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続・サッポロ物語〈3〉おわり

航太は始発で里咲のいる服部牧場に向かった。

航太は数人が乗っている車両の端に座った。ふと閃いたのかスマホを取り出し、スマホに向かって人に聞かれぬように小声でしゃべり始めた。

「行って、何もなしじゃ意味がない。せめて、これだけでも里咲さんに伝えてみよう」

航太はスマホをしまった。

駅に着くと二台ほどタクシーが止まっていた。航太はタクシーに近づくと運転手は腕組をして寝ていた。航太はドアをノックした。タクシー運転手は起きて航太に気づいてドアを後部座席のドアを開けた。

「どちらまで」

「服部牧場までお願いします」

郊外に出ると広大な草原が広がる。航太は目を瞑った。

〈突然、行ったら里咲さん、どう思うかな。行って里咲さんを狙ってるおっさんにあって俺は一体どうしたいんだ……〉

航太は久しぶりに里咲に会える気持ちに心を高ぶらせると同時に里咲を狙うおっさんに不安を感じ、何とも言えない思いで頭を悩ませていた。

草原が広がる大海原にポツンと建物が見えた。服部牧場である。

タクシーは服部牧場の入り口で止まり、航太は降りた。

牧場の朝は早く、航太が付いた頃にはもう馬は馬房から出て柵の中で放牧されていた。

馬房の建物から人の声がした。

航太は草原にいる馬を見ながら馬房に向かった。

すると馬房を掃除していた里咲が馬のぼろ(糞)が入ったバケツをもって姿を現した。

航太は里咲に声をかけようとする前に里咲が航太に気づいた。

「あれ、航太君じゃない。どうしたの?」

「遊びに来ました」

「こんな朝早くから」

馬房の掃除していた彩夢が航太と里咲の声を聞いて姿を現した。

「私が呼んだの」

「彩夢が」

「そう。ね、航太さん」彩夢は航太の腕に腕を回した。

「え、ああ」

三女の菜乃花も姿を現して航太を見た。彩夢は菜乃花に声をかけた。

「菜乃花。この人が航太さん。例の」彩夢は囁いた。

「ああ、そうなんだ」

「妹の菜乃花」彩夢は航太に菜乃花を紹介する。

「あ、舟山です」

「お噂はかねがね」菜乃花は微笑んだ。

「そうね。とりあえずパパ、ママを紹介するわ」

彩夢は航太を連れて馬房の建物の中に入って行った。

それを見送る里咲。その里咲の顔を見る菜乃花。菜乃花は白い歯を見せてニヤッとした。里咲は菜乃花のにやけた顔を見た。

「さ、お掃除、お掃除」菜乃花は馬房に向かった。


航太は彩夢に父、強勝と母、あずさを合わせれた。

「なんだ? うちの娘になんかようか?」強勝は航太を警戒した。

「パパ、私が呼んだの」

「彩夢が」

「そうよ。野次馬じゃないわよ」

「そうか。わりぃわりぃ」

「たまにね。お姉ちゃん目当てにカメラ小僧が来るの」彩夢が航太に説明した。

航太は強勝の警戒心に納得した。

「そろそろ朝食だけど、一緒に食べるか?」強勝が言った。

そういえば航太は何も食べてなかった。

「お願いします」


厩舎の奥にある家のリビングで服部家の人々と航太は朝食を食べた。

そこには祖父の将一朗と祖母の恵子がいて、恵子が食事を作り、仕切っていた。

「舟山君、いっぱい食べて」恵子が言った。

「はい、いただきます」

家族でご飯を食べる。航太は久しぶりに家庭の雰囲気、家庭の味を味わった。

他の家族は会話をしているのに里咲だけが黙々と食べている。

〈こんな温かい家庭なのに里咲さんはもめてるんだ〉航太は里咲を見た。

〈俺はここに飯を食いに来たわけじゃない〉


朝食を食べ終え、航太は柵の中で放牧されている母馬と仔馬に寄った。

仔馬は母馬にべったりと寄り添っていた。

「可愛いでしょ。今年生まれた仔よ」彩夢が航太に声をかけてきた。

「可愛いね」

「この仔が丈夫に育って、高く売れて活躍してくれると良いんだけどね」

「やっぱり売ると寂しい?」

「そりゃ、寂しいわ。でも売らないと生活できない。前に進めない」

「そうか」

「でも、うちの馬が活躍してくれると最高な気分になるわ。この喜びを知っちゃうと離れられないわ。うちみたいな零細牧場でもね。夢だけでやっているようなものだから」

「そっか」

航太は母馬と仔馬を暫く見ていた。

「馬に乗ってみる?」彩夢が航太に尋ねた。

「馬に? 俺、のったことないよ」

「私が教える。行きましょう」

