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96.勇者の剣って意外と…

『さぁここじゃ』


 ドラゴンさんに連れてこられた場所は全体的に薄暗いが、天井に穴が開いてるわけでもないのに空間の真ん中にある祭壇のような場所になんか古いツタやら花などが絡み付いている。


「なんか剣刺さってる…?」


「なんかツタやらなんやらが凄いけど…?」


『あれは勇者専用の剣じゃ。昔勇者がここに転生した後に取りに来れたら取りに行くと我をここの番人にして去っていったわ…

 転生した後記憶が無かったようなのにようここに来れたのう?』


「意外と前世の僕に導かれたのかな…?」


 そうして僕は2人が話してる間に剣に近寄ってよくみてみようとした。

 祭壇みたいな場所に飛び乗って、剣を近くでよくみると勇者の剣というものでもっと豪華なカッコいい装飾をしていると思ったが、意外と古ぼけたせいかただのボロい剣に見えた。


「僕の思ってた勇者の剣と違う…」


 そういう風にまじまじと見ているとドラゴンさんが剣に近づいた僕を見てこう言った。


『その剣は勇者の魂を宿した者、この場合はこっちの子しか抜けんぞ?

 それとその剣は見た目はそんなに派手ではないがモンスターや魔王相手でやっと真の切れ味を見せるんじゃ』


「へぇ〜、僕だと抜けないんだ?」


 そう言われながらも僕は一応本当に抜けないのかな?という好奇心でその剣に触れようとしたそのとき___


バチバチバチィ‼︎‼︎


「え…?」


『⁈おぬし早く剣から離れろ‼︎』


 ドラゴンさんが急にバチバチとしだした剣を見て僕にそう叫んだが、時すでに遅かったようで僕は剣から出た衝撃波のようなものでバァーンッ‼︎‼︎と吹っ飛ばされた。


「うわぁ⁈‼︎⁈(ダァンッ‼︎)…いたた…」


「まお君大丈夫⁈」


 僕が吹っ飛ばされて壁に割と離れてる壁まで叩きつけられたのを見てアル君が駆け寄ってきた。

 僕はなんとか無事だけど、剣に触れようとした手からは白い煙がシュゥ…とあがっていて服も衝撃で手首まであったのが肘あたりまで裂けていた。


『今の反応は…?いや、そんなわけが…⁈』


「まお君と剣に何が起こったのですか…?」


『あれは剣が強烈な拒絶反応をしたときの衝撃波じゃ…

 だが、あんな反応は悪き心を持って剣に触れたものの比じゃない。

 あれはもう魔王クラスの者が剣を触ろうとしたぐらいの反応じゃ…』


「なんでまお君にそこまでの…⁈」


『分からんが…もしやまおとやらの前世が魔王か魔王ぐらいまずい存在だったのかも知れん…』


 それは…ないんじゃないかなぁ〜?

 だって僕の前世はただの猫でタツミに飼われてる間も僕はただの飼い猫だったと思う…

 ただの猫をあそこまで拒絶するってなんかタツミが言ってた…アレルギーだったかな…?

 それぐらいしかないと思うんだけど…?


『まぁ…まおとやらはあの剣にそこまで嫌われておるようじゃが…?

 勇者の転生体のおぬしはあの剣をどうするのじゃ?

 一応おぬしなら抜けると思うが、友達のためなら我はあまりおすすめはせんな…』


「僕も…まお君がこうなるならあんな剣要らない…」


「僕も…最悪アル君に近づけなくなる…」


 満場一致で剣はあのまま放置でアル君は今まで通りの剣を使うそうだ。

 剣はアル君の次に転生した時の人がここに来れたら取りに行ってということになった。


『そういえばおぬしらは本来ドラゴンの鱗の回収で来たのじゃろ?

 なんなら我の寝床に落ちてる分はやるぞ?どうせ抜け落ちたのをそのままにして邪魔になるのじゃ』


 ドラゴンさんがそう言ってくれて僕もそれで本来こっちに来たんだと改めて思い出してアル君とそれを回収したら天井の穴から外に出してもらった。

 もうだいぶ日が暮れかけてきたからドラゴンさんに挨拶をして僕達は帰ることになった。


▶︎元にゃんこは《勇者の剣》に吹っ飛ばされ、剣がいらない子になった。

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