第六話 次回予告
「カイトというのか」
褐色肌の筋肉隆々おじさんは、親しみやすいネイティブアメリカンを思わせる笑みを浮かべた。
「どうして思い通りに体が動かないんだ……俺はどうしちゃったんだよ」
狂魂槌に拒絶された俺は自信にその原因があると考える。
「おじさん、これが何なのか分かっているのかい?」
狂魂槌を褐色肌のおじさんに取られ、俺は冷静に止めようとした。
「あの男に襲われたの! 助けて」
布を中東風に被り、怯えた様子の女性は俺を指さす。
「これで良いのだろう?」
黒いポンチョを羽織った男は笑い、倒れた女性を一瞥する。
「《選ばれし三柱》は人間を越える存在、人助けには過ぎたる力だ」
「トリ……ニティア。まさか――」
褐色肌のおじさんが《選ばれし三柱》の名を出した事で、俺は一つの確信を得た。
「一緒に戦ってくれ、狂魂槌……解放!」
物言わぬ武器に語りかけ、閉じていた瞳を見開く。
「お前はなぜ人を救いたいと思う?」
褐色肌のおじさんに問われ、俺は迷いなく答える。
第六話 神器の力
この次回予告はフィクションであり、 実在の人物・団体・事件・次回内容などとは一切関係ありません。




