邂逅
そろそろ本筋に入るかもしれません。
うん、頑張ります。
食事の後、意外とすぐ眠ることができた。
まあ色々あったし疲れていたのだろう。疲れていない方が不自然でしょう。
一つ気がかりなことは、夢を見た気がする。
はっきりとは覚えていない。
でもそうだな、宇宙の中にある太陽みたないな恒星を見ていた気がする。
気がするだけだし、あれが何だったのかを理解できない。
気にしていてもしかたない。何より記憶が曖昧だしね。
うん、切り替えていこう。
「おはよう。リンさん。」
「おはよう!レオン。それにさんはいらないよ?」
「う、わかったよ。」
うむ、やりずらい。やりずらいよ。
慣れるしかないのだろうけどね。
「そ、それで今日は仮の契約者を紹介してくれるでしょ?」
「うん、だから今日は西の森に行くよ。そこで落ち合う予定なの。」
「なるほど。今日も竜に乗っていくの?」
「いいや、今日は歩いていくよ。色々話したいこともあるしね。」
少し残念な気分だけれど、しかたない。それにこの世界について知らないことが多すぎるしね。
.
.
.
だいぶ歩いた気もする。いやまあ10歳児の体なら疲れるのも当たり前か。
こればかりはどうしようもないな。
「それでレオンの扱う武器に関してなんだけどさ、何か希望はある?」
武器、武器か。個人的にはやっぱり剣だな。
日本人としては刀がいい気もするけれど、そもそも刀があるとも限らないしな。
そうなると、うーん…
「長めの片手剣がいいかな?これは希望だし、戦いについてはあんまりわからないから、どうしてもとは言わないけど…」
「いやいいと思うよ!雷を使うなら、長めの武器っていうのは良いしね。それに魔法との相性も悪くないしね!」
「魔法との相性?武器によってそんなに明確な差があるんですか?」
「うん。例えばだけど、そうだな。エンチャントする時!手から刀身へ属性を纏わせるわけだけど、極端な話さ長槍とかだとエンチャントしづらいよね?まあ簡単に説明するとそういうことだよ。」
なるほど、選択は悪くないらしい。
「じゃあそれでお願いします!」
「うん、わかったよ。ぴったりのもを用意しておいてあげるね。
まあそんなに長く使わないかもだけれど。」
ん?武器を長く使わない?拳闘士にでもなるのか僕は。
「長く使わないってどういうことですか?」
「それは単純なこと。多分すぐに霊装を使えるようになるからだよ。」
なんか新しい単語だぞ。はて。
「あのー、霊装って?」
「霊装っていうのはね、契約者の力を具現させたもののことを言うんだよ。
まあこれが精霊と契約する一番の理由かもね。もうね超強いの。」
なるほど。だから武器がいらないのか。
「でもその霊装って、どういう形なんですかね?」
「ある程度持ち主の意思が繁栄されるよ!だから心配する必要なし‼‼」
それなら安心。よかったくそでか両手剣とかにならなくて。
浪漫はあるけど、今の僕じゃ到底使えないよ。
「さあそろそろつくよ」
そう言われ、あたりを見回すと、うん、明らかにあれだね。
大きさは昨日乗せてくれていた竜くらいだけれど、精霊だからかな。
迫力が違う。普通に怖い。どうすれば…
お話進んでますかねこれ?
もう少しテンポ早いほうがいいのかな?