スリーマンセル
「さて今日やることは特にないから、解散で大丈夫だよ」
そう声をかけるフィー。
「あ、明日もこのくらいの時間に教室で!それじゃ‼」
相変わらず元気だな。
さてどうしたものか...
そう考えていると、セレナから声がかかる。
「ねえねえ、ミストにレオン。この学院ではスリーマンセル。
つまり三人一組を作らないといけないの知ってる?」
「馬鹿か。騎士団でもそうなんだから知ってるに決まってるだろ」
「え?ごめん。知らなかった...」
「は?よくそんなんで受かったな」
「いや、試験にでるようなことしか学んでないからね」
そこまで言うかな普通...
「ふふ、レオンは世間知らずのお姫様なのかな?」
「いや世間知らずなのは認めるけどさ。お姫様ってのは違うよ?」
「冗談だよ冗談。レオンはまじめだね」
僕はからかわれたらしい。
「それでミスト。レオンと仲良くしているってことはレオンを最後の一人に選ぶつもりってことだよね?」
「ああ。まあ実力だけで言えば、他にいないこともないが...」
「じゃあ決まりだね!私たち三人で組もう!」
「え?いいの。僕としては他に知り合いもいないし、助かるけど」
「もちろん。それにミストが選んだってことは強いんでしょ?三人で学院のトップとろうよ!」
そんなに大きくでるのか。僕大丈夫かな。訓練はしていたけれど、周りのレベルがわからないしどこまで通用するのやら...
「おい、自信をもて。慢心しろとは言ってねえけどよ。仮にもこの世代の最強格って言われている俺と引き分けたんだ。実力は十分なんだよ。」
「相変わらずミストは自信家だね...まあでもミストの言う通りだよ。ミストと同レベルで戦えるのは今の学院、それに私たちの世代に絞れば片手で数えるほどしかいないと思うしね。」
そんなに少ないのか。もしかして経験とか知識を抜けばそれなりに通用するのか。
いやまあ、僕の力ってよりシュガールとリンの恩恵がでかいと思うけど。
「ちなみに私もその一人!それなりに強いから、機会があれば手合わせしようね。」
「そうなんだ。うん、よろしく。でも負ける気はないよ」
自信はない。でも最初から負ける気でいるのは性に合わないな。
「え?」
「ははははッ。なんだよ言うじゃねえか」
「ふふ、私も負ける気はないよ?」
二人からしたら意外だったらしい。
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そのあとは解散して僕は家に向かっている
特にやることもなかったしね。僕たち以外のほかの子も帰ってるっぽいしね。
親とかに報告したいんだろう。
かくいう僕もリンに早く教えたい。
「ただいまリン!」
「おかえりレオン!この時間てことは...」
「うん、受かったよ!」
「おめでとう!私もうれしいよ」
というより、机にはいつもより豪華なご飯も並んでいる。
受かるって信じてくれていたのかな。
嬉しい。
「じゃあお祝いもかねて食べようか?
「うん」
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「あ、そういえば担任の先生はフィーだったよ」
「てことはアルネ?さっすがはレオン!」
「ありがと。でも問題児のクラスがどうこうって言っている人がいたけれど」
「...」
あれ、まずいこと聞いたかな。あからさまにリンの顔が暗くなった。
「あー、言いたくなかったら言わなくてもいいよ?」
「う、うん。ごめんね。まあ大丈夫。ざっくりでいいなら教えるね。」
「聞いてもいいならお願い」
「うん、数年前に公国最強になると期待されていた学生がいるんだ。
もちろんその子はアルネ。それでね三年生。つまり卒業間近になって人を殺しちゃったんだ」
「え?人を?」
「うん、まあ先に手を出してきたのは向こうなんだけどね。相手が悪かったんだよ。
外交で来ていた教国の人でね。来ていた六人全員を殺害。まあこっちも二人やられていた。
でも証拠がなくてね、手を出せなかったんだ。そんな時その子が殺してしまった。
ここからの話は秘密なんだけどね。国外には処刑したことにしている。というより国民全般も。
でも本当は幽閉しているんだよ。国のために手を汚してくれたわけだしね。」
「そっか...」
悲しい話だ。公国からしたら、別に悪いことをしたわけではないのに。
いや殺人は悪いことだけど、先にやったのは向こうっぽいし。
「まあその件以来、明確に教国とは仲が悪くなったよね。その前は表では一応友好なふりをお互いしていたんだけどね。まあすぐに戦争ってわけだもないから、そんな心配しないで。」
「うん...」
流石に空気が重いし、何を話せばいいのやら。
「あ、大事なこと忘れてた!レオン、明日から寮生活だから‼‼」
「え????????」
そんな大事なこと忘れる?
最近モチベ上がってます。
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