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38.攫われたけどどうしよう?

 周りを見ると僕以外にもたくさん檻の中にいて子供が多い。人攫いは子供を攫ってるみたいだしそらそうか…


「あなたも攫われてきたようね。親と離れたところを狙われたのかしら?」


「僕最初っから親いないよ?友達の家から宿に戻ろうとしたらその途中でいつのまにか攫われてたんだ〜」


「……あなた攫われたのに呑気ね?もっと他のみんなみたいに泣き叫んだりするかと思ったのだけど…?」


「君も泣いたの…?」


「私はまだ知り合いと一緒に攫われてお互い慰め合ってたらまだ落ち着けたけど…1人だったら他のみんなと同じく泣き叫んだりしたかもしれないわ…」


 知り合いと一緒なのに攫われたの⁈まだアル君と一緒の時じゃなくてよかったかも…


「みんなは逃げないの?」


「そもそもどうやって逃げるのかしら?檻も壊せないしうまく檻から出れたとしてもどこに逃げればいいのかわからないわよ?」


「マリー様の言う通りですよ新入りさん。まぁお先に自己紹介ですね。私はポアン・ゼルミシア、マリー様の執事でございます」


「そういえば私も自己紹介してませんでしたわね…私はマリー・ロイズ・ノイレンティ、一応貴族だけど私はそこまで気にしないからタメ口のままでいいですわ」


「僕はまおです。一応アル君にマナー叩き込まれましたので多少は貴族相手の話し方は出来ますよ?」


「………無理矢理やらなくても大丈夫ですわ。ぎこちなさ過ぎですし…」


 そう話している間何故かポアンさんが僕の顔をじっと見ていた。なんか凄く驚いたみたいな顔してる…


「ポアンさんどうしたの?」


「あら?ポアンずっとまおの顔見てどうしたのかしら?」


「………いえ、何でもございません」


 僕が声をかけるとマリーさんもそれに気付いて同じく聞いたけどポアンさんは何でもないって言ったけど何だったんだろう…?


「それよりも、これからどうするのかしら?」


「なんとかして逃げれないかな?魔法でこの檻壊すのは出来そうだけど…?」


「何言ってますの⁈こんなに頑丈な檻を壊すなんて火属性魔法が相当強くないと駄目ですし爆発で中にいる人みんな巻き添えになりますわよ⁈」


「火属性じゃなくてもウォーターカッターで切っちゃえばいいじゃん?」


「あのね…ウォーターカッターでこの太さの金属を切ろうなんて普通無理よ…?だからここから脱出なんt「切れた〜!」嘘でしょ⁈」


 なんか話してる間に僕は水で檻を切ってみると普通に切れたからもう脱出しようよ〜


「マリー様…まおさんは魔力の量も質も相当高そうですので魔法が得意なのかと…?」


「そのようね…」


 その後、僕は他の檻にいた子達と、この牢屋っぽい場所の入り口の鉄の扉も閉まってたから同じくウォーターカッターで穴を開けているとマリーさんが他の捕まってる人達に声をかけた。


「皆さん!今のうちに逃げるわよ!見つかった時のために戦闘に自信のある方は前に出てくださいまし!」


 マリーさんの指示で捕まってた子達も続いて出てきて、何人かが列の先頭の方に出たから多分戦える子なのだろう。

 そうして、僕達の脱出計画が開始されたのだった。


▶︎元にゃんこは《脱出計画(ほぼ無計画)》を開始した。

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