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言えないこともあるよね

さてこの休日二日間はいつも通りミストとギルドで依頼を受けてそれをこなしていた。

一日目は、協力が求められたゴーレム戦。

二日目は、空中に対しての対応が求められたコカトリス戦。

どちらも今までの学院での練習では得られない経験だった。

これだけでも休日を潰してまで行っている意味がある気がする。


まあそんなこんなしていたら、新人戦まで後一週間。

休みを挟んだらもう大会だ。


セレナが言うにはやはり警戒すべき相手は同じクラスの人達らしい。

アルネにいる僕らからしたら、シーマの人たちでは入学時に既に実力に対する評価が違う。

それをこの一か月で覆せるような人は少ないらしい。


もちろんめちゃくちゃに強いけど、学力が0だった場合でもシーマなわけだが流石にそこまで極端な人はいないだろうしね。

そうなると優勝を目指すならクラスメイトを警戒しなきゃねってことだね。


正直ほかのチームに気を配っている余裕はなかったからまともにわかるのは、ロウのチームだけだよ。多分アルネ全体で見ても上位層だろうし、そう考えると優勝候補の一つってことかな?


他にどんなチームがいるかは今度セレナに聞いてみよう。

ミストは興味がなさそうだしね。


それよりロウが本気出したらかなり強敵なんじゃないのかな?

リムって人も相当強そうに見えたけど、当主候補でもなかったことを考えるとロウの方が強いってことだよね?

そこが怖いよね。

大会の方式はチームから一人ずつ出して戦い、先に二勝した方が勝ち。順番は毎試合同じじゃなくてもいいらしい。


でもこのルールと普段のロウの態度を見るとリムと迅って子が戦って勝ち進めて、ロウはなんもしないって感じになりそうだけどね。


.

.

.


「おはようセレナ」

教室にミストと共に入り、先にいたセレナに挨拶をした。

ちなみに僕とミストはおはよう以外無言できた。

相変わらず話すことはない。


「おはようレオン、ミスト」

「ああ」

「二人はこの二日間いつも通りギルドに行ってたの?」

「うん。ゴーレムとコカトリスを狩ってきたよ」

「そうなんだ。どうだった?」

「どっちもいつもと違う戦い方しないといけない相手でいい経験になったよ。

それに僕とミストは息ぴったりっぽいしね。ね!ミスト?」

「俺が合わせてやってんだよ」

「またまた。ミストが合わせるってことはそれなりってことでしょ?レオンのこと気に入ってるってことだよね。良かったね!」

「チームメンバーは必要だからな。実力が近いのが他にいないだけだ」


まあミストはツンデレだし、うんとは言わないよね。


「セレナは何してたの?休みの間」

「あー、家で過ごしてたかな?」


セレナはごまかしているように見える。

まあ顔色窺っているより、ストレートに聞いた方がいいかな?


「そうなんだ。んーあんま聞かない方がいい感じ?」

「んー別に話せないってわけじゃないけど」

まあ言いにくいことなんだろうな。


「セレナは家が厳しい。それだけだ」

わお、ここでミストの助け舟。やっぱなんだかんだこの二人仲いいな...


「そっか。教えてくれてありがと」

「うん...」


聞かない方が良さそうだしこの話は終わりにしとこう。


「みんなおはよー!」

ちょうどいいタイミングでフィーがきた。

気まずい雰囲気にならずに済んだ。助かった。


「みんな新人戦まで後一週間だよ!仕上がり具合はどう?」


しーんッ。

まあここで「できてます」なんて宣言できる奴なんてry


「バッチリ!もうカンペキっすわ!」


いたよ。お調子者のロウが。

いやそのおかげで空気は悪くなってないんだけどね。

あそこで誰も返事しなかったらなんかあれだし。


「うんうん。なら良かったよ!後一週間気を抜かずに頑張ろう!」


.

.

.


そんなこんなで今日もいつも通り午前中の練習を終えた。

やっていることは魔法も交えた模擬戦。

特に変わり映えはしていない。


あえて言うなら僕の戦い方の幅が少し増えたくらいかな。

昨日ので空中で戦えるのが僕の強みの一つであることが分かったわけだし使わない手はないよね。


思考の加速は適度に使うくらい。正直使わないで戦った方が練習になると思うんだけど、使わないとこっちも慣れないからね。適度に使ってるよ。

まあ使うたびにセレナには「思考加速させたでしょ!ずるいよ!」ってな感じで言われる。

まあそう言われても僕の強みの一つなんで使わないなんてことはしないんですけどね。

練習したいしね。


まあそんな感じでお昼なわけですよ。

情報を得る場ですよ。


「ねえセレナ。セレナ的に強い、警戒しているチームってどこ?」



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