目覚め…蓑虫姫様
のんびり…投稿していきます。満里奈の活躍にご期待してね。
鬱蒼とした森、遠くで何かの鳴き声がしている…小川の音?水の音がしている…木漏れ日が眩しい…そして…この匂い…始めての匂い…満里奈は、ゆっくりと起き上がった。
ここは、何処?あれ?私は生きてるの?
確か、何かが起きような?なんだったかなぁ
自分の体を触ってみる…ん?
「何これ?エッ、なんで?私、裸じゃない…」必死に思い出そうとするが、思い出せ無い…「多分、確か、私は、刺されたんだ…あの時…どの時?」
薄っすらと、満里奈ぁ死ぬなぁ声が聞こえていたような気がする。
刺した人?犯人?悪人?が山に埋めに来て、服を脱がし、埋めようとしたけど…何らか理由で止めた…の…かしら?それにしても、私の服は何処よ、服もそうだけど…帰らないと…
「誰かいますかぁ…」叫んでから満里奈は、後悔した。刺した奴が、まだい辺りに居るかも…ん?気配、臭い…見つかったかも…
「誰だ?何処だ?」声が聞こえる…「探せ!」複数の声が聴こえてきた。
やはり…いた、刺した奴かもしれない、やばい…このままじゃ見つかる!でも、逃げたくても裸…何か無い?
落ち葉と…枝……だけ?
無いよりましかも、アダムとイブも葉っぱだったし…見つかりませんように…満里奈は、林の中に身を沈めて息を殺した。
願いも虚しく…
「いた!その木陰にいるぞ、捕まえろ…こ…れ…は」
満里奈はと犯人?目と目があう、満里奈絶望した。…しかし、まさかの反応が、帰ってきた。
「まさか!あの方か?伝説の…まさか…しかし、これは、このお姿は」
「なんだ!どおし…た、ぁ、これは、これは、ついに…ついに…降臨なされたのか?」
満里奈は「何?何?私って、そんなに綺麗かしら、降臨って、犯人達じゃないのぉ」
全員が絶叫した!「蓑虫姫様じゃー」「それぇ!!捕まえろぉ!」「逃がすなぁ、」「網を持って…来い!デカい虫網じゃあ〜」
満里奈は思った、えっ…私、虫扱い?私って虫なの、私は恐怖で固まった。さっき降臨とか言ってなかった?空中に見える大きな網?「駄目ぇぇ」
投網に絡め取られ…満里奈は、森の中を引きずられて行った。引きずられながら…満里奈は、風景をみる…
木?杉かな?白樺?くぬぎ?樫の木?あまり詳しくは無いが…見た事がある木々だ…周りには、男と女…日本人に見える。金髪の女性もいる、ここは、何処なの…しかし、皆んなプロポーションは抜群だ、顔は堀が深く美男、美女…&…最低限の布…だけ?この村は、裸族?新たな神を祀る新興宗教の一団なのかも?明治時代には、サンカと呼ばれた山の民がいたそうだが…まさかね、しばらくすると…森を抜けた…視界が開けた。眩しぃ。
木々は無くなり、ここは…草原…昔、テレビで見たモンゴルの平原みたい。草原にはたんぽぽが咲きほこり、また、周囲には、シロツメクサ?やはり…知ってる草花だ…ただ…この場所は…知ら無い…電線でも見えたら…この辺りは?圏外かなぁ?満里奈は、絶望を噛み締めていた。
集落が見える…「えっ?何あれ?田舎にも程があるでしょ?時代劇で見る…いわゆる、掘っ立て小屋じゃない!」そんな掘っ立て小屋が…何世帯か建っている。村?集落?遊牧民ですかぁ?
