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異世界からの闖入者  作者: マッチポンプ
第二話 カイトとニイトと就職活動と
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カイトとニイトと就職活動とⅢ

「姫様から話は聞いている。この装備を付けろ」


 不審者と間違われながらも、斧を持っての参戦を決め込んだところ、あっさり斧は没収された。


 ただ、無事に兵士専用の装備を貸し与えられた事もあり、それなりに身形はよくなる。


 軽量型のプレートアーマー。薄い鉄板製であるからか、防御性はかなり際どく思えた。だが、幸いにもさほど重くもなく、蒸れる事さえ気にしなければ良好な制服とも言える。


「あの、俺って剣とか使えないんだけど」


「敬語ッ!」


「はっ、はい!」


 険しい表情をした兵長は「武器を使う事はほとんどない、むしろ使うなら盾だから安心しろ」と善意の言葉を贈ってくれた。


「ちゃっちゃとせんか!」


「ちょ、ちょっと待って」


「無駄口はいい! そして、答えるときは……はい、だ! 分かったか青二才!」


「はい!」


 そうして俺が装備を完了したのは、腕時計換算で五分後くらいの事。


「次からはもっと早く着替えられるようにしろ!」


「はいっ!」


「では、城の見回りをしてこいッ! 夜になったら再集合だ。これを半年は続けてもらい、後々は護衛の任務につかせる、分かったか!」


「兵長さん、質問です!」


「なんだ!」


 挙手した俺を指さし、怒鳴りつけるように兵長は問いを許してくれた。


「見回りって何をすればいいんですか?」


 しばらく沈黙が続いた。


「城内部を歩き回るのだ」


「それだけですか?」


「そうだ! そうして誰かの目があることで、不審者が入ってもすぐに気付ける」


 防犯カメラもない場所に要人がいるというのだから、そこまでどうでもいい仕事ではないらしい。


「はいっ! 全力で頑張らせていただきまっす!」


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