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妖精物語(魔法についての小研究)  作者: ぺるしゃ
実験
3/5

タニアと限界実験


限界実験:


魔力とは、体力に似た性質を持つとされている。

魔力が限界を迎えたとき、どうなるのだろうか?


古代の妖精の学者である、タニアという女性は

個々の妖精の持つ限界について考えた。


これは、妖精が思っている魔力の限界とは

本当の魔法の限界ではないのではないか?

という考えである。


タニアは、この考えを実証するために

「限界実験」を行った。


限界実験は、魔法を休ませずに使用させ続ける実験である。

タニアは、ふたつのグループに分けてこの実験を行った。


第一グループ)

魔法で岩を長く浮かせ続けたものに、報酬を与える。


第二グループ)

魔法で意思を操った妖精に、ひたすら岩を浮かせ続ける。


結果、第一グループは、個々の魔力と

ほぼ比例した時間、岩を浮かせ続けたものの

個々の岩を浮かせ続けた時間には、若干の差異が生じた。


この結果は、魔力だけではなく、個体の意思の力(精神)が

魔法の効力にも紐付いていることを示している。


第二グループは、完全に個々の魔力の大きさに

比例した時間だけ、岩を浮かせ続けた。


このグループの妖精は最終的に消滅した。

そして、第一グループと比較すると長い時間、岩を浮かせ続けた。


この結果から、意思の力を一定にした場合

魔法の力は、魔力によって定まること。


そして、ふだん妖精たちは、意思の力によって

魔法の使用が無意識下でも抑制されていることがわかった。


意思のリミッターを解除した妖精は

自分が消滅するまで魔法を使い続けたのだ。


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