四季編 25+
425 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:19:56 ID: Aoicke99s
つか、民家の実装もすげーよな
こないだ親しくなったNPCの家に行ったんだけど、普通に生活観ばりばりだったし
正直、色々漁りたかったですww
仲良くなった住人に嫌われたくないからやらんかったが
427 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:23:26 ID: T0zocPraY
>>425
盗賊プレイ楽しいぞwwww民家から盗み放題だし、やりたい放題だwwww
捕まったら現実時間で三日間牢屋の中だけどな!www
RPGなのにwwなんwwにもwwww出来ずにwwwwうぇっうぇwwww
勇者道は辛いぜwwwwww
428 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:26:49 ID: eL93y7co9
>>427
それを知ってるということは……(ゴクリ
431 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:31:11 ID: T0zocPraY
>>428
クォーターの勇者とは俺のことだwwww捕まったけどwwwww
ログインするたび牢屋のなかだね!
俺の貴重な3日wwww返してwwww
脱獄とかwwww頑張ったけどwwwwあれむりwwwww
……いやホントすみませんでした盗みラクショーとか思ってすみませんでした裏技ktkrとか思いましたでも勘弁してくださいもうやりません
まあ、獄中で囚人と色々話してたら、スキルゲット出来たからいいけどw
432 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:35:28 ID: Ed+hsi90c
>>431
スキル!?
なんwぞwそれwwwww
正直スキルは羨ましいが、でも三日間閉じ込められるのはちょっと・・・w
433 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:35:51 ID: eL93y7co9
三日は厳しいなww
でも捕まるまで盗み放題? 所持金額とかどうなったん?
つーかスキルってwwww
そういう楽しみ方?もあんのがスゲーよマジ
435 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:42:16 ID: ic83SXXjk
盗賊プレイ面白そう
やりたくはないけど
そういやwikiに書いてた「魔法スキル:テレポート」の
取得イベント試そうと思ったんだけど、発生しなかったんだよなー
何でだかわかる?
436 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:46:36 ID: jAbaEExbm
>>435
wikiを良く嫁
438 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:46:40 ID: Pr0Iog+09
>>435
Wikiにも書いてるが、クエストの発生条件がまだ不明慮で確定してない
時間・パラメータ・内部パラメータ(好感度とか)、どれが影響してるのか、全然わからん
ぶっちゃけ絶対数がたりん
βテストの終了まであと二月半あるけど、全然極められる気がしないw
イベントありすぎなんだよー
440 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:50:01 ID: 7rAnndomny
ランダムだったりして
441 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 19:53:28 ID: eL93y7co9
普通にありうるw
443 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 20:03:08 ID: Pr0Iog+09
ところでβテスト開始から半月経つけど、みんなレベルどれくらいまで上がった?
