焦る魔女
ようやく、主人公の名前決まりました。
目が覚めるとそこは研究所のような場所だった。
「ここは・・・どこだ?」
周りを見渡すとマッドサイエンスのような部屋だった。壁には見たこともない怪物の足やら手やら、机の上には毒々しいのしたフラスコ、地面には河川敷で見た魔法陣らしきものに似た紋章が描かれていた。いかにも、魔女か狂った研究員の部屋であった。
「やあ、やあ、やあ、はじめまして、わたしはミルテイシス・ノヴァ・セシル、この世界、ミストで悪しき魔女と呼ばれし7人の中の一人さ、二つ名は黒猫の魔女さ、さて、さて、君の名前は知らないし、この魔法陣が使われてしまったならわたしが死んだ可能性が高いわけさ、わたしはキミにしてあげれることは少ない、キミがこの世界で何を得れるかと聞かれたら何も得れない可能性もあるという、そして、元の世界に帰る方法はわたしは知らない、キミにはふたつ選択肢がある半ば強引だけどね、一つはわたしのお願いを聞くこと、もう一つはここで何もせずに暮らすこと、暮らすのには不自由はないと思うよ、ここにはこの世界中の本が置いてあるし食べ物もたくさんある、ただし、わたしのお願いを聞いてくれるなら少しは覚悟してほしい、なぜなら命の危険があるかもしれないからだ。こちら側から一方的に呼びだして元の世界には帰れないし、命を賭けろと言われても実感もなければ責任もないのは重々承知の上だ。しかし、この世界にはこれから良くないことが起きる、そのためにも力を貸してくれ。」
突如、机の上にあった宝石から現れた彼女は最後に頭を下げて願った。
俺はどうしてこんなところにいる?確か、女子生徒を助けようとして不良どもに殴られ女子生徒までに見捨てられ俺のプライドはぼろぼろで河川敷にいた。そんな時あの魔法陣が足元に現れたんだ。
どうせ俺はもう地球に現実というものを散々見せられたし自分の正義感なんて馬鹿にしてる。地球で家に帰ったらもしかしたら自殺してたかもしれない俺がもし、本当に役立つのなら少しだけやってみるか。
そにょころ黒猫の魔女ことセシルはというと
や、やばい、やばすぎることが起こってる!
あの魔法陣はあと最低でも数年は起動しないはずなのに、イレギュラーすぎる。
慢心するんじゃなかった。
セシルはこの時ひどく後悔した。魔法陣がほど完成して余裕な振りして悠長に自撮りのプロモ作成したことに。
彼女は今黒猫の姿をしている。
彼女は変な音と自分の声が聞こえて幻聴かと思い寝床を出てみるとそこには自分で作った自作プロモが流れていた、そして見慣れない黒髪の男の子が魔法陣の上に立っていた。
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俺はこの魔女セシルの言うお願いを受けようと思った。これでも一応オタクの端くれだ、異世界と聞いて心踊らないわけがない。
ところでさっきからちらちら見えている黒猫は何なんだろか?
「なあ、そこにいる、猫?こっちに出て来てくれる?」
なるべく当たり障りのないように言ったはずだ。
うわわわわわ、どうしよう、ばれちゃったよ、どうしよう、実はセシルちゃんはここにいるのでしたとか笑顔でいちゃえば許してくれるのかな?いやいやいや、そんなんで許してくれるわけないじゃん。
わたしだったら絶対許さないよ、ならこのまま猫のフリして過ごそうか、あ、そうだ、このまま化け猫ならぬ魔法を使える猫ということにしようそうしよう
黒猫ことセシルは考えをまとめると少年の前にでた。
「何かにゃ?」
にゃって言いすぎたかな?
「おぉ、すげー、しゃべる猫か~、異世界って感じするな。なあ、お前何て名前なんだ?」
「にゃ、にゃまえかにゃ?え、え~と、シ、シエルにゃ、シエルって言うにゃ、ただし、あっちはただの猫じゃないですよ、あっちはセシルの使い魔にゃ」
猫は俺に向かって自信満々のドヤ顔でそういった。正直にいえばうざいと思った。
ヤバい、さすがに言い過ぎたかな?ついつい調子にのってやりすぎてしまった。
「俺の名前は九重九重だ。シエル、セシルの使い魔ならやつのお願いとそのために何をすればいいか分かるだろ?」
「コノエかにゃ?宜しくにゃ。確かにあっちはセシルのお願いを知ってるにゃ(なにせ本人だもんね)そのためにもまずはこの部屋から出てしたの部屋に行くにゃ」
「何かあるのか?」
「まあついてくるにゃ」
シエルはそれだけ言うと階段の方へと歩いて行った。
自分のペースでゆっくり書くつもりなので、気長に待ってください