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相棒

やっとそれらしくなってきました。


大きな飛竜だ。人2人は乗れるくらいある。

昨日乗せてもらったのと同じくらいだけど、うん。

大きいよ。十分に。それに昨日のと違って何というか、厳ついよね。そりゃ多分昨日のは戦闘用じゃなくて、乗…竜?用だろうしね。


うん、こいつが今日から相棒になるのか。

怖いけど、その分頼もしいね。

今のところこいつより怖い存在にあってないっていうのもあって、最強になれる気もする。

いや「王たち」には会ってるけどさ、多分最強なのは「王たち」なんだろうけど、人の形をしているだけあってあまり怖くないんだよね。


「この子はニドヘグル!雷の竜精霊だよ!」


ニドヘグル。うん、しっくりくる名前だ。

なんだろうな、新しいおもちゃを貰ったような、バイクを買った時のワクワクというか。

もちろん物として扱うわけではないけど、そういう感覚に似ているよね。


「見た目は少し怖いかもだけど、意思疎通はもちろんできるよ!契約者にすれば精霊側のこともなんとなく感覚で理解できるようになるしね。

そ・れ・に・、高位精霊だし実力も申し分なし!

どう?気に入ってくれたかな?」

「はい、もちろんです!」


うん、気に入らないわけないよね。

かっこいいし、しかも強いって言うんだから。


「じゃあ契約しようか?仮契約だし、そんなに重く考えなくて良いよ?」

「は、はい」

いやそう言われても緊張するでしょ。

しない方がおかしい。うん。


「この子に触れてあげて。そして願って。契約したいって」

「わ、わかったよ。えっと、触れるね?」

彼?彼女?に向き合うと頭を下げてくれた。

触れやすいように配慮してくれたのか。賢いな。

そう思いながらも僕は恐る恐る触れた。


ー霹靂の閃皇の眷属たる竜精霊 ニドヘグルよ

 汝が与えしは力。

 我与えしは時間と魔素。

 起源であり、原初の契約を我が命ずるー

 

わお、天啓が降りたってことかな?

願っていたら、頭に浮かんで読み上げていた。

うん、なんてご都合主義な世界だ。

まあ「王たち」のおかげなんだろうけどね。

精霊は個人じゃ実体を持てないとも言っていたしね。そもそも魔法がある世界なんだし、理屈で考えてても僕の知識じゃ理解できないしね。


「これで契約完了ですか?」

「うん!左手の甲を見てごらん!紋章があるでしょ?それが契約の証。

それを門として、精霊はこの世界に顕現するの。

今回は私が顕現させてたけど、次からは自分でやるんだよ?そうしなきゃ力を借りれないからね。」

「はい!」


なるほど。そのための契約ってことか。

精霊は概念的存在って言っていたしね。


「それじゃあお家に帰ろうか?と、思ったけどここで一つ魔法を覚えようか」

うむ、今日も忙しいかもしれない。


「どんな魔法ですか?」

「身体強化魔法だよ!竜属性に由来する方のね」

「方ってことはもう一つあるんですか?」


「普通の人は大体力属性の身体強化を使うんだけど、レオンの場合は私が肉体の用意に関わってるのもあって多分竜属性の方が扱いやすいと思うんだ」


なるほど。簡単に言うと普通の人と違うってことね。うん、なんか良いね。特別な気がして。

僕、人と被るの嫌いだし。


「じゃあ早速説明するね!ちなみに身体強化して、ニドヘグルに乗って帰るって言うのが今日の目標!

つまりできなければ帰れません!わかった?」


非常にまずいかもしれない…

そういえば初日に予想よりも閲覧されていて嬉しかったです。毎日0時に1話以上投稿しようと思っていますので、どうぞよしなに。

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