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Reine des chenilles à sac. 蓑虫の女王

4話目です。皆んなやられましたが!新たな決意を持って!行動を開始しますわ!

満里奈は目覚めた…吐き気…目眩…嘔吐が止まらない…涙…憤怒…悔恨…そして…恐怖…今まで感じた事の無い…恐怖…畏怖…恐れ…


「お姉様…?私…」「萌…萌…」満里奈は萌を抱き締めた。「姫様…お体は?」「クリスチーヌ?クリスチーヌ?」3人はお互いを抱き締めあった…


夜の森…小川のせせらぎ…蛍が、小さい光を灯している。風が心地よい、木々の間から、月の光が漏れ溢れていた。


「皆んなぁ〜いるの?レイン?ランス?フランソワーズ?」あちこちから…嘔吐と泣き声…うめき声が聞こえる。


この匂い…は?「リン?アイリス?ヴァネッサの匂い…リン!!アイリス?ヴァネッサぁ~」「姫様ご無事でしたか!」リンが泣きながら…抱きついてきた。「皆んな無事です。立てますか?」大きな木の根元に、バサラ…シンダラ、ハイラ…レインとランスもいる。「レイン!ランス!」満里奈は大声で呼びかけた。レインが腕を上げて答えた…「満里奈様!満里奈様!ご無事で」掠れた声

バッコスも、ウルカヌスもいる。二人とも…

二日酔いの様な顔で、嘔吐を繰り返していた。

「フランソワワーズは?」リンが答えた。あちらで休んでいます。倒木に腰を下ろし…フランソワーズは泣いていた。


「皆んな無事?怪我は無い?歩ける?取り敢えず帰りましょう」満里奈は、声をかける…


月明かりの下…敗軍の将…満里奈は、絶望を感じているが、同じぐらい疑問、疑念も感じている。


あの侵攻は…何を意味するのか?

あの侵攻で彼女?女王?は何を得たのか?

あの言葉の意味とは…

死なないなら…殺害に意味はあるのか?

そして…あの強さ…あの軍団に勝てるのか?

今後、どうすれば良いのか?


森を抜けた…大草原が広がっている。数時間前と…「そう言えば、あの殺戮から?どれだけたったのかしら?」…違っているのは、焼け焦げた…家屋の残骸がある…だけの違い。まだ…煙が立っている場所もあるわ、24時間以内かな?


ん?あれは?「「バサラ、シンダラ、ハイラ、あれが見える?あの丘の向こうに、何かの跡がない?」「確かに巨大な…跡?土が盛り上がってる?」「あれは、ミステリーサークル?じゃないか?ハイラ?だろ?」「あのね…バサラ、メッキの知識をひけらかさない!UFO?宇宙人?笑っちゃうわ…UMAならさっき見たでしょ?ドラゴンやオーガ、ゴブリンぽいヤツだっているのよ!この世界は!」…満里奈は困惑した…私の記憶の元の世界のオカルトは…こっちの、リアル??…ふっ…ちょっと気が紛れたかな?生き返るんだもの!なんでもありって事ね!シンダラが戻ってきた。「姫…ミステリーサークルでした。」

「え〜っあっ?嘘ぉ?そんな訳がある?またまた!シンダラ、冗談はバサラの顔だけにしてよ」


「げっ!なんじゃこりゃァ!…ミステリーサークルだわ!」ウルカヌスが叫んだ!

「だろ!」バサラが勝ち誇って!小躍りしている。「皆んな始めて…見るの?この魔法陣みたいなヤツ?」満里奈が聞いた…

「はい、始めて…です。と言うか、以前の我々では、気付かないですね。以前は、集落に戻って、体育座りで…空を見てましたね…アハハ」「レイン?あなたね?観察力が無くない?」「姫…全員で見てました。アハハ」ランスは吹き出した。全員が頷く…「前はそんな感じでしたわねぇ…」フランソワーズが、笑いを堪えながら言った。「皆んなヴァネッサみたいな、原始人でしたから」アイリスが言った「誰が原始人だぁ!アイリス」

堰を切った様な笑い!アハハ、そうそう!皆んな空を見てたわぁ!アハハ!ウフフ

懐かしいわ!

皆んな…笑えてる……笑いは、気分を軽くするわね。

 

「皆んな聞いて!」満里奈が叫ぶ…「多分これは……本当の魔法陣だと思う。あの連中は、侵攻する際に、遠くから進軍するのではなく、このゲートを使っていきなり現れる、と言う事は、この跡の名前が解れば…私ならこの進軍を阻止出来る…」

みんなは、顔を見合わせる…「何故?」

「簡単よ…なるべく遠くに集落を囲うように…木で作った木像を配置する。その名前は、ゲート出現不可の木像…蓑虫姫像…この近くに転移しようとしても、ゲートが作れない、どお?完璧でしょ?」満里奈は、勝ち誇って言った。

「満里奈様ぁ、この辺りに都合よく魔法陣を作ってくれるとは限らないですよ、でも、時間稼ぎぐらいには、良いかもしれないですね。合わせてサイレンの像とか置いたら?敵のサークルが出現したらサイレンが鳴る!姫、今なら距離の概念が我々にはあるので…像を集落に設置して、集落から半径10キロの円の中にゲートが出現したら鳴るとか?」レインが言った。

「10キロかぁ…効果範囲が、どれぐらいまで広げられるか解らないから…実験しないとね…でもゲートの名前が解らないから、ゲート出現の時の検証が出来無い」満里奈は頭を抱える…

その時、萌か呟いた。「魔法陣を阻止するんじゃなくて、単純に集落に近づく者がいれば、サイレンが鳴るとかにすれば、良いのでは?ゲートにこだわらずに、侵入者に絞って」皆が、驚いた!

