命
さて今僕とミストは僕の契約者であるニドヘグルに乗って南西に向かっています。
それよりもミストが僕を誘ってくれた理由だが二つ候補が上がりました。
一つ、彼は本当に僕を鍛える、経験を積ませるために連れて行ったくれている。
二つ、それは建前で実際は移動手段、飛竜をレンタルするお金や手間を省くためです。
さてどちらなのでしょう。
「ねえ、僕を連れてきたのは鍛えるため?それともそれは建前でお金と手間を省くため?」
いやまあ実際はどちらでもいいんだけどね。
結果として僕が鍛えてもらえるのは事実なんだしね。
しかしルームメイトとして今後の友好関係のために参考にさせてもらいたいよね。
「前者だ。いやよく考えてみろ。誘った時にはまだお前の契約者の詳細はわかっていなかったはずだよな?」
「確かに...」
そう言われてみるとそんな気がしてきた。正確に覚えているわけではないけれど。
「つまりそういうことだ。ま、結果どちらも正しいってことにはなるけどな。
その可能性を考えてなかったわけではないしな。」
「なんだよ!」
まあそうだよな。
僕でもそう考えると思うけど。
「あそこらへん?森っぽくなってきたけど」
「そうだな。森から入ろう。今回のは山って言ったけど、どちらかと言うと麓って言うか手前だからな」
「そうなんだ。それよりどんなのが目標?詳しく聞いてないんだけど」
「ん?ああ、言ってなかったな。目標は蛇二匹。
まあ正確には蛇竜だな。竜のなりそこない。はたまた竜になる過程、直前の状態のことだな。」
「了解。一匹ずつ担当する感じでいいの?」
「ああ。それと契約者は呼ぶな。そんな強い相手ではないってことと竜のなりそこないに対して竜が昇華した精霊をぶつけたら結果は見ずともわかりきっているだろう?目的は俺ら自身を鍛えることだからな。」
「わかったよ」
まあ最初にミストに対して少し不信感じゃないけどん?って思っていたけれど、なんだかんだしっかりと考えてくれているし文句はないんだけどさ。
「あそこ。あの木が少なくて開けている場所に降りるぞ」
「りょーかい」
.
.
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「目標の蛇はそれなりにでかい。赤黒い鱗を持った奴だ。恐らくお前ひとりでも見つけられる。
木の上とかにいることもあるから気をつけろ。一緒に探していてもしかたないから俺は別で探しているよ」
「わかった。終わり次第ここに戻ってくる感じ?」
「ああ。それで大丈夫だ」
「おっけー」
.
.
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さてそんなこんなで森を探索しているわけですが蛇どころか生き物を見かけないよ。いや虫くらいはいたから正確には動物を見ていないってところか。
僕は剣を構えながら上を注意して探索を進めた。
もちろん身体強化も。いやこれはニドヘグルに乗っているときからだけれどね。
ずいぶんこの感覚にも慣れてきたところだよ。
それに伴って多少素の身体能力も上がってきている気がする。
まあ強化状態とは言え、毎日こんだけ体を動かしていれば嫌でも力が付くでしょ。
そんなことを考えて歩いていると...
kisyaaaaaaaaaaa
蛇が声を上げて、後方から飛びかかってきた。
僕は咄嗟に地面を蹴り距離をとる。
「あっぶね」
まあでも目の前に自ら表れてくれるのは嬉しい。
探す手間が省けた。
しかし大きいな。5メートル前後あるんじゃないか?
いや体を完全に伸ばしたらだけどさ。
さてどうしたものか。
蛇も初撃以来こちらを睨んでいるだけで動きを見せない。
「竜化。いくよ」
僕は竜化して更に身体能力を高め、いつものように地面を蹴って距離を詰めた。
「え?」
まじ?弾かれるの?
頭にうまく切りかかれたと思ったけれど、切れていなく弾かれてしまった。
いやまあ僕の知っている蛇とは違うんだし、これで素直に切れたら鱗の意味ないよね。
しかしかなり勢いをつけて切りかかったおかげでフラフラしているようにも見える。
なら...
「紫電」
今度は武器にエンチャントをして切りかかった。
属性としてのダメージ。何より雷は熱を、いや熱って言葉で表せないくらい高温なはず。
切れないわけないでしょ。
切りかかろうとしている僕に対し、蛇も反撃しようと姿勢を低くして距離を詰めてくる。
「それなら…」
僕はいつものように右肩に担ぐように構えていた剣を右後方に引きずるようにして構えた。
これなら重心が低い相手だろうと関係ない。
今度こそ切れる。
ドスッ
っと重たい何かが落ちたような音がした。
振り返ると蛇は生首状態。頭と胴に分かれていた。
エンチャントしていたのもあって切った感覚があまりなかった。
どちらかというと溶かしたに近いかもしれない。
それに...
「おえぇぇぇぇぇぇ」
実際に吐いてはいないけれど、胃から何かがこみ上げてきそうな感覚。
まあそれもそうか。初めて生き物を殺したんだし、抵抗がないほうがおかしいのかな?
あまり気分のいいものではない。
それでもこの先も戦うのなら...
いずれは人も殺さなければならないのだろう。
「なら弱音吐いてないでなれないとな...」
そう思いながら耐えていた。
.
.
.
時間が経ち、少し慣れてきた。うん慣れるものだのだね。
別にいい気分ではないけどね。今すぐ吐きそうって感じじゃない。
それより...
「これもっていかなきゃだよね?この巨体どうすればいいんだろう...」
運ぶ方法または剥ぎ取る場所くらい聞いておけばよかったな…
すみません。すっかり忘れていて、本来の投稿時間を過ぎてしましました。
すみません。
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