6.冒険者ギルドは酒くっさい
次の日僕はマーヤさんに起こされ朝ご飯を食べたら早速冒険者ギルドに行った。
「ここが冒険者ギルドか〜」
僕の目の前には変な形の棒(剣)と板(盾)で出来た看板が掲げられた建物がありそして………
「くっさい…顔赤くして何か飲んでた時のタツミみたいな匂いする…」
タツミが何か缶に入った飲み物(缶ビール)を飲んでる時の口の匂いがこんな感じだったな〜…僕この匂い嫌いだとタツミを蹴飛ばしたらタツミはそれ飲まなくなったけど…
「ここ入らないとダメなのかな〜…?」
くっさい‼︎とにかくくっさい‼︎建物の中から匂ってきてるけど扉開けたら直接この匂いきちゃうよね…?えっ?冒険者ギルドって常にこんな匂いなのかな?気になってたけどくっさいからもういっか!
ガチャ、ギー…
もうここから離れようとしたら冒険者ギルドの扉が開いた。
「うっ…⁈(くっっっさ⁈鼻が曲がりそう⁈)」
「あれ?まおくんだ!」
「ん?あれ?アルくん!」
あのくっさい建物からアルくんが出てきた⁈アルくんこの匂い大丈夫なの⁈
「どうしたのまおくん?顔押さえてすっごい顔してるけど…?」
「アルくんこの匂い大丈夫なの?ものすっごくこの建物くっさいよ?」
「匂い…?確かに大人の冒険者がお酒飲んでて少し酒臭いけどそこまで顔歪めるほどかな〜?」
多分今僕鼻の上に皺寄せて口半開きなんだろうな〜?(いわゆるフレーメン反応)
「まおくん冒険者ギルドにお仕事探しに来たの?」
「お金は働かないと手に入らないって教えて貰ったからとりあえず見に来たんだけど…」
「臭くて入れないんだ…?」
仕方ないじゃん!臭すぎてまず建物に入れないんだから‼︎こんな匂いのとこに入ったら匂いで倒れちゃうよ‼︎
「まおくん1つ提案があるんだ。まおくんは匂いでギルドに入れない。そして実は僕は冒険者ととしてモンスターを倒したいけど子供はせめてパーティ…仲間がいないとモンスター退治の依頼はダメなんだって」
そこまで言われて僕もアルくんの言いたいことが少し分かった気がしてきた。つまりは依頼を受けるのはアルくんがやって、僕はアルくんの仲間として一緒にやるってことだと思う。
僕はそれで大賛成だよ‼︎この匂いの中入らなくていいし、友達になったアルくんの手伝いも出来る!
その後、僕達は利害の一致で冒険者ギルドに代表でアルくんが僕とのパーティ申請というものをしに行った。
結果は大丈夫だったようでパーティメンバーの詳細を書くらしい紙を貰ってきたようだ。
「ここにパーティメンバーの名前と年齢と〜…そういえばまおくん文字書ける?」
「ううん(人間の文字なんて全く)書けない」
「じゃあ僕が代わりに書くね!まおくんって何歳?僕と同じぐらいだから5歳?」
「違うよ?僕2歳ぐらいだよ?」
「え⁈2歳⁈僕と同じぐらいで2歳はおかしいよ⁈多分記憶に無いだけでもう何歳分かなってるよ⁈」
う〜ん…でも数ヶ月前にタツミが2歳の誕生日で猫用ケーキってやつを作ってくれたからな〜?あっでも猫の年齢と人間の年齢って合わないってジョンさん言ってた!
でも猫の2歳って人間の何歳だろう?う〜ん?
「分かんないからアルくんと一緒の5歳でいいよ!」
「じゃあそう書くね〜」
最終的に僕の名前、年齢、性別、魔法が使えるなら使える魔法と狩りの方法を答えてアルくんに書いてもらい、後はまたアルくんがギルドに入っていって提出したらパーティ結成完了だよ!やったね!
▶︎元にゃんこは《イベント:友情》によりパーティを組んだ。
コメントにあった猫の2歳は人間だと二十歳超えてるって件ですがそんな大の大人が人間だったら持ってる常識何にも知らなさすぎるとあれなのでご都合主義で5歳ぐらいにしましたw