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二人だけの戦い。

本番までの練習は今日で最後。

正直やってることは毎日変わらない。

明日明後日の休みを挟んだら本番だ。


対戦相手とか今日わかるのかな?

まあフィーからなんかあるでしょ。


ここまで色々なことがあったけど、とりあえず大会で一区切りって感じかな?


転生してからここまで休みと言う休みはほぼ無くて、急に世界を救えだの、竜の国で精霊を契約者にして竜の王に育てたられて、いや育てられたって言うのか?

正直こっち来た時にはもうこの体と年齢な訳だし、精神面で言ったら肉体だけ若返ってるわけだしね。一応。


まあリンと暮らしてたってのが1番しっくりくるな。それで魔法を練習して、学院に入るために入学試験もしてそこでセレナとミストに会って。


うん、この点はラッキーだったね。

多分他の人でも優しくしてくれたと思う。

でもここまで強くなるために面倒見てくれたり、この実力になるのには他の人じゃダメだった気がする。

僕の世代の最強格であるミストだから僕はここまで強くなれた。そりゃ自分より強い人が相手なんだし僕のレベルも上がりやすいよね。


まあ思い入れが深いわけじゃないよこの世界。

たしかにリンやミスト、セレナのことは好きだ。

世界も救えって言われても断る理由ないしその気ではいる。

でもさ、明確に目標になっているわけじゃない。絶対救ってやるって思えるほどの愛着はこの世界にはまだない。


それでも大会は優勝したいって気持ちぐらいある。

まあだから一つの区切り目としては良いんじゃないかな。


何より僕はこの世界について知らないことが多すぎる。愛着云々の前にもっと知らなきゃね。


逆にミストとかは何を思っているんだろう?

そりゃこの世界、この国で生まれたんだから僕と違って愛着がある。

でもそれだけが理由であんなに強くなれるのかな?

才能だけじゃ稀代の名剣なんて呼ばれないでしょ。


聞いてみるか…



「ねえミスト聞きたいことあるんだけど」

「なんだよ」

「何のためにミストは強くなりたいの?」


僕もミストもお互い真剣な眼差しで見ている。

僕はおふざけじゃない。真剣に知りたいんだって気持ちで。

ミストは多分なんでそんなこと聞いてくるんだぐらいだと思う。けど僕にはその時のミストの目は真剣に見えた。


「俺には血の繋がった妹がいる。3つ下のな」

「そうなんだ。初めて聞いた」

「言ってないしな」


なにこの人お兄ちゃんだったわけか。


「その妹は…ネビアは俺以上の才能を秘めている。

鍛えれば俺なんか余裕で超えるほどに」

「そんなに?」


ミストがこんなに他者を評価するなんて珍しい。

しかもこんな素直に。


「ああ。理由は契約者。先代の凍竜と同じ契約者なんだよ」

「今は空席だからもう亡くなってるってことだよね?」

「ああ。俺が10歳の時に亡くなっている。ネビアが7歳の時だな。その後だ、ネビアが契約者を得たのは。先に言っておく、ネビアに契約者がいることは誰も知らない」


隠してるのか。それ僕に言って良いのかな。


「戦わせたくないってこと?」

「そうだ。ネビアの契約者から聞いた。先代の凍竜が亡くなった理由を」


亡くなった理由。理由があるのならそれはかなり問題なんじゃないか?

竜公国の五天竜の一角を担っている。つまり最強のうちの一人なんだから殺されたってんなら大事。

それだけの敵がいるってことだよね?


