表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エッセイ集

毎日のお昼ご飯代は幾らが妥当?

作者: たてみん

いつもの思い付きエッセイです。

こんな事書く暇があったら連載してる小説の続きを早く描けって怒られそうですが、ご容赦ください。

そっちはそっちで頑張って進めております。


いつもお読みいただきありがとうございます。

先日こんな記事を見かけました。


「俺は結婚してから昼ご飯代は350円の安い弁当かパンで済ませてるんだ。

その事を共働きの嫁から高すぎる、もっと安く済ませなさいって言われて口論になったんだ」


350円のお昼ご飯代は高いのでしょうか。

勿論地域によって物価は違いますし同じクオリティでも安く済ませられることはあるでしょう。

ちなみにこの話の嫁さんは社食で大体1食250円くらいで済んでいるそうなので、確かにそれに比べれば350円は高く見えます。


とはいえ、今の時代、外食をしようと考えればカレーやラーメンは1杯600円なら安い方。

ノーマルで800円、トッピングを付ければ1100円なんて余裕です。

350円前後で済ませられるとすれば牛丼チェーンで普通盛りが以前は320円でしたが今は360円。

立ち食いの素うどんとかなら300円くらいでありますが、トッピングを付ければ350円は超えて行きます。

そうやって考えて行けば1食350円は十分に安いと言って良いでしょう。


というのが一般的な値段から考えた時の話です。

では自論を展開するとどうなるかと言うと、こうです。


『明らかに安すぎる!』


はっきり言いましょう。安すぎるんです。

なら幾らなら妥当なんだという話はふっとばして安いと言った理由をお伝えしていきましょう。

それは、この男性が自分の昼ごはんを安物で済ませていると認識している点です。

更に言葉にはしていませんが、それで我慢しているようにも窺えます。

つまり毎日毎日不満やストレスを蓄える日々を送っている訳です。

だから心にゆとりも無くなって嫁と口論をする羽目になるんです。


もし仮に、この夫婦がお金を貯めてマイホームを買うんだと計画しているならまだ良いんです。

将来の目標に向かって今は我慢の時。今我慢すればこの先に幸せな未来が待っているんだ。

そう思えているなら多少の苦労は何とかなるでしょう。終わりがあるのですから。


「3年で1000万円貯めようね。あと500万円、半分切ったよ。もうちょっと一緒に頑張ろうね」


そうやって励まし合って行ければ、それはそれで良いと思います。

でも日々のルーティーンで一生改善する見込みもないと思えば、それはただの地獄です。

嫁さんの方だって自分が貧しい食事を摂っている自覚があるから旦那が贅沢しているように感じてしまうんです。


「私は食事も節約してる。お洒落だって我慢してる。

それなのに旦那は同僚と飲みに行って!私の苦労をなんで分かってくれないの!?」


そうやって愚痴を言っている女性の話は時々聞きます。

そしてやっぱり嫁さんも色々我慢しているせいで不満が溜まって、それを身近にいるぶつけやすい相手に叩きつけてしまうんです。

その結果、日中は仕事でくたびれ、朝晩は夫婦喧嘩でボロボロになる毎日が訪れます。

元を質せばご飯代を節約しようとしていただけなのに……


だから夫婦で頑張るなら、お互いに毎年幾ら貯めて行こうってちゃんと話し合うことです。

その上で、残りのお金はお互いの好きな事に使えばいいんです。

それが毎日1000円を超えるランチになるかもしれないし、1着1万円を超える洋服になるかもしれない。

ジムに通ったりエステに通ったり釣りやバイクや競馬やスポーツ観戦などなど趣味に使うかもしれない。

今までに比べれば貯まるお金は減るかもしれないけど、その分お互いにストレスなく笑い合って過ごしていけるんだから安いものじゃないですか。

そして。

そしてもしかしたら相手の誕生日プレゼントを買う為にこっそり節約しているかもしれません。

それだって心のゆとりがないと絶対しないでしょう?

俺は私は毎日我慢してるんだよって言ってる人が他人の幸せを考えられるでしょうか。

無理じゃないですか。

絶対にお前の事を幸せにしてやるよと言って結婚したはずなのに、そんな状態でどうするんですか。

あなたが今している我慢は一体誰の為なのでしょう。

出来る事ならまだお互いを思いやりながら話せる内に話し合ってほしいと思います。


後は独り身の人(私?)も同じです。

不満を溜め込まない食生活を送りましょう。

余談ですが最近の私の昼ご飯代は飲み物込みで500円前後です。

決して安いなとは思ってません。代わりに『贅沢してるな』と思う事はあります。

500円でも贅沢だなって思えるなら素敵じゃないですか。

更に言うと最近の私の贅沢は1日1個の果物です。

1つ100円未満ですが、それでも以前の味気ない食生活に甘い果物が1個増えただけで毎日幸せです。

人に言ったら安い幸せだなって笑われるかもしれません。

でも自分では満足して笑って生きていけるんですから良いじゃないですか。

ついでのおまけに誰か困っている人を助ければ更にご飯が美味しくなる。

誰かを幸せにして自分も幸せになって、こんなに良い事はありません。

それもこれも我慢をしていないからです。


だから、そうですね。

嫁さんにもっと節約しろって言われたらこう返してあげましょう。


「俺に節約しろっていう前に、お前はもっと贅沢しろ。

それで笑顔で居てくれるなら、その分幾らでも俺は節約してやるから」


そう言われた嫁さんはどんな顔するでしょうね。

願わくば幸せな家庭になってくれると良いのですが。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ラストの台詞、100点満点じゃないですか……!? こんなことだんなさんに言われたら、惚れ直しちゃうかも^^ 夫婦の価値観はあまりかけ離れているとつらいですが、特に金銭感覚は生にも直結しますか…
[良い点] 私の場合ですと、食べ物には金を使ってる方だと思います。 金のかかる趣味はありませんし、酒さえあればハッピーですし。 100円200円を節約してストレスを溜めたり健康を害したら意味ない気がす…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