彩夢は航太を乗馬できるところに案内した。


柵の中に二頭の馬がいる。

その一頭に彩夢は航太をのせようとしていた。

航太は鞍に手をかけ、彩夢がサポートしながらあぶみに片足をのせようとしている。

「怖がらないで」

「彩夢、ケガさせないでよ」里咲が離れたところから声をかけてきた。

「大丈夫よ」彩夢が答えた。

航太は馬に跨った。

「うわぁ、高い!」

「姿勢、正して」

航太は前傾姿勢を垂直にただした。

「高いね」

「大丈夫、この子、大人しい子だから」

彩夢は航太に手綱の使い方を教えた。

彩夢ももう一頭の馬に乗り、二人は馬に跨り、ゆっくり乗馬を楽しんだ。

航太も初体験ということも乗馬を暫く楽しんだ。


彩夢が馬から降りて、航太の降りるのをサポートしてもらい、馬から降りた。

航太は自分をのせてくれた馬の首筋をなでた。

「でも、ほんと、今日来るとは思わなかったわ」

「あんなこと言われたら、来ちゃたよ」

「そうね。お姉ちゃんに会いに来たんじゃなくて、お姉ちゃんを狙う馬主さんに会いに来たのよね」

航太は何も言わなかった。

「会ってどうするの?」

「わからない。わからないけど考えてたらまず行こうと思って」

「へえ、行動派なんだ」

「そんなことないよ」

「そう。でも、馬主さんと知り合いになっておくといいわよ。お金持ちだし、社長さんだし、人脈もあるしね」

「里咲さんを狙ってるおじさんでも?」

「モノは使いようよ」


航太は彩夢の指導のもと、馬にブラッシングをしたり、服部家の人々に交じって馬の手入れをした。

里咲はチラチラ、航太と彩夢を見た。その姿を見ては菜乃花は声を出さず、白い歯を見せてにやけた。

すると牧場入り口に高級車が入ってきた。

菜乃花は車を見て、強勝を呼びに行った。

高級車は駐車場に止まった。

強勝が迎えに出てきた。

「これはこれは三田村さん」

「服部さん、お久しぶり。急にゴメンね。昨日、未勝利戦で私の馬が走ったからね。それでこっちにきていたから寄らせてもらったよ」

「圧勝でしたね。次はどこ使う予定ですか?」

「調教師は一か月、放牧に出すっていってたな」

「そうですか」

強勝は三田村を応接室に連れて行った。

離れてみていた彩夢が航太に言った。

「来たね」

「あの人が馬主さん」

「そう。お姉ちゃんを狙ってる人。パパも嫌だろうな。そんな馬主を相手にしなくちゃいけないんだから」

「しなければいいのに」

「そうはいかないってぇの」


応接室から出てきた三田村は馬のところにいる里咲の傍に近寄った。

「やぁ、里咲さん」

「三田村さん。昨日の未勝利戦、見ましたよ。圧勝でしたね」

「いやいや」

「うちの馬も買ってくださいよ」

「そうだね。それより来月、イギリスに仕事で行くから里咲ちゃんも行くかい?」

「え」

「本場の牧場を見たことある?」

「いえ、ないです」

「なら、一緒に見に行こうか。ツテがあるから見たいというなら見に行ける。きっと勉強になるよ」

「イギリスですか」

「行こうよ。本場の牧場、見てみたいとは思わない?」

「そりゃ、見てみたいですけど」

「旅費も全部、私が出すから。里咲さんは身一つで来てくれればいいよ」

里咲は三田村を焦らしているわけではないが、家族の三田村嫌いもあって返答に苦慮していた。

「どう。一緒にいかないか」

「イギリスですか?」

「いい繁殖牝馬いたら買ってもいいよ。繁殖牝馬、探してるんでしょ。どう、外国産馬の繁殖牝馬、欲しくない」

「そりゃ、欲しいけど高いから」

「大丈夫、お金の心配はしなくていいから。全部、俺に任せてくれれば万事うまくいく」三田村から金持ちの余裕、懐の深さを感じる。

里咲が考えあぐねている。少なくとも航太にはそう見えた。

「里咲が行くなら僕も連れてってください!」

「誰だ、君は?」

「里咲の彼氏です」

「ちょっと!」

「里咲が行くなら僕も行きます」航太は頑として譲らない。

三田村とにらみ合う航太。航太は一歩も譲る気はない気迫が漲っている。

〈そうだ。俺はこれを言うためにここに来たんだ〉

「いやぁ、それは無理だ。遊びに行くわけではないんだ」

「なら、里咲を誘惑しないでください!」

「誘惑なんかしてないよ。あくまでもビジネスだ。そうビジネス。里咲さん、俺はいつでも協力するから、いつでも連絡してくれ。それじゃ、また」そういって三田村は自家用車に戻り、帰って行った。

