりました。流石だ!ミツコ-ミト様が言った通りだ!」
「甘いな!私が…!カバンのかび丸だ!」アシュラが言った。
「カビ?プッ!アハハハ…革製のカバンのカビは厄介だな!アハハハ…ヤバいレベチだぁ!!アハハハ」
「あなた…パンチャでしょ?久しぶりね!」エマニュエルが言った。「確かに私は、パンチャ…夜の女王…ミツコ-ミト様に言われて助太刀に参上した。」
「しかし!よくわかったわね!さらに、呼び捨てにするとは!エマニュエル?そして…ミッシェル!」パンチャが言った。
「オホホホ!この紋章を付けた白の制服を纏った以上…敬意を…パンチャ…」
「ははっ…」パンチャは片膝をついた。
「誰なの?ハイスクール奇面組の人?」ヴァネッサが聞いた。
ギャハハハギャハハハ!「一堂零じゃねーよ!!」パンチャが突っ込んだ!
アハハハ!!ヤバい!奇面組ぃ!アハハハ!
パンチャは仮面をはずす…
そこには、般若の面とは真逆の垂れ目で、童顔の男性がいた…いや?女性?
「パンチャ、珍ししい!今日は男なのね?」ミッシェルが聞いた。
パンチャが笑った。「一度…機会があれば…!殺り合いたいでしょ〜伝説と」
パンチャは…チラリとリンを見た。
「それはそうと…武田と殺りあってるのに…皆んなは女なのね?」
「昔からでしょ…グライアイは女ですよ!」
「そういえばそうね…あぁ〜殺りたかったなぁ…怒りの魔女と…」
「そう言えば、念力一味も…女ね…」パンチャはぐるりと、辺りを見渡す。
「それは…満里奈様の趣味みたい」ミッシェルが言った。
「え〜あっ、うちの王様も一緒か!アハハハ」
「あの…私達は男ですけど…」右近と左近が言った。
「そうなの?満里奈殿に嫌われてるんじゃないの?」パンチャが言った。
ガァーーン!右近と左近が崩れ落ちた…
「アハハハ嘘!嘘!念力大将レインの戦略ね…アハハハ」
「パンチャ?何処かで…聞いた事があるわね?」ステンノーが言った。
「パンチャ……パンチョ伊東…パンチ佐藤…」エウリュアレがぶつぶつ言っている。
「パンチ佐藤?パチパチパッチン?パパイヤ鈴木?パワプロ?」
「おい!ステンノー!エウリュアレ!メドゥーサ!何を言っている…」パンチャが言った。
「あっあぁ~思い出したぁ!ヤクシャーニーの下僕か?」メドゥーサが言った。
「なんだとー!てめぇ」パンチャが怒鳴った。
「いやいや…パンチョ君…」
「パンチャです。」
「メドゥーサの失言を許して欲しい」リンは厳かに言った。
「パンチ君!」「パンチャです」
「そう、パンチャ君……下僕?違う…ね…君の愛の器が大きいから、心が広いから…だから…我々のような小者には下僕に見えてしまう…嘆かわしいね…君のヤクシャーニーへの愛は、そう…宇宙…あえて…コスモと呼ぼうかラブ/ コスモ…我々のような小さな者にはその広さが理解出来無いのだ!その中の事象…そう流れ星などに目が行ってしまいがち…でも君の巨大な愛の中では…些細な事…例え、超新星爆発でも…些細な事だろ?パンチャ君!君の巨大なコスモは燃えているんだろ?当然、私のコスモも燃えているぞ!」
「解って頂けますか?リン殿…いやリン先生
…リン先生には解って頂けると思っていました。」
「わかるぞ…痛い程な…くぅ~!」
「先生の為に…獲物を集めておきました。皆様でお召し上がり下さい。」
「ありがとう…パンチャ君…君は愛の戦士なんだな…」
「明日…信玄は、野戦を仕掛けてきます。お気をつけて…ご武運を!」
バンチャは消えた。
「リン様…あの者は?お知り合いですか?」グランが聞いた。
「ふっ…古い戦友だよ…友よアディオス!」
リンは髪をかき上げた。
