プロローグ003
ここまでプロローグです。
よろしくお願いします。
光に飲まれた後はあっという間だったように感じる。
まあ何より時間の感覚がなかったという方が正しいかもしれない。
道中で僕は世界について学んだ。
どうやらヴェスピニアという世界らしい。剣と魔法が繁栄している世界で、空気と共に魔素というものが満ちているらしい。生物たちはその魔素を使い魔法を行使しているらしい。
また魔石という魔素の結晶を使用した魔道具というものがあるらしく、まあ恐らく電化製品の代わりみたいなもので、電気の代わりに魔法が使われている世界なんだろう。
あ、あと重要なことが‼‼ケモ耳がいるらしい。そうケモ耳がいるらしい。人、獣人、エルフ、竜人、魔族がいるらしく、魔族以外の4種を人間と呼ぶらしい。うん、最高だね。
あと精霊という存在だね。彼らは概念的存在で「王たち」と呼ばれる存在の眷属になることによって実態を得れるらしい。つまりは「王たち」が神様的ポジションらしい。さっきの人たちもなのかな?
精霊も生物も一人一つ以上属性を持っているらしい。
火、水、風、地、神聖が五大属性と呼ばれ、知名度や使用度的に呼ばれてるらしい。
他にもあるらしいがかなり数があるのでこの場では割愛。
いやそれよりも僕の与えられたのは何属性だろう?聞くのを忘れていた。
協力者とやらに聞けばいいか。
そもそも世界を救うって何をすれば…
倒す相手がいるのかすらわからないままだ。もう少し話を聞いてから決めるべきだったかな?
うーん、どうにかなるか。うん。未来の僕がどうにかしてくれることでしょう。
まあなんやかんやしているうちに意識を失っていたよ。うん。
「やあ!目が覚めたかい?私はリンドヴルム。リンって呼んでくれよな‼」
うん。気が付くと今度は綺麗なお姉さん。
かなり可愛い。正直言ってドストライク。
これだけで異世界転生の意味があったな。うん。それに角と尻尾‼‼
これはあれだな竜人だ。早速会えた。しかも可愛い。
「あ、初めまして。僕は…」
僕は誰だ?いや自我はあるし。記憶も…いや神様っぽい人と話してからしかない。
「…記憶ないよね?ごめんね。世界を超えるって言うのはやっぱ私ら「王たち」でも難しくてさ、代償に肉体と記憶を失わせたね。ごめんね。」
なるほど。だから転移でなく転生ということか。
ん?待てよ、転生なのになんで話せてる?バブーと産声を上げるところじゃないのか?
というよりこの人今「王たち」って…
「えーっと、そのことは大丈夫です。自分でやるって言ったことですしね。
それより今「王たち」って言いましたよね?てことはあなたが協力者ですかね?あ、あとこの体は?」
「うん!そうだよ私が協力者‼この公国を治めるもの。そして竜属性を司る王。基本的には黙示録の竜帝って呼ばれてるね!
それとその体は私からのプレゼントだよ‼‼気に入ってくれた?」
そういって鏡を貸してくれた。
ん?なんだこの美少年。プラチナブロンドの髪色に深紅の目。そして何よりこの整った顔立ち。
前世では…おおっと記憶がないんだった。モテていたかすらわからん。
がしかし、自分はイケメン。能力も恐らく強い。そして目の前には綺麗なお姉さん。
うむ、全く問題がない。
「気に入ってもらえたっぽいね!よかったよ。
年齢は13歳くらいにしといたよ!この世界だとそのくらいから学院通うからね!」
なるほど。学校に通うらしい。少しめんどくさいな。
「ふふ。めんどくさそうな顔しないの!能力は強いかもしれないけど、使い方を覚えなきゃね!
だからそのために学院に通ってもらいます‼」
らしい。まあしかたないなこれは。うん、どうしようもない。
「あ、それと名前だね。私がつけていい?前世の記憶もないだろうし。
この世界で違和感のない名前にしてあげるからさ。」
全くもってその通りなのでお願いするしかないな。
「うーん、そうだな。レオン。レオン・バスクって言うのはどうだい?」
うん。無駄にかっこいい。何よりお姉さんにつけてもらった。大満足。
「ぜひその名前でお願いします!」
「じゃあレオンこれからよろしくね?」
「はい!」
上手く書けましたかね?