僕の強み。
「はーい、そろそろ終わりにしたいけどチーム決まってない人いる?」
沈黙。誰も返事をしない。
まあ難しいよね。こういう時に返事するの。
「いないですよー」
お、ロウが返事をしてくれた。
お調子者も時には役に立つね。
誰も返事しないのは悲しいしね。
「よしじゃあおしまいかな。あ、紙に書いて最後私に提出してもらっていい?
そしたら今日はもうお昼!」
お昼らしい。
まだ本格的に始まっていないからか今のとこ学院生活は楽だ。
気が付いたら紙、というか記入用紙が配られていた。
「ん?リーダー?」
そんなん決めろって言ってたかな?
「リーダーって欄あるんすけど決めるんすか?」
うん、さすがはロウ。あいつも案外まじめでいいやつなのかもしれない。
「ああああ、ごめん。言うの忘れてた。終わり次第お昼でお願い!」
フィーも完璧ではないらしい。
そりゃ人間だしね。そういうこともあるよね。
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「で誰がリーダーやる?」
そう話を切り出したのはセレナ。
「ミストでいいんじゃないの?」
まあチームを集めたのもミストだし、僕はそれでいいと思うんだけど。
「あ?俺か?まあ別にいいけどよ」
「じゃあ決まりね。書いて先生に出してくる!」
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さてお昼だ。
学院内に食堂があるのでみんなでそこに向かう。
いやここで言うみんなはチームのみんなだね。
家からお弁当を持ってきている子も中にはいるっぽいし、全員が食堂を使うというわけではなさそう。
まあそれでも食堂の利用率の方が高いと思うけどね。
僕らは適当にサンドウィッチやらのパンを買って、四人席のテーブルに座った。
「あ、そういえばさっきミストが言いかけてた僕の強みって何?」
「ん?その話か。それはな...」
「雷の加速を使うってことだよ!」
わお、セレナが話に割り込んできたよ。
「んだよ。じゃあお前が最後まで説明しろよ」
「どうして雷の加速が強みなの?」
「それはね...」
ッち。とスルーされて舌打ちをしているミストを置いておいてセレナは話を進める。
「加速自体は水を使う私や氷を使うミストもできる」
「うん、実際に僕と戦う時も使っていたし」
だからこそ加速ってもの自体が強みになるとは思っていなかった。
「気づいているかはわからないけど、レオンの加速は私たちのよりも速い」
「そうなの?あまり実感はなかったけど」
「うん、正直見ていて私たちよりも練度は低い。それでも私たちより速い理由は雷だから」
そういわれても何が違うのかわからない。
「どうしてなの?」
「雷だけ加速の仕方が違うのと雷の性質が理由かな」
「まず加速の仕方についてだけれど、私たちは属性に質量を持たせて、纏ったり、それで押し出したりすることで加速しているの。それに対してレオンのは体を魔素に雷自体に変換している。
つまりは雷の潜在的な力をより引き出せるってことだね」
なるほど、加速魔法の使い方、アプローチの仕方の問題ってことか。
でもそれなら他もそうすれば…
「そしてもう一つ。こっちの方が重要。雷の性質だね。雷は光っているじゃん?豪雨の時に空から落ちてくる雷は音と光で認識できる。音は音速で。光は光速で。だから他よりも速いの。
まあだからと言って光速なんて出したら体消し飛ぶけどね!でも理論的には光速も出せる。
つまり最速になれるってこと!」
なるほど。だから僕の強みなのか。
「あ、でもライバルはいるよ?風と神聖だね。風に関してはまあ限界まで飛ばせばレオンの方が潜在的には速い。でも実用範囲で考えるとライバルだね。神聖に関してはあれも光だからこっちは完全にライバル!」
「そっか。じゃあ負けないように一番速くならないとね」
「ふふ、別に一番の必要はないかもよ?竜魔法と同時に使って相手の速さとかに対応できるだけでも十分強い。まあつまり極限まで速くなるか、相手の速さを殺せるようになるかの二択だね」
「なるほど。そういう手もあるのか...」
まだまだ僕は発展途上。色々な道を模索しないとね。
「でもレオンの雷は特別な色をしているし、もしかしたら最速になれるかもね?」
あれ素性疑われている?
すみません。昨日完全に寝落ちしていました。バイト終わって気づいたら朝でした。
ほんとすみません。
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