「天才かぁ!!」


「お姉様?そのゲートって名前は何?」萌か聞く

「あの女王が言ってたのよ…帰るぞ…ゲートを開けって」満里奈は言う

「????……!じゃ名前はゲートじゃねーかぁ!!」

あれ?……満里奈はうなだれた。


でも!まって? 

この跡は…焦げ跡とも違う…マーキング?これってヤツらが侵攻の為に、あちこちに作ってあるんじゃないの?前回も、このゲートから侵攻したとしたら…そっか作ってあるんた!…このままにして良いのかしら?残したら…あの女王は、いつでもここに来れるって事じゃないの?どうする?消す?いやいや利用出来無いかな?内容を書き換える……?理りを変える?やってみる…?

「このゲートに新たな名を与えます。名は、転移門…私が命じます。他の場所に同じ物を作りし時、入り口となり、出口となす。私の命に従いなさい。私の意思に絶対の服従を!」…変化は無い?上手くいったのかしら?あとで調べてみないと…ね!


集落に戻った。集落には、何も無い…燃えかすがあるぐらい…「何か落ちてない?探して」満里奈が叫ぶ…!

ん?この匂い…?「火薬?ハイラ、これを取っておいて、ニトロセルロースでも発見出来たら…ニトロセルロース?これなんで知っる?火薬の原料とか?……私の知識??前の世界の知識?私って何者?………まぁ深く考え無い!」

「ガラスが結構落ちてるわね…あと鉄、レンガ?、これは…ゴム?木綿、絹、麻、これは…油…油は貴重ね、それに何かの種?これは?炭だわ、備長炭かも知れないわ、ナイス!」更に、「あれ?これって?石綿?なんで?これは素晴らしいわ」

「他に何かある?見つけた?」満里奈は皆に聞いた…「ないかと…」

了解…集落の再生をやらなきゃね!


「じゃ…もう一度…家を作るからねぇ!」


全員の家を作り直した…「ちょっとクリスチーヌの城?豪華になってない?」レンガの壁が増えて、一回り大きくなった?クリスチーヌは、顔を、隠して家に逃げ込んで行った。

「怪しいわね?まぁいいわ」

しかし…まるで賽の河原ね…満里奈は、ため息をいつた。「じゃあ皆んな…居酒屋萌に集合!」


居酒屋萌…

会議を行います。

「今回の死亡事件を経験して思う事はある?」レインが、言った「決定的に違うのは、恐怖は変わらないが、今回は悔しいって思い!姫様を守れなかった…自分の力量の無さが、情けないって感じがしましたね。」

ランスは、「…敵の数は、多分300体ぐらいいたと思います。布陣は…黒い騎士隊、槍を持った灰色の歩兵部隊…馬に戦車がついた…重騎兵部隊、火矢を持った黒の弓兵部隊、金色の馬に乗っり、刀を持った騎兵部隊、巨大な金色の炎を纏った馬にまたがった黒い騎士が四人…火を吐く鳥、あとは飛竜…あとはゴブリン?小鬼?」

「巨大な馬の中の中に女王がいたわね」満里奈が言う…

「私達を斬り殺したのは、黒い騎士隊よ、」リンが言った。

「俺達を、燃やしたのは、火の鳥だぜ!10羽はいたね…」とバサラ「家を壊したのは、戦車よ」ハイラが叫ぶ

「あれが最大戦力では無いわよねぇ」フランソワーズがコップを回しながら…ボソリと言った。「私達12人でなんとかなる数では無いわ!…対抗するには、もっと仲間がいるわねぇ!誰か心当たりある?」全員か首を振る…「バサラ…シンダラ!ハイラお願いして良い?集落や都市の発見を」「おまかせ下さい。満里奈様」バサラが平伏した。「新たな武器…装備を明日作るわ…しっかり準備して…何かを掴んできて!」了解しました。シンダラが答えた…。「こちらは、防御ラインを作るわウルカヌス?出来る…?探知装置の設置…物見櫓の建設、堀がいるかな?あと…何がいる?」「そうですねぇ〜城でも作りますか?」「良いわね地上と空中に対し、攻撃を仕掛けられる施設があれば…優位に立てるわね…明日実行してみるわ…あと、ちょっと作りたい物があるのよねぇ!出来たら…強力よ!さぁご飯にしましょう…皆んな」


居酒屋萌…

「皆さん…復活おめでとうございます。さて、さて、ご飯を食べましょう…明日への英気を養い…次の戦に備えるのです。そして…バサラ、シンダラ、ハイラ!この3人は、探索に出ます。新たな仲間、情報を期待しましょう!さぁー頂きます。」


その夜…満里奈は、お風呂に入った。外では萌が、薪を焚べていた。

頭を整理する。あの3人には…

まず、刀と弓

ガラスと鉄で双眼鏡とか出来無いかな?

