お出まし
「ゴーレムはとにかく固い。その一点に尽きる。俺らの攻撃手段の何で挑むかが重要だ」
「そうだね。ゴーレムってことは物理は効かなくて魔法での攻撃になるって認識であってる?」
固い岩か金属でできているイメージがあるゴーレムだけど、あくまで僕のイメージだしな。
実態はまだわからない。
「ああ、ご名答。まあエンチャントした武器でも攻撃は通る。つまりは最初から全力ってことだ。
使える魔法は全部使うに限る。一撃で破壊はできないだろうからな。攻撃を重ねて蓄積させてダメージを与えよう」
「了解!どこら辺にいるんだろうね?」
「もう少しすると岩まみれの木が生えていないところがあるはずだ。恐らくその周辺にいる」
ようは擬態しているってことだろうか。
それよりも数は多いのかな?
もし擬態なんてしていて数が多かったらそのうち囲まれているってことになりそうだけど...
「ゴーレムって数多いの?」
「なんでだ?」
「いや知らないうちに周りの岩に見えていたのが全部ゴーレムでしたなんてことになっていたら怖いなって」
「馬鹿かお前?」
「え?」
うん、なんで怒られたのさ。
「そんな難易度の高いものを選ぶわけないだろ。死にに来てるんじゃないんだからよ」
「そ、そうですよね」
よく考えればそうか。
「ゴーレムは希少だ。生まれることが少ない」
「そうなの?」
「生き物の死体にある魔石が周辺の岩などを纏って生まれるからな」
「そうなんだ。ゾンビみたいなもの?」
「ある意味そうかもな。死肉を纏うかそうでないかって話だ」
理論的には変わらなそう。
専門的なことはわからないしどうなのか実際はわからないけどね。
「あそこらへんだな」
前に岩場が見えてきた。
森が開けてきたね。
「いる?」
「まあパッと見じゃわからないよな」
「見つけ出す方法あるの?」
「ある。片っ端から岩をたたく」
「え?えぐいことするな...」
「それが手っ取り早い」
まあ闇雲に探すしかないのか。
カンカンっ!と岩というか金属を叩いたような音が鳴り響く。
その時後ろから爆発音のようなものがした。
「ミスト?!」
「大丈夫だ。それよりお出ましだ」
「でかいな」
めちゃくちゃでかい。
人3人分くらいあるんじゃないかこれ。
倒せるの?
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