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六、赤ずきん少女 feat.マーメイド


※ 評価と登録していただいた名も無き方へ、この場をお借りしてお礼申し上げます。励みになります!


 リアルに削除要請が来ると覚悟し、本気で胃を痛めてしまったアホな作者でございますが、どうか最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いします。






 セレアと桃太郎と浦島太郎は亀に乗り込むと竜宮城に向かいました。





 どんどん海を潜っていくと……。




 竜宮城に着きました。





 セレアは一人機嫌悪くため息をつきました。


「何この手抜き具合」


 セレアは身振り手振りで誰かと話し始めました。


「もっとこう……潜水艦という亀にどう乗ったとか、こう海を進んだとか、もっと詳しく説明しないと――」


 この物語が童話であることを思い出したところで、簡略して、


「あーもう、わかったわよ。ちゃちゃっと次進んで」



 すると、竜宮城から出迎えの者たちが入り口にズラリと並びました。


「お帰りなさいませ、お嬢様、ご主人様」

「――って、ちょっとストップ!」


 セレアは叫びました。


「童話で竜宮城がメイド喫茶って、何か間違ってない!?」


 すると、メイド姿のかわいらしいマーメイドが一人、涙ながらにセレア達の前に進み出てきました。


「どうか私たちの話を聞いてください」


「――って、何この急な展開」


 セレアは戸惑いました。


「この国は今、滅びに向かおうとしています」


「国!? どー見ても無理あるよね? ただのテナントだよね? これ」


「魔王にさらわれた姫様をお救いできるのは、もうあなた方しかいないのです」


「どこのテンプレ展開? 確かにこの物語はぐだぐだでジャンルがよくわからなくなってきた童話だけど、そんな無理してファンタジーにねじ曲げなくても――」


「ファンタジーなんです! この物語は最初から……。だからお願いです。姫様を助けてください!」


「『だから』の使い方が明らかに間違っているよね?」


 すると、バナナボートを抱いた桃太郎がズイと前に進み出てきました。


「俺がこの国を救ってみせる」


「嫌だから! こんな変態勇者に国救われても感謝しにくいから!」


 桃太郎はセレアの肩に手を置いてなだめました。


「大丈夫。浦島太郎には夢がある」


「――ってそれ、思いっきり他力本願じゃないの!」


 セレアは桃太郎に蹴りを見舞って黙らせました。


「私もう耐えられない。森に帰るわ。浦島――」


 セレアは陸地に帰ろうとして、浦島太郎へと目を向けました。


 しかし、そこにいたのは玉手箱を手にした浦島太郎似の老人でした。


 老人はセレアを見つめると、


「どーしても玉手箱が気になっておったんじゃ」


 と、言いました。


「なんで今更気になったの!? タイミング的におかしいでしょ、それ!」


 セレアは帰る手段を失いました。


「わかったわよ! 魔王討伐を引き受ければいいんでしょ!」


 セレアは投げやりに引き受けました。


 それに感動した三人のマーメイドがいたのですが、面倒だったので一人に絞りました。


「って、何そのご都合主義!」


「お嬢様、私をお供させてください」


「ちょっと! 魔王討伐の大事なお供を何減らしてくれてんのよ!」



 お供の案内でセレアは旅立ちました。


「設定丸投げ!?」



 ――次話へ続……けばいいなぁ。



「願望!?」







※ 次回ちゃんと続きますのでご安心ください。




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