「グラン、ニション、右近、左近…獲物の運搬を頼む…いいか!大きさに惑わされるな…大きいとか!小さいとか!君達の力には関係ない…不安や、見た目…固定概念は、力を鈍らせる。自分に先入観を入れるな…神通力とは、理りを与える物なんだから…!」アシュラは皆に告げた。 「はい」4人は返事をした。
「ところでリン様…パンチャをご存知なんか?」エマニュエルはリンに小声で尋ねた。
「知らないわよ!誰よあれは!いやぁ…あぁ〜怖かったぁ!誰あれ?何者?半端ないんですげど…殺されるかと思ったわ!」
「えっ!!知らないんですか?知らなかったって…マジですか?…」
「パンチャは、魔王軍秘密特殊部隊…夜叉の四天王の1人です。」
「黒夜叉大将、クーベラ、パンチャ、ヤクシャーニー」
「よく見る鬼は羅刹軍ですが…羅刹の上位、夜叉を束ねる将軍です。」
「エナ様直轄の、我々の方が位は上ですが…その戦闘力はマンジュ様…ヴァジュ様…シン様に引けを取りません」
「成る程ね…あの波動!怖かったぁ…」リンは言った。
「でも…笑いのわかる奴だったな!」
「さてさて!ご飯ご飯!帰ろぅ!そして…お風呂ぉ!お風呂ぉ!」リンは走り出した。
その夜…レインとバサラは酒を飲んでいた。月明かりが二人を照らしている。姫路城の乾櫓…
「レイン隊長…満里奈様は?何者なんですか?あんな力をいつ手に入れたんですか?」
バサラはレインに聞いた。
「何者って?上様だろ?家康様だ!天下の征夷大将軍…戦国乱世の覇者だ…」レインが言った。
「あの力…まるで、この世を滅ぼしかねない程の力…エナと、どっちが強いんですかねぇ〜〜」バサラは首をかしげた。
「まぁ最近も首をはねられているからねぇ…エナじゃないか?強さだけなら…そう…強さだけなら…」レインが言った。
「強さだけ?その意味は?平八郎殿」バサラがレインの目を見据えた。
「君にも解るだろ?知っているだろう?気付いているだろう…?」レインが言った。
「確かに、この世界で死ぬ度に、力と記憶、運命と使命を思い出します。満里奈様もそうだと?そうやって力を得たのでしょうか?そして…何をすべきか…何を成すべきか…そして…何をしたのか…を…」
「確かに満里奈様は、破壊の力、殺戮の力を持ってはいないような感じがします。そうは言っても…満里奈様は、世界を書き換えられる…それは、破壊と同義なのでは?」
バサラはレインを見た。
「アハハハ…破壊?創造だろ?100年前の大戦のあの時から…今まで!満里奈様は、あの戦いを忘れてはいない…多分」レインは言った。
「なら…聞きます!クビラ大将…何故…兄様は、100年前の記憶を隠すのですか?兄様…答えて下さい。」バサラは言った。
「アハハハ!隠す?隠してなどいないよ…思い出したくないだけだよ!私の場合…」レインが言った。
「100年前…私、ハイラ、シンダラ、そして…クビラ大将…4人で魔王エナに対峙しました。味方は、全滅…生還は叶わず、もう破れかぶれ!相打ち覚悟の特攻…私の剣は、エナの首を狙った…でもエナの手から…光が飛び散り…私達の胴体は真っ二つ…私達は死亡…なのに…何故か、私は英雄になった?おかしいでしょう?皆んな死んだんですよ?誰も見ていない、誰も戻っていない…なのに…何故…英雄になったのですか??誰が伝えたのでしょう?誰が生還して報告したのでしょう?クビラ大将!!!!!…あなたですよね…本当は、本当に魔王エナを斬ったのは?そして…私達は何故か復活した。英雄の凱旋…そこで…そこまでで、その先の記憶は無い」バサラは、一気にまくし立てた。
「知ってどうするんだい?バサラ?」
レインは言った。
「エッ?しって…どうする??」バサラは呆気にとられた。
「知って…思い出して…何か変わるのかな?もし、君が言う通り…エナを殺せてなかったとしたら…バサラ?君はどうするんだい?」
