Aブロックと契約者持ち
今日の第1試合目が始まるらしい。
正直どこ対どこかもわからない。
そもそもAブロックに知り合いはいないらしい。
「セレナAブロックに誰か知り合いっていうか顔見知りいる?」
まあセレナに聞くのが早い。そもそも同じクラスでもロウ以外のチームはわからないんだけどね。
いや前に聞いたけど名前と顔の一致はしてないし、この人混みの中から見つけられない。
「んー、あ!ヴァンがいる。ってことは流石にAブロックだろうね。初日から他のブロックを観に来るとは思えないし」
んー、確か火の大剣使いヴァン、雷のレイピア使いナキ、あとはエラって人かな?
情報からしてヴァンとナキって人は契約者がいるんだろう。油断はできない。
それにどちらも僕らの中にはいない武器、属性だ。
いや僕自身が雷だけど独自というか、周りの知らないからね。多分違う属性と思ってもいいんじゃないか?
エラって子はどういう戦い方するんだろう。
契約者がいなくてもアルネなんだからそれなりに強いはず…リムみたいなパターンもあるしね。
「その人たち何試合目かな?」
「んーちょっと待ってね。確認してくる」
そう言ってセレナはトーナメント表を見に行ってくれた。
「ねえミスト、僕ら決勝いけると思う?」
「ああ。全員契約者持ちなのは俺らだけだ。リムみたいなのに当たらなければ、契約者持ちってアドバンテージだけど一勝確定してるようなもんだ。そうなればもう一勝するだけ。余裕だろ?」
「まあそうかもね。僕は契約者持ちのミストたちとしか戦ったことがないからわからないけどさ」
うん、そう僕にはわからないんだよね。
その差が。
「契約者持ちって言うのは契約者を持っているだけで自身にプラスなんだよ。一定の契約者の能力や力が契約している俺らに付与される。俺らが契約者を出さないのもここが理由だな。こっちに呼んで顕現させた場合、そのプラスはない。何故なら目の前にその要素が実体化してるからな。分身させてるわけじゃねえし」
「つまり単純に言えば2倍されてるっこと?
二人分みたいなもんだよね?」
「そうだな。力や能力を数値で表すならそう言うことだ。単純に言えばな」
なるほど。そう考えるとかなり契約者を持っていない人は不利に聞こえる。
「ただたまにリムみたいなの化け物もいる。
ようは純粋に戦闘の技術が高ければ、いなくても勝ち目はある。どんなに強い攻撃も救助に当たらなければ倒せないからな」
あー、やっぱあの人化け物なの?
勝てるのかな…
「まあただ俺らなら勝てるだろう。あいつは確かに強い。だがお前で言えばスピード。契約者の加護のないあいつには追いつかない。常にお前があのスピードで動き続けるなら捕らえられないだろう。そのための手段がないだろうしな」
なるほど。まあでもそのための対策を練らない人じゃないと思うけどな。
「でもロウのとこBブロックでしょ?なら当たる時は決勝だね」
「ああ。あのチームならロウがいなくて決勝まで行けるだろう。ロウがやる気を出すとは思えないしな」
ああ、そう言えばロウはお荷物だったか。
「ヴァンのとこは第4試合だったね。だから当たるなら準決勝だね」
「そっか。ありがとセレナ」
「いえいえ」
うん、今回はそもそも初手がいいと言うか、必要な勝ち星が一回少ないからね。
「僕らの当たる相手はどうだった?」
「うーん、ヴァンのところに当たるまでで当たる可能性があるチームで知ってるところはなかったよ」
「そっか。順調に行けばいいね」
「大丈夫!私たち結構頑張ってたし!」
うん、ミストの余裕だろみたいな感じよりセレナのこう言う鼓舞する感じの方が自信出てくるよ。
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そのあと僕らは1〜3試合目を観戦していたけれど特に見どころはなかった。
たまに契約者持ちがいて多少有利で勝ってる程度。
改めて僕らやセレナが教えてくれたチームは、練度と契約者の質が違うんだなと思い知らなされた。
次はヴァンって人のチームの試合。
セレナが注目してるってことは圧倒して勝つのかな?そんくらいの力の差があってもおかしくなさそうだけど…
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