里咲と航太の後ろから見ていた強勝と微笑んでいた。その微笑を彩夢は見た。

「もう、何、勝手なこと言ってるの!」里咲が航太に怒った。

「マズかった?」

「そりゃ、マズいに決まってるじゃない。馬主さんなのよ」

「馬よりも里咲さん目当てでも?」航太は彩夢から聞いたことをストレートに言った。

里咲は少したじろいだ。

「そんなの、わからないわよ。うちは牧場なんだから……。それにこれはビジネスなんだから」

「ビジネス。あの人もそんなことを言っていたっけ……」航太は里咲をジッと見た。里咲は三田村のビジネスと同じと思われてると思い、自分の発言に嫌悪した。

「兎に角、私はこの牧場の後継ぎとして色々考えなくちゃいけないことが私にはあるの。牧場をどうしていきたいか、とか戦略が色々とね。それにはどうしても資本が必要になるのよ」

「その資本を手に入れるために、時には自分をセールに出すの?」

里咲は航太の振る舞いに複雑な面持ちになり呟いた。

「生意気ね。まるで仔馬にでも蹴られた気分だわ」

航太には聞こえなかった。

「なんです?」

「三田村さんは馬に興味がなくても懐に沢山お金がダブついている。そのお金の使い道を持て余している最高のカモなのよ」

「でも、あの人は馬ではなく里咲さんが目当てなんでしょ」

里咲は言葉に詰まった。

「人間、綺麗ごとばかりじゃ、やっていけないのよ」里咲は遠い目をして言った。

航太は里咲の言葉に既視感を感じた。

〈カヨさんもそんなようなこと、言っていた〉

「私は汚れても構わない。人間社会の裏事情なんて馬には関係ないから。馬はそんなことは知らない。純粋な動物だから私はいくら汚れてもかまわない。私は汚れても馬が私を癒してくれる」里咲は柵の中にいる母馬と仔馬を見た。

「そんな……」

「航太君も、別に私に拘らなくてもいいと思うよ。もっといっぱい素敵な人はいるし、どの道、私はこんな生き方しか出来ない女だと思うから」

「それって、世の中って厳しいってこと」航太はカヨや丈一から聞かされた言葉の受け売りをした。

「そうね。決して優しくはない。現実は厳しい。少なくとも私はそう思う。でも、今はこの牧場にやりがいを感じてるし夢やロマンもあるから私は楽しい。たとえ人間社会が汚れていてもね」

人の渦。人間社会で生きる人の渦。その渦の存在に航太は気づいた。

〈里咲さんと付き合いたいのなら、いつまでも仔馬じゃいられない〉

里咲は一人、柵の中に入って母馬と仔馬に近づいていった。

一人、柵の外に取り残される航太。

そこへ彩夢がニヤニヤしながらやってきた。

「言ったね」

「言ったって?」

「三田村さんによ」

「ああ、聞いてたの?」

「聞いてたんじゃなくて聞こえた」

「そんな声、大きかった」

「あんな声出してたら、ここじゃ丸聞こえよ。でも、パパ喜んでたよ」

「お父さんが?」

「そう」

「なんで?」

「家族の想いを代弁してくれたから」

「家族の想い?」

「いくらパパでも三田村さんのような道楽馬主に強くは言えないから。それが周りの知るところになったら後が怖いしね。けど航太さんが言う分には痛くも痒くもないから」彩夢は微笑んだ。

「彩夢ちゃんはこうなることを予想してたの?」

「航太さんが来たらなんか起こるだろうな、ぐらいは感じてたわ。航太さんに伝えて正解だった」

「俺は彩夢ちゃんに嵌められたのか」

「嵌めたんじゃないわ。家族の想いを三田村さんに代弁して欲しかったのよ。特にパパはね。三田村さんのこと嫌っていたから。航太さんのおかげでパパ、上機嫌になったよ」

「彩夢ちゃんはパパを上機嫌にするために俺を呼んだの」

「そう。パパの味方になった方が来年、私が東京の学校に行きやすくなる。もしそうなったら航太さんちに下宿させてね。その方が仕送りも少なくて済むし、より説得できる。航太さん、私の部屋、使っていいから」