リックの様な荷物入れ…必要ね

小型のナイフ

干し肉などの携帯食

水筒

鉛筆と紙でしょ?コンパスってこの世界で使えるの?地図を作りたいのよねぇ!あとは…銃…素材が、足らないかな?

…石鹸とシャンプー、リンスは?必須じゃない?入浴剤とか?

ん〜あとは??「萌ぇ〜萌ぇ〜あれ、居ないのかな?」「もういます」萌の声…そこには裸の萌が立っていた。

「うわっ!びっくりした」「お姉様ぁ〜」

萌がお風呂に飛び込んだ!「もぉ~萌?側に来たかったの?」萌が頷く「可愛い萌ぇ…抱き締めてあげるわ…食事ありがとうね」萌は満里奈の胸に、顔を埋めている。「萌は、生まれて始めてのお風呂です。生まれて始めて…大好きな人とのお風呂です。」

「お姉様……萌はお姉様が好きです。お姉様が大好きです。愛してます。離さないで下さい。」「私も、大好きよ、萌が大好き、愛してるわ…」

「お姉様…あの…」目をウルウルしている

可愛い…なんでこんなにときめくの?

「何?」

「あの…お姉様、キスして欲しいです」

「あら?、萌…何処でそんな言葉覚えたの?」

「お姉様から教えて貰いました、」

「じぁ…口を軽く開けて…舌を軽く出して…そう…そうよ…萌…」唇と唇…舌と舌…唾液と唾液「あっ…お姉様の唾液が流れて…」

二人は、激しく唇を重ねた。「萌…もっと舌を…」「あっあっお姉様…私、私…もうもうダメぇ…」萌は、湯船に水没していく!「萌ぇ〜〜、湯あたり??早くない?萌ぇ〜、」萌は、始めてのお風呂でのぼせた。


萌は、ぴったりと満里奈にしがみついて寝ている。この匂い…萌の匂いが心地よい…身長の割に大きな胸が静かに上下している。

…私って女だよね?体躯より大きめの胸……あっ…股間には…あっダメ…無いわよね…触れて…みても…あっ…あっダメあっ…完全…に女……あっ気持ちいい……ハイ!女でした。


以前の記憶は、ほとんど無いが…女だったはず…解らない?萌も、女の子だよね?でも…子供が、産めない?この世界は、生態系として…成り立つの?…「そう言えば、子鹿?クリスチーヌは子鹿を狩ってきたわ…人間以外は子供を産めるの?そう…そ…こ…から…あっ…そこから?そこよ!あっ…いぃ…産めるのぉ?」私自身も調査に出向かないとダメね…

「私がお供しますわ」「ありがとう…クリスチーヌ?ってクリスチーヌ?さっきから触ってるのは…あなたね!いつの間に部屋に忍び込んだの?」「だって鍵なんて無いですもの…満里奈様…私だって寂しいですわ…抱き締めて下さい。」「もう…クリスチーヌ?あなたも、甘えん坊?」「ハイ…甘えん坊です。満里奈様にキスして貰わないと…寂し死にします」「私だって…そうです!」「えっ?フランソワーズ?」「私達だって!キスして下さい、」「えええーっ!リン!アイリス!ヴァネッサ?」「私もいま〜す」「ハイラ?」「夜這いは、私たけかと思ったのにぃ…」ハイラが舌打ちした、「うわぁ~全員いるじゃない?」なんで??  


「ハイハイ!静まれ!今日から、順番制にします。湯あみ!添い寝…特に湯あみは、陽炎のお銀風に色気をもってね!ちゃんと出来るわね…皆んな!」「ちょっと待って下さい私は、今後探索に出ます…何回か当番を飛ばされます。帰ってからの連続満里奈様独占の権利を主張します。どうですか?クリスチーヌ議長!」「よろしい許可します。皆さんも任務などで…自分の番が飛ばさた時は、権利を飛ばされた回数&1回…満里奈様を独占出来る…これは…任務のご褒美ですわ!戦闘や!研究!調査!我々は、この集落プシケ村の為に尽力していきます!満里奈様は…答えたえてくれます!熱い甘美な果実を持って!」「満里奈様万歳!Reine des chenilles à sac蓑虫の女王よ!永遠なれ!」…「プシケ村?なにそれ?順番制?」「女王の務めです」全員が叫んだ!いつの間にか、ここは…

集落からプシケ村になっていた。そして…私が…ここは、私の庭!大遊技場プシケ村…私が女王…オホホホ!


さぁ始動よ満里奈!この知識を駆使して生き延びてやるわ!



不定期の更新です。頑張りますので…よろしくお願いします。蓑虫の女王…万歳!次回は、ハイラ達の、探索編です。

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