着いたぞ…男の声が聴こえてきた。
代表と思しき男性と女性がこちらに来る。
「解き放て」満里奈は、ゴロゴロと地面に転がった。
「このお姿…蓑虫姫」女性が叫んだ…
満里奈は立ち上がり、辺りを見渡した。
蓑虫姫ぇ?あっ…満里奈の体には、かれ葉や小枝、蔦…が取り憑くように…いや、巻きついていた。蓑虫姫?上手い事言うわね…半裸の男、女が膝をつく…「蓑虫姫様…お名前をお聞かせ下さい。」
「私の名は満里奈である…」出来る…限り低くい声で、威厳を持って…
集落の全員が声を上げるた!「やはり…やはり…蓑虫姫だ」
満里奈は、「して?そなたの名は?」
超絶美女とも言える半裸の。金髪女性は、「私達は、名と言う物を持ちません、自分で言う事も、出来ません、我々に取って名は、与えられる物だからです。」
「待って下さい?えっここは、日本ですよね?ここは、何県ですか…」満里奈は問う
「???に…ほ…る?ケン?」女性は?首をかしげる「ニホン!ナニケン?ワァカリマァスカァ?」満里奈は聞いた。
全員が、大きなハテナを出していた。
満里奈は、深呼吸をして聞いた。ここは何処で、今は西暦何年なのか…
帰って来た…答えは、ここは、大きな森、彼らが生まれの森と言っている。その森の外れの集落、西暦?誰も知ら無い…理解していない。今は何時なのかの質問には、日が真上と言った。太陽を指差し…「あれは…何」皆んな日と、答えた。
満里奈は、もしかして…いや、まさか、なんとなく理解して来ている。
その前に、皆んなに聞いた「あなた達は、言葉を喋れる、これは高度に発達したコミュニケーションなの…笑う、解る?泣く、解る?怒る、解る?でも何かが無い、基本的な事柄が…抜けているのは何故?」男が言った、「言葉は、戦いに必要、仲間を守る為…敵を破る為、教えてもらったんだ…」「我々部族は、教えて貰えば、もっと…強くなれる」
「教えて貰った?誰に?」満里奈が聞いた。
「昔の蓑虫姫に、ずっと前の腰蓑王に」
「前は、皆んな名前があったと聞いている。」「その頃の仲間は、消えた…姫も王も消えた。」満里奈は、頭が混乱してきた、子供見たいな感じ?喋れるけど、解らない事が多い見たいな?で?「消えた?聞かせて、し死んだんじゃないの?皆んな寿命って解る?」「寿命は、解るよ…この辺りでは、こう言っているから…寿命は無い。年を取らない…死んでも蘇る…何処の森で蘇る」満里奈は、絶句した…ここは、やはり…日本じゃない…その前に私がいた世界じゃない!知ら無い世界に、私は、生まれ変わったんだ!「じゃ消えたって?」「生き返る場所は、沢山あるらしい、何処か、遠くで生き返ったなら…戻ってこれないからな…だから…消えた。居なくなった。」
全員が平伏した。「戦いが近いのだ、姫よ、我々を導いて欲しい、我々に力を」
満里奈は、ますます混乱してきた。この世界は、なんなの?
待って?待って?満里奈は、冷静に、まずは、「蓑虫姫って何?」
男が言った。「我々は普段は、体に何もつけ無い…着ない、防具を着るのは、戦争、食料の調達などの時だけだ…昔の話…森で枝を体に纏った姫が現れた。彼女は、我々を導いてくださった。ただ…彼女は、体を見られて恥ずかしい…と言ったらしい…だから…蓑虫のように…木々を纏ったと」「体を見られる…恥ずかしいと言う感覚は、私達には、まったく無い!」満里奈は、成る程…ね…「伝承だと思っていた…今、あなたを見るまでは、」
男は続ける、「その姫は、不思議な力を使えたらしい…」…「物、人に理りを与え…人を導く力、」
満里奈…力?筋力ではないわね?超能力とかかしら?女が言う…「満里奈様も使えてます。」満里奈??首をかしげた。「私?」皆が頷く、解らない?誰がいつ?どの様に?女が言う…「恥ずかしく無いって言って下さい」満里奈は、言われるまま…に「恥ずかしく無い」…すると身に張り付いていた木々が、バラバラと地面に落ちた…
「キャー待って待って…、えっ〜!」これって…すると、小枝、枯葉などが、体に戻った
これって?力?理りを生み出す力って?
蓑虫に戻った満里奈は考えた。男性の王、腰蓑王…クスッ…成る程ね、
さて…どうすれば良い?
さあ…どうする?満里奈
私満里奈?どう生きるの?
