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友達より‘チョット’うえ3

第3話『死へのカウントダウン』


私はいつまで生きられるのだろう。いつも私はそれしか考えていなかった…

不安と悲しみで、心がいっぱいだった。

私は少しずつ死へと向かっている―――


登校日。学校へ向かう足がとても重く感じた。

「おはよう!千夏♪」

「………。」

「ん?どうしたの?怖い顔して。」

「……もう、私に関わらないで!」

鈴音はびっくりしている。そりゃそうだよね。。。

「なんで?どうしていきなりそんなこと言うの?」

「もう、疲れたんだよ!ずっと、あんたたちのことウザいとおもってた。」

私がそう言った瞬間、鈴音は泣き出した。

「分かった…そこまで言うなら、もう近づかないよ…」

違う!違うよ、鈴音!!すぐ、そう言いたかった。

でも、今の私が言えることは…

「分かったんなら、もう話しかけないで!波にも言っといて!それじゃ」

…ごめん。鈴音。こうするしかないの。病気のことは知られたくないの。

ごめんね。ごめんね―――


「ただいま。」

「お帰りなさーい♪おねぇちゃん、だっこして!!」

まただ…。なんで、こんなにも私にだっこしてほしいのだろうか…

「いいよ!おいで♪」

「おねぇちゃん、どこにも行ったりしないでね。ずっと、実夏のそばにいてね!」

…えっ!私はびっくりした。実夏がこんなに私のことを心配していたなんて、全然知らなかった―――

「…大丈夫!実夏おいてどっかに行ったりしないから…。ほら!泣かないの!」

「…うん。分かった!もう、実夏泣かない。」

「うん。。。さぁ、一緒にお風呂入ろっか!」「うん!!」


改めて、思い知らされる現実―――

わたしはあと何年生きられるのだろうか。

わたしはあと何日生きられるのだろうか。

わたしはあと何秒生きられるのだろうか―――

私の、体は確実に、死へのカウントダウンを始めている…

悩んでいたって、時間は静かに過ぎてゆく。

・・・私はもうすぐ消えるんだ。

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