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友達より‘チョット’うえ1

□■主な登場人物■□

朝吹あさぶき 千夏ちか中2→幼なじみの陸のことが好き。しかし、中学卒業するまで生きられるか分からない程の重い病気を抱えている。

葉月はずき りく中2→千夏の幼なじみ。サッカー部。同じクラス。千夏の病気のことは知らない。千夏のことが好き。

平岡ひらおか 鈴音すず中2→千夏の大親友。同じクラス。波と付き合っている。実夏のことが大好き。

宮本みやもと なみ中2→陸の友達。サッカー部キャプテン。同じクラス。鈴音と付き合っている。

朝吹あさぶき 実夏みか小1→千夏の妹。千夏のことが大好き。


〜プロローグ〜

私は生きる希望を失っていた。

誰にも迷惑をかけたくないと1人になっていた。

・・・でも、それはわたしが逃げていただけ。

あんたが手をさしのべてくれてなかったら、わたしは今ここにはいない。

「今を楽しく生きてみようとか思わねぇのかよ!前を見ろ!!」

陸、わたし後悔なんてしてないよ――


第1話『ともだち』


私の名前は千夏ちか。よく‘ちなつ’って間違われるけど、わたしには‘ちか’のほうが全然あってるとおもう。

わたしは今、恋をしている。叶わない恋をしている。

そして毎日病気と戦ってる。でも、普通に暮らしてる。みんなはわたしが病気だってことを知らない…知られたくない。大丈夫!すぐに元気になる!!………そうお母さんは言うけど、本当は知ってる。

 ―――もうわたしの命はそんなに長くないってこと…。

だからわたしはもう誰も好きになれない、なっちゃいけない。

ともだちもいらない。1人で生きて、1人で死んでやる。


中学2年の夏―――。

「おはよう!鈴音すず♪今日も可愛いよ☆」

「なに朝から言ってんの!バカなみ!!」

また朝からやってるよ。あの2人。

「あっっ!千夏だ〜♪おはよう!」

「おはよう。なに?またケンカしてたの??」

わたしと鈴音は大親友だ!!自分で言うのも何だけど…。

「おすっ!千夏。ケンカじゃないって!!オレは鈴音の彼氏だぞ?!」

こいつは鈴音の彼氏の…なんて名前だっけ?確か、、、そう!波だ!!…たぶん。

「そうそう。こいつはこんなんだけど、一応彼氏だから。」

「ふーん。付き合っててもケンカはするけどね〜。。。まぁいっか!!」

みんなわたしのともだちだ!いつもみんなでワイワイやってる。

でも、こいつだけはただのともだちじゃない。。。

「おーす!りく!!」「おー!!波。お前朝からテンション高いな…」

こいつ、陸はわたしの幼なじみ。そして私の好きな人。

「おす!千夏。今日も男前だな〜」

「なに言ってんだよ!!このサッカーバカ!!!」

「サッカーバカでけっこう。」

なんてことない。いつもの会話だ。何でわたしはこんなにも素直になれないのだろう・・・

「あっっ!そうだ!駅前に新しいカフェができたんだって!!今日の放課後、4人で行こうよ♪」

「おれらは別にいいけど?サッカー部なぜか今日部活ないし。」

「おれらって、、、勝手に決めんなよ!波!!つか、今日休みなの聞いてねぇぞ。」

「なんだよ!行きたくないのかよ!!」

「そうなこと言ってねぇだろ?!」

この2人はサッカー部だ!波はキャプテンだから休みってこと知ってたんだろうケド…

「千夏はもちろん行けるよね?」

「ごめん・・・今日は用事があるから無理だ。。。3人で行ってきなよ。」

なんたって、今日は病気の検査に行かなきゃならない日だからな。。。

「なーに言ってんの??千夏がいなきゃ意味ないじゃん!!」

「そうだよ!!」

「また今度4人でいこうぜ!!」

「ごめんね…ほんとにごめん。。。」

「ともだちでしょ?当たり前じゃん!!」

わたしはこんなにいい奴のともだちでいることに誇りを持っていた。

「ありがとう♪」

わたしたちは教室に向かった。4人で… みんな最高の友達だ!!


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