444 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 20:05:21 ID: E96cieoPm
>>443
街で会話ばっかしてるからまだ10
445 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 20:05:56 ID: 97gckiSeo
やっと23に上がったとこ
デスペナが痛かった
446 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 20:07:42 ID: tOEICplh5
23すげえw
>デスペナが痛かった
あるあるあr
447 : ななしはもうしんでいる 201X/XX/31(金) 20:11:53 ID: eL93y7co9
気をつけてればあんまり死ぬことないけど、
やっぱ厳しいよなw
とある掲示板のとある板にある、「【世界初VRMMO】クォーターズ・オンラインスレpart7【βテスト】」スレッドを見ながら、青年はにやにやと頬を緩める。
彼はマウスホイールをカリカリと回転させながら、1レス1レスに同意し、または感心しながら、読み進めていった。
次のログイン可能時間まであと十分ほど。それまでの暇つぶしには、もってこいだ。
「俺は16まで来た、っと……」
ボタンをクリックし、書き込みが反映されたことを確認してから、青年はほうっと一息つく。
βテストが開始された日から、ちょうど二週間。
青年はめいっぱい、世界を楽しんでいた。メンテナンスでログイン出来なかった日を除けば、ほぼ毎日、限度時間までログインしている。
コツコツとレベル上げを重ね、今はレベル16まで上がった。これでもかなりの時間を経験値稼ぎに費やしているはずなのだが、トップ軍団のレベルは25に近いという。
ログイン時間は同等なはずなのに、どうやったらその域までいけるのか、青年には不思議だった。
街の探索などせず、ログイン時間の全てを経験値稼ぎに当てればそうなるのだろうか。
「でも、レベル上げだけってのも寂しいしな」
ペンタの店を拠点として、住人(最近はNPCのことを、「住人」と呼ぶプレイヤーが大多数だ)の知り合いも増えた。モノという少年と一緒にフィールドで魔物を倒したり、テトラという青年の管理する図書館で魔法スキルを覚えられる本を借りたり、ペンタと一緒にトリィという少女の喫茶店でお茶したり。
これは、青年だけが特別な経験をしているわけではない。多少なりとも街で過ごすプレイヤー全員が、何らかのイベントを経て、住人たちと交流を深めている。
例を挙げるとするならば、某ダークエルフの人は順調にエルフハーレムを築き上げているとか、借金持ちだった男性二人は借金返済を頑張る内に店のツンデレ看板娘と打ち解けただとか……まあそんな感じであった。
「今日はどうすっかなー」
青年はにやにやとした表情を隠そうともせず、考える。
今現在、彼が経験値稼ぎをしている場所は、とある洞窟だ。今日もそこに行こうか、それともモノを誘ってもう一つ上のランクの場所まで冒険してみようか。
やれることは沢山で、まだまだ見ていないものばかり。やってもやっても世界が広がる感覚はなくならない。それが青年にとって嬉しくて、楽しくて、子供みたいにはしゃいでしまうのだ。
ぴぴ、と携帯のアラームの音が鳴る。青年はぱっと表情を変え、慣れた手つきでVRをセットし、今日もゲームを開始した。
ログインと共に目を開けば、視界には見慣れた街が広がっている。いつもと変わらぬ賑わい。そして、行き交う人々。青年は未だ枯れないわくわくを胸に秘めながら、いつものようにペンタの店を目指した。
「ふっ……!」
補助スキル『ハイジャンプ』を使用し、家屋を飛び越えた青年は、道程を大幅にショートカットする。
街中でも補助スキルであれば使用できることに気付いてからは、青年はいつもこうやってペンタの店まで向かっていた。彼女の店は裏通りの路地にあるため、道を遠回りをしなくては辿り着けなかいからだ。
「あ、空飛ぶ人だ!」
「おーい!」
しかし、そんなことを繰り返していれば、当然住人の皆様にも知られてしまうわけで。今では彼らの間で、一種の名物とまで化していた。
青年を指差して手を振る住人たちに、青年は照れくさそうに笑う。空中で軽く手を振り返し、彼は先を急いだ。
「ペンター、いるかー?」
「あ、おにーさん、こんにちはっすー」