「まあ別に凍竜だってこの国では最強の一人だが世界で見れば最強ってわけではない。ただ問題なのは場所と相手だ」


「場所は教国。任務で調査に出向いていたらしい。

そもそもあの国は亜人と称して差別したりなんか問題が数年前から上がっている。竜人が多いこの国が怪しんで調査するのはごく自然だ。

そんな中先代の凍竜は竜人ではなかったからな、向いていたんだろう。実力的にも考えて。

だがそこで殺された。

公に死因公表されていない。

そもそもこの任務自体が極秘。一歩間違えれば即国と国との戦争だ。別に戦争がしたいわけではないしな。

何より帰ってこない。連絡もない。恐らく死んだってことくらいしか竜公国はわかってない。

決定的な証拠がないんだ。だから動けない。

まあ俺はその証拠になり得るかも知れないものを持っているんだがな。ここまではいいか?」

「う、うん。理解できてる大丈夫」

「そうか。なら続けるぞ」


「問題は相手は一人だったってことだ。そんだけの戦力が相手にはある。それに教国は武力に長けていると言う話はあまり聞かない。

その教国が武力に長けている竜公国の最強の一人を殺せるだけの実力者がいる。

これが問題だ。つまり隠していただけで本当はそのレベルの人間を多く抱えているかも知れないってことだ」


なるほど。教国は怪しい止まりじゃなくて完全に黒。そしてその戦力は未知数。少なくとも同格である可能性が高いってことか。


「そして今は戦争はない。だが常にうちと教国は睨み合っているような状態だ。お互い明確な証拠はなくとも薄々勘づいているってことだろ」

「まあ僕もそう言う話は聞かないわけじゃないし。そこはわかる」

「いつ戦争が起こってもおかしくないと俺は思っている。

そして凍竜を殺せる実力を教国は持っている。

ならうちも最大戦力を持って対応する。

つまり今いる五天竜たちだ。

だがそれが何年後かわからない」


つまりあれか…

「ミストの妹が凍竜になってから戦争になったら死ぬかもしれない。だからミストが凍竜になる。妹の力を隠してまで…そう言うこと?」


「ああ。そう言うことだ。今の俺はネビアの契約者の力も借りている。だから俺は凍竜に近いと評されているし、このまま順調に行けば凍竜になれる。

そうすればネビアは平和に暮らせる。

まあそのためには俺が強くなって敵を殺す。

だから強くならなきゃいけないんだよ俺は」


そう言うことだったのか。

僕も知らなかったし、これリンも知らないってことだよね?流石に教えた方がいいんじゃないかなこれ。でもミストは言うなって。

リンはミストが思ってるような妹さんを利用するような人じゃないと思うけどな…


「あ…」

いや待てよ。

リンは気づいていない。

そしてリンにバレたら妹は多分利用される。

何せ異世界の僕に体と精霊を用意してまで対策しているんだ。


正直僕に関して言えばどうでもいい。

一度死んでいるんだし、2度目の命だ。

目的くらい与えられたっていい。

利用されていたって僕は楽しめているしね。


でもミストは妹をそうはさせたくない。

僕も流石に心は痛い。


まあなんかなら僕も頑張ろうかなって多少思えるよ。友達とその妹のために。強くなって戦う。

いいじゃんなんか。意味もわからず世界を救うって理由よりよっぽど親近感のある目的だよ。

それにシュガールとリンは仲間っぽいし。

竜公国のために戦っていればそのうち世界を救うってことにもつながるでしょ。


「ミスト、僕も手伝う。二人で強くなろうよ」

「なんでお前まで…」

「友達と友達の妹のため。それで良くない?」

「…」


うん、言っていて少し気恥ずかしい。


「ありがと」

「え?デレた?」

「デレてない。つかデレるってなんだ。

行くぞ」


そう言って部屋から出るミスト。

僕も後を追いかける。


僕らの仲間は誰なんだろう。

リンは敵じゃない。味方だ。でも仲間じゃない。

国のために戦っているリンは味方。

でも僕らの目的に関しては仲間じゃないと思う。


でも情報が足りない。教国や僕の契約者について。

強くなるには僕は自分の力を使いこなさないといけない。でも超煌星は眠っている。起こし方はわからない。

教国についての情報も足りない。


誰かに聞かないとわからないことだらけ。

聞く相手はフィー?でもフィーもリンの仲間かもしれない。

シュガールもリンの仲間…

誰がいる?僕ら二人じゃわからない…


国にバレずに僕ら二人で隠し通して二人で最強になる。これを独学というか僕らだけの力でこなせるのか?圧倒的に強くならなきゃ発言力もない。

それにそこそこ強い程度なら、ミストの妹も戦力に…ってことにもなると思う。

圧倒的に強くならなきゃ。

そうなると僕は自分のことを理解して全部を使いこなさないと…


僕は焦っていた。たかが友達のためかもしれない。

でも何故かほっとけない。力になりたいって思う。

もしかしたら前世の僕も誰かのお兄ちゃんだったのかもね…


僕の心臓はいつもより早く、熱かった。

急展開になってしまったかもです。

なんか書きたくなりました。

わかりにくかったらすみません。


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