交友の輪
「まだ誰もいないね」
中は落ち着いた煉瓦造りの空間で、広めだね。
席は30くらいかな?
「そりゃそうだろ。俺らが一番乗りだ」
まあ、そうだよね。
ミスト先頭きってたし。
「どこ座ればいいのかな」
「適当に座っておけばいいだろ」
そういって窓側の後ろの席に座る。
僕もその隣に座る。
「てかミストはさ、学院の中に詳しいね。
迷わずここに来てたし」
「あ?逆に詳しくない奴の方が少ないだろ。
併設してる国営の図書館。学生同士のトーナメントとかもここでやるんだし、この国で生きていたら訪れる機会くらい普通あるさ」
「そ、そう言うもんか」
「ま、事情があんだろ。詮索はしないけどな」
「ありがとミスト」
やっぱ良いやつなのかも知れない。
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徐々に人が増えてきたな。
ミストと会話はあまりしてない。
なんせわからないことがわからない状態の僕だからね。なにを聞けばいいのかもわからない。
「あ、ミストいた!」
そう言って金髪の翡翠色をした目の少女がこちらへきた。
「こんにちは。ミストの友達?私はセレナ。セレナ・ミュール。よろしくね」
「こんにちは。僕はレオン・バスク。まあそんなとこかな」
ミストの友達にしては礼儀正しい。箱入り娘って感じだよね。
「なんだよセレナも同じクラスか」
「なんだよって!酷いよ!アルネになれるよう頑張ったんだから」
「あーわかった。すごいすごい」
酷い棒読みだ。
「もういいよ!レオンはなんでこの学院にきたの?」
ん?僕に話振るのか。
「えーと…」
「訳ありだ。聞いてやるな」
ミストが助け舟を出してくれた。
やっぱいい奴だ。
「あ、そうなんだごめんね」
「いや!気にしなくて大丈夫だよ!知らなかったことだしね。それにきた理由くらい平気だよ。
まあ目的はあるけど、基本的には強くなるための知識と経験を得にだね。というよりみんなそうなんじゃない?」
「ふふ、そうだね。基本的にはそうかもね。
家の事情とかで来る子もいるけど、みんな強くなりたいからだよね」
そう。強くなりたいから。
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セレナは僕らの前に座った。
「おーい、みんな座ってー!」
「え?フィー?」
つい声に出てしまった。
「なんだ知り合いなのか?」
「え?焔竜フィアンマと?なんでなんで?!」
おっと、失態だねこれは。まあこの二人なら大丈夫そうだけどね。
「後で教えるよ」
そう言っていると前でフィーが話し始めた。
「私がアルネの担任になった。フィアンマ・テンペラ・トゥーラ。名前でも先生でも好きに呼んでもらって平気だよ!よろしく!」
フィーはみんなにあのテンションらしい…
人増えて難しい反面、楽しいですね。
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