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詩集「七夜詩篇」

Secret Garden -密やかなる庭園で-

作者: 詩月 七夜

まるで便箋に書かれた罫線のように


花々が整然と咲き誇る花畑


その中をひらひらと蝶たちが舞う


白 黄色 黒、まだら


小さな二つ折りの「恋文」たちは


咲き誇る花から花へと飛び歩き


秘められた想いを囁いていく


赤いチューリップはヴェールを閉ざし


黄色い菜の花はかしましく


白いマーガレットは朗らかに


恋文たちを出迎えた


昼下がりの日差しはただあたたかく


円舞曲ワルツのステップを刻むような蝶たちの舞踏を


舞台照明として照らし出す


観劇する者はいない


万雷の拍手もない


それでもこの小さな恋愛劇ロマンス


秘めやかに営まれ進んでいくのだ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 企画ご参加ありがとうございます。 色彩感覚豊かで、レトリックの踊る美しい詩ですね! 蝶を恋文に喩えるのも、詩月さんの繊細なセンスが光っていると思います。 恋文の受取手は花々。 では、送り手…
[良い点] 蝶が恋文とは、素敵な発想ですね! 誰に見せるわけでもないけれども、舞台は華やかに、告白は密やかに、静かな賑わいを感じさせてくれる詩ですね。 色とりどりで、綺麗です。
[一言] ターシャの庭を彷彿とさせて、良いです。春爛漫、綺麗です。 あー、蝶々さん、畑以外で飛んでほしい←春から秋にかけて、趣味で家庭菜園とガーデニングやってます。冬場は銀世界です。
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