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僕らの色

ヴァンチームに僕とミストが勝利を収めた。

僕らのチームは明日の決勝戦に無事出場というわけだ。


まああまり実感が湧かない。

正直目の前の試合を一個一個全力で挑んでいただけだからね。

余裕を持てる試合もあった。

けど、全力で挑んでいたのには変わらないし、何より圧勝するって言うのが一番目指していた目標。

そうなると気にするのは周りの目だからね。それを決めるのは周りなわけだし。

僕もミストも今必要なのは周りからの評価だからね。


.

.

.


まあそんなことを考えながらもセレナとレストランに来た。

ミストは先に寮に戻ていた。

まあ消耗が大きかったんだろう。

 僕みたいに日ごろから少しずつ慣らしていたわけではなさそうだしね。

僕は思考加速もシュガールの雷も二人に手伝ってもらって使えるようにしたり、普段から使いこなすために練習をしている。

 でもミストの場合は僕もセレナも知らなかった。

つまり練習している時間が僕よりも少ないはずだ。

何せ隠していたんだから僕らが見ていない時にしか練習できないからね。


 セレナならまだわかる。休日に一緒にいないこともあったし。

でもミストは僕とずっとギルドに行っていた気がする。

そりゃずっと一緒にいたわけじゃない。

でも一人の時間はほぼなかったと思う。

何せ部屋も同じだしね。


だからこその疲労だろうね。

僕らは食事をとり終えて本題に入った。


「ねえレオンはあの力知ってた?」

「ううん、知らなかったよ。でも予想は少しついている」


正直あまり自信はない。

いや自信がないというより間違っていたら恥ずかしいと言うか何というか。


「え?聞かせてよ」

「ミストの妹に強い契約者がいることは知っているよね?」

「うん、ネビアちゃんの、先代凍竜と同じ契約者のことだよね?」

「うん、それであってるよ。そしてミストがその契約者から力を借りていることは?」

「それも知ってる。あ、ってことはあの色の氷は凍竜の色ってこと?」

「多分そういことだと思うよ」


話は知っていたらしい。

と言うことは契約者によって色が左右されることは有名ではない。

と言うより色を変えられるほどの強力な契約者はほとんどいないってことだよね。


ん?それよりも...

ミストは強い契約者によって色が固有のものになることを知っていたってことだよね?

何せ自分がそうなんだから。

なら、だから僕をチームに組み込んだのか。

練度で言えば他の人の方があの時はあったはずなのに。

僕を選んだのは。そういうことだったのか。


うん。しっくりきた。

なんか明確な理由。それこそ利用されていても文句ないと言うか。

なんだろうね。こういう関係性の方がより信頼できるよね。

それこそ金のためとかさ。そういう明確な理由で信頼し合う方が僕は向いているかも。

 いやそれこそ知り合って長ければ別だけど。

僕はそもそもがこそ世界に来てまだ短い。

心からの信頼を置けるほどの関係性になるほどの時間を過ごせてないわけだ。

だからこそ、そういう理由があって僕とチームを組んでいるって言うのは今の僕にとっての信頼を置ける材料としては優れているよねってこと。


「それよりさ何でレオンはそれに気づいたの?」

「え?なんでかな...勘かな?」

「うそだーレオンの雷の色にも関係しているんでしょ?」

「うーん、それはまた三人で話す機会の時に言うよ」

「そっか。うん、まあ私も話していないことあるしね。いいよ今度で」

「ありがと」


話が分かる人で良かったよ。

正直お金だけおいて逃げる覚悟までしてたよ。


.

.

.


あの後すぐ解散して寮に戻った。

まあ明日は決勝だしね。

そんなに長く外にいるよりもなるべく体を休ませたりして、明日に備えた方がいいだろうしね。


部屋のドアを開ける。

明かりはついていないし、ミストは寝ているのだろう。

起こさないように静かに僕もベッドに入った。


明日は恐らくロウのチームとの決勝。

誰も向こうのブロックを観に行ってなかったしわからないけど。

ほぼ確定みたいなものでしょ。


誰と当たるのかな僕。


何も言われていないし、僕が二番手かな?

そうなるとリムとあたりそうだけど。

契約者無しで契約者持ちと戦えるだけの強さを持つリム。

正直怖いけど、全力で勝ちに行くしかない。




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