見て盗む。
「じゃ、昨日と同じようにやるぞ」
「うん、お願い」
流石リーダー。話を勝手に進めてくれる。
「今日は俺とセレナからやる。見て学べ」
「了解」
そうして2人は僕から離れ、距離を取った。
ミストは僕と同じ片手の直剣だし参考にしやすい。
「いくぞ」
ミストから仕掛けた。
最初の一蹴りで飛ぶように間合いを詰めて、剣を振るう。
まずここから違うな。僕は走って間合いを詰めたけどそもそも身体強化をしっかりとやれば、ああ言う風に脚力を使って詰められるのか。
僕は間合いを詰める時雷速に頼り過ぎてたのかな。
そういう考えにならなかったよ。
セレナはその剣をしっかりと拳で弾いた。
しかしよろめいている。
片手剣だけど両手を使って力強く振るった一撃を難なく払うことはできなかったようだ。
ここも勉強になるね。
竜纏を使っているのもあって、僕は片手に依存しがちで両手で剣を振るうってことはしなかった。
まあ別に片手だけでも良いと思うけど、極めたらって話だよね。僕レベルなら臨機応変にその場にあった使い方をした方がいいだろうし。
「甘い」
その言葉と共にミストは振りかざした剣を今度は空に向けて切り上げた。
セレナがよろめいた所に、透かさず次の攻撃。
無闇に剣を振るっていた僕だけど、そりゃ振りかざしたら切り上げるって動きに行った方がスムーズだし早い。何より無駄がないよね。
もっと考えて動かなきゃ。
セレナもそこはしっかりと両手でガードする。
流石に流すことができる体制でもなかったらしい。
「あ…」
無理な体制でガードしたせいか、今度こそ後ろに倒れそうになっている。
しかし踏み止まれる範囲だろう。
吹き飛ばされているわけでもないし。
まあそこをミストは見逃さなかったよね。
そのままセレナに蹴りを入れて吹っ飛ばしたよ。
「わお、容赦ないね」
思わず声出たよ。本当。
いや模擬戦とは言え、油断したり、手を抜いたら意味ないけどさ。
あんな躊躇せず女の子に蹴り入れるかね?
まあそれが出来ないようじゃ勝てないんだろうけどね。そんなこと気にする余裕がある相手じゃないし、その技量はもちろん僕にはない。
「いてて。もうミスト!躊躇なさすぎ!!」
やはりご立腹だそうだ。
「いや、お前も昨日レオンに同じようなことしてたろ…」
あ、そう言えばそうだね。
大前提としてやるのにやられたくないは違うよね。
「まあそうだけど…」
うん、気持ちはわからんでもないよセレナ。
女の子だもんね。
「ま、こんな感じだ。次は俺とやるぞレオン」
「おっけー」
流石に気遣ってかセレナ対僕ではないらしい。
短めです。すみません。
明日は長めにできると思います。
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