いつものように中に声を掛けながら、彼女の店に入る。店内には、いつかと同じようにハルも居た。
「あ、ども」
「お、シュンくん、こんにちはー」
青年とハルはお互いに、慣れた様子で挨拶する。
というのも、青年とハルは、行動範囲というか、交友範囲が思い切りかぶっているらしく、度々会ってしまうからだ。
ペンタの店で話し込むハルと出会い、喫茶店でのんびりするハルと鉢合い、図書館で爆睡するハルに出くわした時には、さすがに青年も笑いたくなった。いつの間にか顔見知りになり、どんどんと仲良くなっていた二人である。
「今日も精がでるねー?」
「そりゃあそうですよ! すごく楽しいですから!」
「楽しんでもらっているようで何よりだよ!」
青年の心からの言葉に、ハルは心底嬉しそうに微笑んだ。
青年は一度、ハルと仲良くなり始めた頃に、聞いたことがある。
製作者なのにゲームやるんですね、と。
彼女はそれに、笑って答えた。
みんなが楽しんでいるところを見るのが楽しいから、と。
青年は疑問に思ったことがある。どうして四季は、わざわざミコミコなんかで宣伝したのか、と。これはネットでも、よく疑問に上がることだ。彼女達の技術力があれば、どんな企業にでも引っ張りだこだろうに、何故わざわざ魑魅魍魎やら厨房がはびこる動画サイトなんかに現れたのか、と。
だけど彼は、ハルの答えを聞いて、なんとなく判った気がした。
きっと、四季は純粋に遊びたかったのだ。企業に属すれば必然的に、権利とか、競争とか、利益とか、そういうしがらみが出来てしまうから。
そういうのを、全部抜きで、彼女たちは自分たちに楽しんでほしかったのだ。
彼はそう悟って、更にこのゲームがもっと面白く感じるようになった。
この世界は、楽しむための世界だと理解したから。
「ねー、シュンくん。あのさ?」
「はい、なんですか?」
「バイトって、やってみたくない?」
だから、ペンタも交えた雑談の最中に、不意に彼女からGMのバイトについての話を持ちかけられたとき、青年は考える間もなく、その話を断った。
「俺は、純粋にこの世界を楽しみたいですから」と。
話を持ち出したハルはあまりの即答に一瞬きょとんとして、そっかあ、と残念そうに、だけどどこか嬉しそうな笑顔を浮かべる。
「男の人って、みんな俺TUEEEEがやりたいんだと思ってたよ。偏見だったかな?」
「あー、やりたい人は居るでしょうね。でも、管理者権限持ってても、俺ツエーは出来なくないですか?」
「えー? システムの穴を潜り抜けようとするセクハラ馬鹿に対してキツーイお仕置きができたり、MPKを見つけたら管理者専用魔法で魔物を一掃できたりするよ? MPKは迷惑行為でイエローカード事項だから、止めなきゃいけないし」
「なるほど」
青年の納得したような声に、ハルもうむ、と頷いた。
「あーあ、それにしても、かなりあっけなく振られちゃったなー!」
「振られちゃったっすねー!」
青年をからかうように笑うハルと、それを茶化すペンタ。別に告白されたわけでもなんでもないのに、青年はちょっとどぎまぎした。
「ってことで、勧誘は忘れて、この世界を存分に楽しんでください! ……あ、この話、ネットに流さないでね? かなり面倒なことになりそうだし」
「あ、わかりました」
素直に頷く青年に、ハルは満足そうに笑う。それから、彼女はわざとらしく話を変えた。
「あ、そういえばね、リーンディアからアグナに行った人が出たみたいだよ? 国境付近は敵のレベルが結構高いから、もっと先だと思ってたんだけどなー」
「へー、早いですね?」
「ホントだよねー。シュンくんも頑張って国境越えてみてね。他の国も本当にいいところだから」
「ええ、俺も早く行ってみたいです」
それぞれの国には特色がある。
亜人の国リーンディアは自然豊か、ヒトの国アグナは西洋風、精霊の国ロムネスカは花や水晶などで作られた幻想的な場所、古代文明の国クランクは遺跡街が広がっている。
それらの国を、一度でいいから実際に見てみたい、と思うのは当然のことだろう。
「頑張って! ……ん?」
不意に、ハルが片手で耳を押さえ、あらぬ方向に視線を向ける。まるでインカムか何かをつけているような仕草だと、青年は思った。
彼女の行動に疑問を抱いた彼は、真剣な面持ちのハルをじっと見つめる。
数秒の後、驚愕に瞳を揺らした彼女は「えぇえええ!?」と素っ頓狂な声を上げた。ペンタと青年もその声にとても驚き、目を丸くするのだった。