レインはバサラの目を見た。
「殺せてなかった事を後悔する?復讐するのかな?エナによくも仲間を殺したなぁって…でも全員復活してるよ?…そうか、偽物の英雄を恥じる?いや…絶望する?洞穴にでも隠れ住む?バサラ!」
「この世界は、面白いだろ?咎人のバサラ!罪人のバサラ…物語は、また始まったんだよ!何をすべきか!何を成すべきか!バサラ!君の使命は?何?再度トライ出来るなんて…」
「人生のリロードですね…レイン隊長の使命は?何ですか?」バサラが言った。
「アハハハ決まってるよ!」
「厭離穢土欣求浄土…これだよ!家康様が宣言された言葉…おんりえどごんぐじょうど!」
「厭離穢土欣求浄土ですか?ですね!…アハハハ…今は、この言葉で納得出来ます…でも…必ず教えて下さい…あの時…何があったのかを!レイン隊長!」
「あぁ約束するよ…バサラ!」
「そうだね…バサラ…1つだけ今、教えておく…ビカラ大将…我々は12人だったんだよ!」
「ビカラ?ビカラ?えっ?いた…あれ?なぜ?…今まで忘れていた?バイシャ様でさえ忘れていた。ハイラもシンダラも…忘れているはず!末妹のビカラ…12人…そうだ…いた!確かにいた。ビカラ大将…でも…顔を思い出せ無い…」
「早く寝ろよ!バサラ、明日は、多分…決戦だ…武田を蹴散らすぞ!部屋でまってるグランとニションにも伝えておけ…死ぬ事は許さないってな」レインは、残りの酒を飲み干した。
「満里奈様…満里奈様…すてないで下さい。」ハイラは、満里奈に抱きついていた。
「ハイラ?可愛いハイラ?どうして私がハイラを捨てるの?」満里奈はハイラの髪を撫でながら聞いた。
「満里奈様を慕う者は沢山います。そのうち…私なんて忘れてしまうんじゃないかって…」
「ハイラ?ハイラには、バサラがいるじゃない?バサラに可愛がってもらったんでしょ?」
「…バサラ?確かに私はバサラが好きなのかもしれません…でも…何故か…違うんです…何故か解りませんが…バサラと結ばれてはいけないって、感じるんです。」
「不思議ね?じゃ教えて?どうしてたの?」
「えっ言わなきゃ駄目ですか?」ハイラが顔を赤くした。
「教えてハイラ…独りで慰めたていたの?」
満里奈が意地悪く聞いた。
「満里奈様…満里奈様…毎晩…アルクアンシェルやポルトボーヌルの声を聞かされて…いつもは独りで慰めてたんですけど……シュエットと一回だけ…」ハイラの顔は真赤だ。
「ハイラ?嘘は駄目よ?一回?一回だけ…?ほら…ハイラ…」
「あっあっ満里奈様…満里奈様…いぃ…もっと、もっと欲しい…」
「ハイラ?ちゃんと言いなさい!」
「あっ満里奈様…時々…あっそこ…やめないで、焦らさなで…はい、ハイラは悪い子です。我慢できないに時に…シュエットや、シュバルブランと…何回も…でも、バサラが悪いんです…毎晩!毎晩!聞かされて…満里奈様…嫌いにならないで下さい。私は、満里奈様だけに…本当は毎晩、満里奈様に愛されたいんです。」ハイラは涙ぐんだ…
「満里奈様に捨てられたら…私、生きていけません…自殺ぁ、ぁっ……?あれ?自…さ…あれ?」
「どうしたのハイラ?」
「いえ…満里奈様…本当に満里奈様だけなんです。満里奈様だけが、私の乾いた心を満たしてくれるんです。」ハイラはもう離れないってぐらい満里奈に抱きついた。
「かわいいハイラ…何処にも行っちゃ駄目よ…私のハイラ…ずっと私の傍にいなさい…さぁ…いっぱい声を聞かせて…私の前で本当のハイラを見せて…」満里奈はハイラをきつく抱き締めた。
夜が明ける…もうすぐ決戦の火蓋が切られようとしていた。
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