草原に吹く風が心地よい…その前に名前を与える?いや…いや…服でしょ?ご飯かな?アハハでも…周りを見ると…ほぼ裸…うっとりする様な女性の裸体が歩き回っている。あれ?私は女性だよね?そっと胸と股間に手を触れて…胸はある…股間は無い…なんか…女性に惹かれる…いやぁ~それは無いでしょ…アハハ
…聞いて…みる…誰に?やはり…名前からだ、不便でしょうがない…
まず…は「あのすみません、名前が欲しい人って言うか…今のリーダー…序列かな?高い人に話があるんですけど」
四人が傅いた。満里奈様…「お呼びでしょか?」黒髪に金髪混じり短髪のイケメン…茶髪&黒のロン毛のイケメン…戦士の匂い…汗の匂い…そして…ベージュ?ゴールド?ウルフカットの美女に…薄い青の編み込んだ髪を束ねている女性…この娘いい匂い…がする…満里奈は思った。
「今からあなた達から名前を与えます。」
満里奈は告げた。
皆んなは、目を輝かせた。「1つ聞くけど…名前を貰うとどうなるの?」皆んなハテナマーク…「誰も貰った事がありませんから…
ただ…先の戦いで、名前のある戦士に会いましたが!鬼神のようでした。」金&黒の男が答えた。
与えてみる…か?理り?導く?もしかして…パラメーター?そんな訳ないか…名前「黒金男〜!あなたは今からレインです、あなたは、私の剣であり盾になります。その力をもって私を支えなさい!その鬼神の強さは、私の為に使いなさい…私に忠誠を」黒金男は、「私の名前は、レイン……」満里奈は、頭痛がした。うっ…ずきっ頭の中で、何かが動く…すると、黒金男は、うわぁ~叫び声を上げる…「なんなんだ…この気持ちはぁ…満里奈様ぁ…っウオッ〜」雄叫びをあげながら…突然走り出した。森の方に逃げていく…これは??やはり!続けて…茶黒の男、「あなたは…ランスです。あなたは、軍略、政治、経済に優れ、民を束ねます。その力は、私達の為に使いなさい…私に忠誠を」茶黒の男は、「私の名前は、ランス…ランス」うわぁ~ランスも走り出し物影に隠れた。「嘘…えっ何なんだ?えっ…これが恥ずかしい??…この置かれた状況を整理せねば…!ブツブツ、なんだァこの感覚わぁ!!」股間を隠して…騒いでいる。間違い無い…何かしらの能力を与えられるの?
薄い青の三つ編み美女が前にでた。「私に名前を下さい…」「解りました、あなたは、萌です、私を癒し、私を愛し、私を守り、食料、食事、洗濯、掃除、衛生…行ってください、私に忠誠を」
「私の名前は、萌…萌?」三つ編み美女は、泣き出した…「満里奈姉さん…私は、ずっと一緒です」、「えっ?何?」べったりと抱きいついて来た…
最後…ゴールドのウルフカットの美女「あなたは、クリスチーヌです。私を愛し、私の影となり、私を守り、外交、司法、立法を司ります。私に忠誠を」
ウルフカットの女性も泣き出した、「満里奈様…生涯の忠誠を誓います。」歓喜の匂い…が満里奈の鼻をついた…。
やはり…そう!間違い無い…名付けは、私の記憶や、希望、私の願望…欲望が名をつけた者に流れこんで行く、同時に時間の感覚…理性…私の常識…私の知識…レインとランスに関しては、女性を始めて意識し、全裸の自分に…猛烈な恥ずかしさを感じたのかな?つまり、私の望む力を与え、私の望む能力の人が出来上がるって事?違うな、私に取って理想の人が出来上がるって事。これ…怖くない……でも…満里奈は、ちょっと興奮していた。
次は、農業、建築、土木!服屋、下着屋だなぁ!鍛冶屋もかな!あと、料理人!あっお医者さん!薬屋さん
あと…パティシエ?いやーぁ!夢が膨らむ!
わぁはははは!…蓑虫姫満里奈は、はしたなく笑った。
読んで下さいまして、ありがとうございます。頑張りますので…よろしくお願いします。