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盗みと友達

盗みで信念を全うするリンキは王族の宝を盗み、捕まってしまう。ちゃらけた村一番の盗人の信念とは、私欲の為でなく、正義のために盗みを働くことであった。そこで落ちこぼれ看守と出会い、リンキの情報を自分を犠牲にしてまで守ろうとする友となる。

リンキが「あれからどのくらい経つのだろうか。」と呟くもこちらへ向かってくるものは肌寒い風の流れだけ。現在は王族の宝庫から宝を盗みをして捕まり、牢獄の中にいる。


そしてリンキの見張りをしていた看守が語りかけてきた。看守「滑稽だな。村1番の盗人の神技も広いこの世界では通用しない。」

リンキ「...」

看守「理解のできるように言ってやろうか...?お前は処刑される。愚かな人生にけりをつけてくれてやる。」と見下したような声でリンキを否定した。

リンキは一言。「違うぞ。盗みには成功した。だが、捕まった。お前らは俺を拷問して吐かせて殺そうと考えているが生憎俺も知らないんだ宝の場所。」と不思議そうに言い返した。知らないのはマジである。


看守はため息をついて「知らないんなら殺すだけだ。何を言って...」リンキ「ノンノンノン。場所は知らないが、それを知る方法はわかる。」と真面目に言い返す。看守は「ならその方法を!!!!知れば...!」と頭に血が昇って怒鳴り散らかし、鉄格子に掴んで立つ。リンキ「シャァァァラップ!!!!」と顎にダイレクトで拳を上げる。看守「いってぇ...お前何を!」


リンキ「いいか?お前が馬鹿にした俺独自の技術が必要だって言ってんだ。だから所詮お前らは俺の気分を害さないように黙って生きてりゃいいんだよ!!ふん...!もう寝る!」

看守は怒り、家へ帰って怒りを爆発させながら寝た。「あのクソ野郎!!!覚えてやがれ!!!!」

リンキも寝る時「あ、そういえば知る方法ってどこに書いてあるんだっけ?」とベッドの上で独り言を呟き、散々悩んだ末に「明日思い出せばいいや。」と明日へ投げ出した。


看守は上へ怒りを発散させるために訴えた。「あいつをずっと牢獄は閉じ込めるのは危険です!さっさと処刑してこのことを終わらしましょう!」

上司は呆れるように、常識のように、まるでその看守を異端者のように考え、反論した。「なぜだ。お前は宝の責任を取れるのか?あいつの言動は確かに意味不明でわからないが、だとしても殺したら国一つ救えるだけの大金が不在のまま消えるんだ。」と。

看守は自分の身を恐れて「申し訳ありません。それほどの大金だとはいざ知らず。」と非を認めた。


他の看守達「またあいつ怒られているよ。そのうち処刑されんじゃね?それはやばい笑笑笑笑。」

「はぁ…俺って……………平凡。なんだな………。」と看守が椅子にもたれ掛かり、自分自身を慰めるためにいつもより度数の高いアルコールを飲んだ。「うるせぇよ…ひぐっ…散々俺の周りは……ひぐっ…俺をエリートだって…ひぐっ…言いやがってよぉ…職についてみれば俺はただの無能じゃないか…!!!!どうして…………」とこれまで耐えてきた涙が一斉に流れてきた。


そして仕事に戻り、リンキと話した。そしてその会話の内容は看守がするべきものではない個人的な質問であった。「こんなこと言っちゃダメだと思うんだけどよ…」とリンキに喋りかけた。それにリンキは「なんだよ。言いたいことあんならはよ言えよ。」と答えた。看守は言った。「俺が仕事で使えないやつ扱いされているんだ。それにお前はお前自身の能力で物凄い派手なことしてんじゃねえか。………………お前ってやっぱ……すげぇんだな。」と。

リンキは笑った。「は…!それって看守のお前が言っちゃいけないことだろ!!!」でもそれは馬鹿にするような笑いではなく物凄く親しみのこもった笑いであった。リンキは心を開き、とんでもない発言をした。「ははは!お前には教えちゃってもいいかも知れねぇ。宝の場所を知る方法を!それは…………………だぜ。」と楽しく雑談をしているところを他の看守に発見された。そして雑談が終わり、看守が拷問を受けた。全身に火傷を負い、爪が全て剥がされていた。「さあ、言え。宝のありかを知る方法を………」


看守は「言ってたまるか………!!!あいつは……あいつは……!!!俺の初めての友達だ…!!きっと盗んだことにも正当な理由がある!!…少なくとも友達の俺はそう信じてる…!!!!」その目には堅く壊れることのない信念が看守自身を守っていた。


リンキ「仕方ねぇ……予定は早まるが…脱獄するか。…どうせあの拷問で宝のありかは知られたはずだ。早く取り出して逃げるぜ。」そして拷問官の声と同時に看守の声が聞こえた。看守「嫌だ!死んでも言ってたまるか!!!俺は!!!初めての友達を見殺しにはしたくない。だからお前が死ねよ!!!!!!」


リンキは看守を助けに来た。リンキは友を救うために!!!「…仕方ねぇな。あらあら…散々見苦しいところ俺に見せちゃったってわけか。」

看守は言った。「うるせぇ…早く逃げろ!クソ野郎!!!」

リンキは拷問官の横を素通りして気絶させた。少なくとも友はそう見えた。それが、リンキの技は神技である。という完全証明であった。


リンキは看守を担いで脱獄した。リンキ「悪かったな。こんな目に遭わして…代わりにならないとは思うけど俺はね。王族が国民のことを見ずにのうのうと大金で遊ぶのが許せなかったわけよ。それでこの世界を変えようとした。だから言っておく。俺が私欲の為に盗みを働いたことはねぇよ。」と真実を明かした。

看守は言葉を返した。「おう…そうだろうな。」

リンキは「…………あとよ。お前の名前聞いてなかったな。教えてくれ…。」

看守「ああ…俺の名か…。俺の名はロウト・ヴァルトだ。好きに呼べよ…!ほら...空を見てみろ。久しぶりの空だぞ。」


リンキは空が赤くなるのが早くなり、盗みを働いてからかなりの月日が流れていたことに気づいた。「あれからどのくらい経ったんだろうな……。」

多少人を選ぶかも知れませんが、楽しんでくれたら嬉しいです。次は新キャラが登場するかも!?

週一で投稿します。曜日は今週の日曜日の6月22日からから毎週日曜日にします!

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