空中戦
コカトリスの残りは8羽。
てことは合計で11羽いたってことだね。
「跳んで間合いに入って攻撃するってことでいいんだよね?」
「ああ。俺らは飛べない。それこそ契約者を呼べばお前のも竜だし、俺の契約者も飛べる。
まあでもそうしたら俺らの訓練にならないからな」
「そうだよね」
「ああ。じゃあ行くぞ」
ミストが先行して前に出た。
お手本を見せるように前方に跳んで剣で切る。
横に薙ぎ払う。一体には当たった。
他は掠っただけ。もしかしたら当たってないかも。
でもそのおかげで距離は取れた。
空中じゃ僕らは身動きを取れない。
ああいう風にやらないと攻撃を受けてしまうよね。
「僕もいくか…」
ミストに倣って同じように跳んだ。
「え?」
身体強化で跳んでるせいか、いつもより高く跳んでしまった。
計算外だ。どうしよう。
こっちは4羽いる。
どうにか攻撃しないとこっちがやられる。
「くそッ!」
剣に雷を纏わせて、剣の軌跡に沿って放射状に雷を飛ばす。と言っても遠距離武器になり得るわけではなく、近距離に飛ばす程度だけど。
追い払うには十分。
しかしこれではいつまで経っても当てられない。
今のもう少し遠くに飛ばせないかな…
「おい、なにやってる」
「い、いや跳ぶのに慣れてなくてさ…
上手くできない。ごめん…」
これは完全に僕の力不足。というか経験不足だ。
そういう練習もするんだった。
「しゃーない。俺が倒し終わるまで繰り返してろ。
時間さえ稼げば手伝ってやる。」
「ありがとう」
ミストは上手い具合に跳んで対処してる。
対して僕は同じように追い払っているだけ。
しかし最後の方になってくると敵も学習したのか近づいてこなくなっている。
ミストも対処に手こずっているようだ。
僕は終始追い払っているだけだし、見てる余裕がある。
「氷よッ」
ミストは跳んでは避けての繰り返し。
残り2羽になった時地面から相手に向けて斜めに、橋のように氷を生やして、足場にした。
空中戦ではなく地上戦に持ち込んだ。
こうなればミストが負ける、避けられることはない。
そのまま氷の橋を走って1羽切り裂く。
それを見て、背を向けて逃げるもう1羽。
「氷刃」
それに向かってミストは氷の剣を放った。
背を向けていたら避けられない。
あの鳥の敗因はそれだ。
「ざまあみろ」
相変わらず口が悪い。
そんな中僕は1羽を落とせたくらい。
そりゃ数をこなせば一回くらいはやれた。
つまり残り三。
ミストと同じ方法でやれば倒せる。
それが待ってろって理由だろうしね。
「おい、そっちの3羽やるぞ」
「うん」
「見ててわかったように足場を作る。俺がやるのはそれだけ。あとは頑張れよ」
「それで十分。お願い」
「氷よ」
先ほどと同じように氷の端が敵目掛けて架かった。
これなら僕でも。
でも既にミストが同じことをやってる。
逃げられるかもしれない。
なら…
「雷速ッ!」
僕が持てる最高の速さ。
流石に対応できまい。
「いちッ!」
1羽目は橋を走って剣で切り裂いた。
「雷撃ッ!」
続いて逃げる2羽目に雷の槍を投げつける。
背を向けているから当てられる。
3羽目と思ったけど、距離が遠い。
勢い余って空中に浮いてる僕には当てられる自信はない。
「それなら…雷速ッ」
空中で雷速を使い、前に向かってさながら戦闘機のジョット噴射のように前に飛ぶ。
「3匹ぃい!」
そのまま間合いを詰めた僕は剣の先端で刺した。
ザザァァっとそのまま地面にスライディングするように着地した。
いや流石に尻餅はついてないよ。
ちゃんと二本の足で立ってるよ。
「ミスト、終わったよ。ありがとね」
「おいお前、空中戦できてるじゃねえかよ」
「あ…」
考えてなかった。
雷速での方向転換。
咄嗟にやったけどそう言えばできたな。
「ごめん、思いつかなかった」
「まあ結果オーライだから良いけどよ」
「うん。これまあ経験ってことで」
「それは俺が言うことだ」
まあそんなこんなで狩り終えた。
合計11羽の死体から魔石を回収した。
もちろん僕も参加した。
抵抗はあったけど、やらないといけないことだし慣れないとね。
慣れるって言うのも違うかも知れないけどね。
魔装を霊装に変更しました。
よく考えたら魔装って漫画に既にあったなと思い…
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