航太は苦笑いした。高三にしては彩夢は策士だ、と思った。


ドドドでは航太の代わりに大学の同級生の高野岳がバイトに駆り出されていた。

ドドドは平日の月曜日の割にいつになく人が入り、大忙し。

「なんなんだよ、この忙しさ! なんで航太ばっかり良い想いしてるんだ! 俺は何もないぞ! サマーキャンプも空振りだったし」

「僻むな僻むな」丈一が宥めた。


航太は自分の成すべきことが終わったので服部牧場から帰ることにした。

帰りの挨拶を服部牧場の家族に言うと、パパの強勝はいたく航太のことが気に入ったのか「いつでも、遊びに来い」と言ってくれた。

駅まで里咲が軽トラで送ってくれることになった。

航太と里咲が乗り込むと服部牧場の入り口に高級車が入ってきた。

高級車の運転席の窓からおじさんが顔を出して里咲に話しかけてきた。

「あれ、里咲ちゃん、お出かけ?」

「ええ、ちょっと」

「なんだ、里咲ちゃんに会いに来たのに」

「馬、見て言ってよ。うちは牧場なんだから」

「そうだね」おじさんは笑った。

軽トラは高級車とすれ違うように服部牧場から出て行った。

「まだいるの?」

「何が?」

「里咲さん目当ての人」

「うちは美人三姉妹で、残念ながら馬より有名だから。でもあの人は放牧中の自分の競走馬を見に来たのよ」

そのあと航太とカヨは無言だった。話のネタが見当たらなかった。

航太は慮った。

里咲は戦力としてあの牧場で働いている。後継ぎとして牧場の将来のことも見据えている。大学に入って彼女作って、ただただ楽しい学園生活を満喫したいと思っている俺とは住んでる世界が違うのかもしれない。それでも彼女のことが好きなのなら彼女に見合う男にならなくちゃいけない。ほんと俺は将来のこと色々考えないといけない。今の俺はあまりにも子供だ。

〈ほんと俺はただの仔馬。社会に出るにはあまりにも脆弱過ぎる〉

航太は自分の周りにいる人がなんか大人に見えた。運転免許をもってない航太には軽トラを運転する里咲の姿でさえ大人に見えた。

軽トラが駅前に到着した。

「着いたよ」

「ありがとう。そう。ここに来る前に里咲さんに聞いてもらいたいものがあるんだ」

「私に」

航太は頷き、スマホを取り出し、ブルートゥースのイヤホンを里咲に渡した。

「ちょっと付けて」

里咲はイヤホンを耳につけた。

「ほんと、牧場に来るだけで終わってたら意味がないと思って」そう言いながら航太はスマホを操作した。するとスマホからメッセージが流れ、イヤホンを通して里咲に聞こえた。

里咲は黙って聞いたが、イヤホンを外して航太を渡しながら言った。

「馬鹿」

「それだけ」

「いいから、気を付けて帰ってよ。じゃぁまたね」

里咲は航太を降ろし、軽トラを運転し駅から去って行った。

一人残された航太。

「ダメだったのかな……」


航太はドドドのバイトの夜の部に出た。

夜の部、開店前のドドド。航太は丈一に礼を言った。

「昼はありがとうございました」

「岳が僻んでたぞ」

「ええ、メッセージにバカヤローって入ってました」航太は笑った。

丈一は笑った。

「カヨさん」

「何?」

「里咲さんに聞いてもらったものがあるんだけど、それ聞いて馬鹿って言われた。それ聞いてもらえる?」

「いいわよ」

航太はスマホとイヤホンをとりだし、イヤホンをカヨに渡した。カヨはイヤホンを耳につけた。航太はスマホを操作した。メッセージが流れた。

カヨは五秒も経たないうちにイヤホンをとって吐き捨てるよう速攻で言われた。

「気持ち悪!」

「え、気持ち悪い⁉」

「決まってるよ! こんなの聞かせたの」

「聞かせた。手ぶらでいっても意味がないと思って」

「うわぁ、最悪! こんなの聞かせて洗脳でもする気?」

「そんな気はないよ。あくまでも今の気持ちを伝えたかっただけで」

「でも、最悪でしょ」

「最悪かぁ……。そうか、最悪かぁ……」航太は虚空を見上げた。

そんな航太を見てカヨが言った。

「でも、馬鹿って言われただけだよね」

「うん」

「気持ち悪いって言われなかったんだ」

「まぁ」

「ならいいんじゃない。普通、こんなの聞かせられたら気持ち悪いから」

「そうかなぁ」

「そうよ。猪突猛進はいいけど、思慮が浅い。思い立ったら吉日というか、それはそれでいい、けど、逆に思慮が浅いという弱点もあるから気を付けた方がいいわよ」

「そうか、俺って思慮が浅いのか。確かにそのきらいはあるかも……」

航太とカヨは厨房に入って行った。

カウンターにカヨが外したイヤホンが置かれている。そのイヤホンから微かにメッセージが聞こえてくる。

「里咲さんのことが好きです。里咲さんのことが好きです。里咲さんのことが……」




                     〈終わり〉





サッポロの広さがまるでわかってない!

そのことを書いた後に考えた!

東京の山手線ぐらいにしか考えてない・・・


あくまでも宅建試験の息抜き作ですから。


追伸

宅建は受かったけど、この年で資格なんてなんの意味をなさないことを2025年にしり、もう資格の勉強はしません。




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