新人戦二日目
「おはよミスト」
「ああ、おはよう」
「もう始まってるかな?」
「二試合目ぐらいじゃないか?」
僕らは朝早くから試合がないことをいいことにいつもよりも遅めの起床だ。
どうせ僕ら自分が関係ない試合に興味ないしね。
情報的なことで言えば、僕らの試合の後にやる試合で対戦相手が決まるわけだしそれを観れば問題ない。つまり僕らの試合前にやっている奴は観る必要なしってことだ。
つまり興味もないし、見る必要もないので朝早めの起床ではない。
多分今日の二試合目が始めるくらいじゃないかな?
セレナは朝から起きて観に行っているだろうし、なんかあれば教えてくれるだろう。
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着替えて会場に着いた。
セレナが席も取っていてくれたからそこに座る。
「おはよセレナ」
「おはようレオン、ミスト」
ちょうど始まったくらいかな?
「最初はヴァンって子か」
「そうだね。私たちと違って試合が多いし、強いメンツで早めに決めたいんじゃないかな?
まあレオンみたいにはいかないだろうけどね?」
「ははは…そんなことないんじゃない?他の人の実力はわからないけど。できる人は他にもいるでしょ。相手にもよるだろうけどさ」
「いやーレオンとミスト、後は本気を出せばロウぐらいじゃないかな?」
「そうなんだ」
ってことはやはり目立てているってことだよね。
印象は最悪かもだけど。
Bの方はどうなんだろ?正直気になるチームはロウのとこだけだしな。
個人に限って言えばヴァンのチームの雷使いの子、えーとナキだっけ。その子も気になるけどね。強さ的な話じゃなくて単に他の雷使いだから興味があるってだけだし、ロウのチームが気になっているのとは別の理由だよね。
さてさて目の前でやっている試合でも見ますか。
と言っても相手の子はアルネじゃない?よね多分。
そもそも名前と顔を覚えていない僕にとっては、まあ多分見たことないくらいの気持ちで判断しているからどうかもわからない。
で、何が言いたいかと言うとアルネじゃないってことは相当なことがなければヴァンの勝ちで試合は終わるよねってこと。
まあそうやって消耗をできる限り減らすために最初にヴァンが戦っているんだろうけどね。
基本的にヴァンが圧倒。ってよりヴァンの攻撃は一撃が重い。だから当たるわけにも行かず、避けるのが限界って感じ。つまり実際はまだ攻撃は当たっていないわけだ。
まあそれでも避けることしかできていない相手に対してヴァンは負けないだろうけどね。それこそ相手が避けて遊んでいるなんて言う強者じゃない限りね。
「面白くねえ試合だな...」
「もうそんなこと言わないのミスト」
「いくら何でも実力差あり過ぎだろ。他の試合もだけどさ」
前々から何度も言っている通り契約者の有無は実力に直結する。
その差は歴然。基本的には契約者がいないものはいるものに勝てないというほどに。
まあそれこそ無しでも契約者持ち対策をした実力者には負けたりするだろう。
それでだ、僕らはまだ学生。それも入学したばかり。
つまりは才能に恵まれた、運の良いやつしかまだ契約者を持っていない。
それに対策なんてあるはずもない。
詳しくは知らないが学年が上がると契約者がいる割合が増えるらしい。
学院でチャンスがあるんだろう。まあ僕らのチームには関係ないけどね。
いやまあ二体目ってこともあり得るしそんなこともないのかな?
あー僕の場合はもしそうなったら三体目か。眠っている奴が一人いたね。
まあそんなこんなでミストが試合を面白くないと思っても仕方ない。
ただ仕方ないことだからどうしようもできないんだよね。
まあそれこそ昨日のミストみたいに寝るって言うのが一番手っ取り早いかもね。
そんなことをミストとセレナの会話を聞いていると爆発音がした。
「あー、ついに当たっちゃったのかな?」
「そうっぽいね」
ミストは本当に興味がなさそうだ。
「一戦目はヴァンのところの勝利。ヴァンの方は早期に決めたいだろうし、次はナキって子じゃない?レオン気にしていた子だよね」
「うん、そうだね。楽しみだよどんな戦い方なのかさ」
そんなことをセレナと話していると...
「おいレオン。一つくらいナキって奴の技パクってみろよ」
「え、それで戦えってこと?」
「ああ」
ミストがにやけながらそんなことを言ってくる。
「流石にそこまで心荒んでないよ僕」
「そうかよ。まあ雷同士だろ?同属性の戦いは色々難しいからな。今回ばかりはよくみておいた方がいいな」
「うん、そうするよ。てかミストにしては、まともなアドバイスだね」
「お前に強くなってもらわなきゃ困るしな」
「そういうことか」
まあ基本的に利害の一致で組んでいるって状況だし、僕の一方的な友好関係かもだしね。
それより次の試合が楽しみだよ。やっぱ純粋に興味があるからね。
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