合格発表
さて、今日は待ちに待った合格発表兼入学式だ。
もちろん一人。そりゃリンが付いてくるわけにもいかないよね。
この国の王様だもん。竜精霊の王が保護者として付き添ってきたら、え?!ってなるよね。
まあ、てなわけで一人です。この世界での知り合いなんて、リンとクルスさんとフィーだけだしね。
他に名前を知っている人といえば…ミストって奴くらいか。
他にはいないな。
あ、それと話を戻すけど、そもそも僕だけじゃなくて他の子も一人、または友達と来るらしいね。
まあ親が付いてくるような年齢でもないでしょ。
そんなことを考えながら歩いていたら、やっと見えてきたね。
同い年くらいの子も増えてきた。
まあ学院に通う子なのかはわからないけどね。
そりゃ制服がないからね。判断材料がそれっぽい年齢ってだけじゃわかるわけもない。
さあついた。
掲示板に張り出されているタイプらしい。
日本の高校もこんな感じだったよね。記憶が曖昧だ。
いやこれは記憶がないせいではなく、そもそも覚えていない。
僕はそういう時、機嫌悪いタイプだったからね。
「今から合格者発表を行います。」
お、ちょうど今から発表らしい。
ただの白い掲示板に、文字が浮かび上がってきた。
「さて、180番は...」
クラス分けは三クラスらしい。アルネ、ベーユ、シーネの三クラス。
「あった...」
アルネだね。
いや嬉しさよりも安心感がすごくて。
何せスタートラインだからね。
不合格だったらどうしようもなかったよ。
さてこれからやっと始まるんだ。うん、やっぱり嬉しいね。
「ん?」
大勢が掲示板を見る中、一人掲示板に目もくれず、学院の中に一直線に歩いていく人がいた。
「誰だよ、あんな自信満々のやつ」
と、思ってよく見てみると銀髪だった。
「もしかして...」
そう思い僕は後を追いかけた。
「やっぱり君だったか」
うん、予想通りミスト・リベラだった。
「あ?お前か。名前なんつったけ?」
いや覚えておけよ。それとも覚えていないのが普通なのか?
「レオンだよ」
「そうだったそうだった。レオンな。覚えたよ」
「それより君、掲示板も見ずに向かってたよね?」
「俺にも名前があるんだよ。二人称で呼ぶな」
いやいや、人の名前覚えてない人に言われたくないんだけど...
まあ素直にあやっまておくか。
「ごめん、ミスト」
「まあ、わかればいいさ。
それで質問だが、そんなの合格しているからに決まってるからだよ」
全くどんな自信家だよ。いけ好かないやつだな。
「いやでもクラスは?」
「おま、そんなことも知らねえのか?」
なんだ案外普通に驚くのか。思っていたよりも悪いやつではなさそうだな。
「うん。少し事情があって知らないこと多くてさ、教えてくれるとありがたいんだけど...」
「まあそのくらいいいさ。三つのクラス分けには意味があるんだよ。
まずシーマ。これは武官、つまり兵士や騎士のためのクラスだな。
次にベーユ、こちらは文官や軍師。武力よりも頭を使って戦うやつらのクラスだな。
最後に俺らのアルネ。これは規格外のクラス。よく言えばエリート。悪く言えば爆弾を抱えている問題児のクラスだな。」
「え?俺ら?僕クラス言った?」
「いや言ってねえよ。でも自分でいうのもなんだが、この国のこの世代で俺以上の実力者はいないんだよ。その俺と引き分けた時点で、お前は規格外なんだよ。」
なるほど、案外よく見ているというか、考えているんだな。
「てか、そこまでわかっていて僕の名前覚えていなかったの?」
「うっせえ」
なんだツンデレか。
.
.
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まあそんな調子でミストと会話をしながら歩いていた。
「ついたぞ。ここが俺らの教室だ。」
ここが、ここからが本番だ。
結構内容詰めれたのではないでしょうか。
書いていて楽しかったです。
評価、ブクマ等々よろしくお願いします。




