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第八話 次回予告
「ウルスさんって、いつもどんな冒険をしているの?」
赤髪の男性に、俺は問いを投げかける。
「冒険などしていない。平凡な人助けだ」
冒険者ながらに、それらしさを感じさせないその人に、俺は共感していく。
「組織に抗うなど無駄だ。そうは思わないか?」
黒マントを羽織り、仮面を付けた男は抑揚のない機械音風に言う。
「奴らの手を引いているのは、イヴィルエンターだな」
「イヴィルエンターが?」
赤髪の男性の言葉に、俺は嫌な予感を覚える。
「この馬車、壊れているのか?」
「指示器がやられているみたいだね」
動かなくなった馬車を見て、俺は経験から不調の原因を言い当てて見せる。
「他の誰でもない、お前は自分を信じてみろ。それが《水の月》として強くなる為の、初めの一歩だ」
「ウルスさん!」
黒ポンチョの集団に、ただ一人向っていく赤髪の男性は赤き炎を
纏いながら前へと進んで行く。
次回 第八話 放浪するベテラン冒険者
この次回予告はフィクションであり、 実在の人物・団体・事件・次回内容などとは一切関係ありません。




