一日目の夜
「ミストは帰って来てよかったの?」
寮の部屋に戻ってきた僕とミスト。
僕らの今日の試合は終わった。
まあミストは観ているだけだったけど。
いや僕らの試合以外は観ていないけどね寝てたし。
「ああ。別に観て対策を練るような相手出ないだろう。
それに初戦からお前みたいに手の内を全開で出してくるような奴いないだろ」
「え?ミストが全力でって言ったからじゃん!」
「悪いとは言っていない。俺らとしてはあれが正解だ。ただ他はやらないだろうし、やるべきではないよな」
「ならいいけどさ」
「ああ」
うん、僕は疲れたし寝るか。
ミストは疲れていないだろうけど。
「て言うかさ、次の第6試合って僕らが次当たる相手だよね?」
「ああ、そうだぞ」
「いやなら流石に観た方が良かったかなって」
「いやお前が出ることにはならないだろ。俺とセレナは負けない」
「まあそうだね。てか明日はどういうあたり方するのかな?」
「第1試合の勝者、まあ1と表そう。1と2、3と4、5と6。最初の二組の勝者同士、最後にそこの勝者と俺らだ。最後の前は休憩が入るな」
「なるほどね。ってことは最終日は決勝だけか」
「そうなるな。確か決勝の前には多少の時間を取れるらしい。ギリギリまで休んでも最終調整をしても自由らしい」
「なるほど、ありがと。なんだかんだ知っているんだね」
「いや…お前が知らなすぎるだけだろ」
「あー、そうかもね」
まあ僕もミストも通過点としか見ていないし、お互いある程度興味を示していないなーってわかる点があるよね。
うん、慣れてきて僕もなんかミストに近くなってきた。
いや元からこうなんだろうけどね。
ミストの場合は建前すらない、僕は建前上はある程度していると思う。何がとかじゃなくてね。
どっちがマシかなんてないだろうけどね。
「まあ僕は寝るよ。かっ飛ばし過ぎた」
「ああ、そうしてくれ。あの調子で頼むぞ。あれが最善。圧倒的強さが俺らには大事だからな」
「ありがと。早く紫に慣れないと」
ああ、眠い。うん寝よう。
「ッフ、今度あの色のこと教えろよ」
寝る間際にミストがそんなようなことを言っているように聞こえた。
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話し声が聞こえる。
もう朝?いや朝でも話し声が聞こえるわけ...
そう思って目を開ける。
「あ、おはようレオン。朝じゃないけどね」
「ん、セレナか。おはよう」
僕らの部屋にセレナが来ていたようだ。
てか女の子部屋にあげていいのかなこの寮?
まあいいか。今更気にしても仕方ない。
「どうして部屋にいるの?」
「明日どういう風にいくのかミストに聞きに来てさ」
「なるほど...」
寝起きなのもあっていまいち話が入ってこない。
「まあここで話しててもあれだし、晩御飯食べに行こうよ!」
と言うことで3人で晩御飯を食べに行くことになった。
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まだそんな夜遅くじゃなかったらしい。
街に出てレストランに入る。
適当に飲み物とメインを頼んで食べる。
僕ら食事中にあんま会話しないし、話をするのは食べ終わってからだ。
「で明日ってなんだよ?」
「いや私もレオンみたいに飛ばした方がいいのかな?って」
なるほど。セレナは僕らの協力者と言うか共犯者?だし、気にするよね。
まあ手伝ってくれる程度と言うか、セレナ自信が目指しているってわけじゃなさそうだけどね。
セレナのことは詳しく知らないしね。
「いや今まで通りで問題ない。目立つのは俺とレオンだけの方がいい。お前まであんな風にかっ飛ばしたら俺ら二人へのフォーカスが若干ずれる気がするからな」
「そっか!なら今まで通り純粋に楽しませてもらうことにするよ」
セレナは理解力高いし、早く話も終わってしまったね。
「それよりレオン。凄かったよ今日の」
「え?ありがと」
まさかここで褒められるとは。
「うんうん、凄かった。あんなに圧倒的なんて」
「いやでもミストとセレナ、それにある程度の実力を持っている人には通用しないよ。
何より初めて見せるって言うのが大きいしね」
「いやそんなことないよ?私も急にあれをされたら対応できないかも」
「そんなことないよ。それにあれは本当に全力だし、昨日みたいにこの後もう戦わないって言うのが確定している状況じゃなきゃ使えないしね」
「そうなんだ。使えこなせるようになればいいね!」
「うん、ありがと」
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レストランから出て街でセレナと別れる。
そう言えばセレナは寮暮らしじゃなかったんだっけか。
「ミスト今度こそおやすみ」
「ああ、おやすみ」
たまにデレるミストなんなんだろう?
最近、と言うか大会中は書いていて楽しいです。
皆さまが内容を楽しんでもらえているかはわからないのですが...
楽しんでもらえていたら幸いです。
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