2.寝床を見つけたら先客いたみたい…
「あ…あ…あ…(汗だらだら)」
僕の目の前には前テレビってやつで見た…確かクマだったかな…?
ガルルルルゥ………
「(タツミ助けて僕2回目の死を迎えちゃう‼︎)」
何故僕がこうなってるのかというと、あの後僕は寝る場所を探して森を歩いていると崖のような場所に着き雨が降ったとしても大丈夫そうな洞穴があったんだ。
「ベッドみたいにふかふかじゃないけど草があるから大丈夫かな?」
そして僕はそのままその草が敷かれた場所に寝転んで寝ようとしたんだけど…
途中で何かの気配がして洞穴の入り口を見るとこのテレビで見たのとちょっと違うけど“クマっぽい何か”が僕を見て威嚇してて今の状況…
「えーと…?こんばんは…?(ガクガク)」
僕このまま死んじゃうのかな…?あっ!そうだ火を出したら驚いて逃げるかな⁈
「火出ろおおぉぉぉーーー‼︎‼︎‼︎」
ボオオォォォ‼︎‼︎‼︎
火でくまは驚いたようだが逃げてはくれなかった。むしろ余計に刺激したようでくまがこっちに鋭い爪のある前足を振り降ろしてきた。
「わあああぁぁぁぁーー‼︎‼︎」
咄嗟に避けたけどクマはまだ僕を追いかけて来る。
「やだあぁぁー‼︎⁈来ないでえぇー‼︎」
攻撃が当たったらしい壁のえぐれる音で当たったら確実に2回目の死を迎えちゃう⁈
「わあぁぁー‼︎わあぁぁー‼︎わあぁぁー‼︎」
ボーンッ‼︎ドーンッ‼︎ドカーンッ‼︎
僕は火を出して対抗してると爆発が起こり元々クマの攻撃で脆くなってたらしい壁が崩れてクマは崩れた壁に押し潰された。
……シーン
「倒せた…?のかな…?」
どうやら僕は運良くクマを倒せたようだけど…?洞穴は完全に崩れちゃったから寝る場所を無くなっちゃった…
「もう日も暮れてきちゃったな〜」
元々夕方ぐらいに洞穴に入ったがあのゴタゴタの間に完全に夜になっていたようだ。
(ただ本人も分かっていないのは人間になった今でも猫の時の特性はそのままのようで夜になっても人間と違いしっかりと夜目が効く)
「どこか木の上で寝るでいっか!」
僕は元洞穴を後にしてまた森の中へと戻るのであった。
「ふわぁ〜…よく寝た」
あの後僕は特に問題なく良さげな木の上に飛び乗り眠りにつきそのまま朝(実際はもう昼ぐらいです)になっていた。
「クマみたいに危ないのもいるならこの森から出た方がいいかな〜?」
毎日あんなのに出会って戦ったり逃げまわったりしてたら疲れるし出来ればちゃんとしたおうちが欲しい。
「どっちの方向行こうかな〜?」
僕はとりあえず近くにあった枝を拾い立てて手を離した。
カラカラン…
「よしあっち行こう!」
僕は枝が倒れた方向に進むことにした。
▶︎元にゃんこは《スキル:運任せ》により行き先を決めた。




