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第四話 次回予告
「思った通り、肉体と精神の疲労が激しくなっていますね」
ベッドに横たわる俺を見て、シアンは告げる。
「狂魂槌……分かりやすい名前だね!」
「カイトは悔しくないの? あんたの攻撃が通用しなかったのよ」
手に持った大槌を眺めている俺に対し、ミネアは冷たい表情で叱咤する。
「カイトさんも言いましたけど、元の世界には戻らなくていいと思います」
思い悩む俺に、シアンは優しく語りかける。
「己が選ばれた者――勇者などとは考えない方がいい」
品のある顔つきをした金髪の壮年男性は耳元で囁く。
次回 第四話 狂魂槌を持ちし者
この次回予告はフィクションであり、 実在の人物・団体・事件・次回内容などとは一切関係ありません。




