プロローグ
え~と、まずはじめに一言、一話目ですがまだ、肝心な主人公の名前が決まってませんww
俺は自分のことを少年Aだと思っている。そして、俺は平凡だからこそ目立ってはダメなのだ、面倒事はスル―しなくてはならないのだ。
何故このようなことを考えているかって?それは、数時間前にさかのぼる。
俺は、いつものようにラノベを片手に持ちながら通学路を通っていた。
もちろん、その程度では何も起こりはしない、だが、同じ中学の不良どもが一人の女子生徒をナンパしていたのだ、女子生徒は困惑の顔を浮かべ困っていた。ラノベの読みすぎで厨ニ病もとい正義感あふれる俺はそれを見過ごすことができず、助けにいった。もちろんのこと、ラノベを読むことと深夜アニメばかり見ることに熱中している僕は喧嘩ばかりしている不良どもに勝てるはずもなく、ぼろくそに負けた。
俺は土下座までして、女子には手を出すなということを訴えた。不良どもはそれがうざかったのか、最終的に飽きて帰って行った。俺はその女子生徒に殴られて無惨な顔でほほ笑んだが、現実はやはり甘くなかった、俺はアニメやどこぞのラノベのようにお礼を言われ、陰ながら好きなのを隠すことを女子生徒がやると思っていたが女子生徒は何余計なことしてくれるんですか、これでマークされたじゃないですかと、泣いて走り去って行った。
そして、現在にいたる。無惨に腫れた顔に血だらけの服、そして、自分の正義感を崩されて俺は今、河川敷を歩いていた。二度と人なんて助けないぞという覚悟とともに
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ここはシセリア王国とリキスト共和国のちょうど境にある、人々はここを「竜王の聖域」という。ここに来るのはこのダンジョンにある財宝狙いの冒険者か己を鍛えるもののどちらかだ。
そんな竜王の聖域には一人の魔女が住んでいた。彼女の名はミルテイシス・ノヴァ・セシル、黒猫の魔女と言われている。
そんな、魔女の彼女はここで一つの魔法を作っていた。英雄召喚といわれる消え去られた魔法だ。
何故、彼女はそんな魔法を作っているのか、いや、復元しているのか、それはシセリア王国の王様に頼まれたわけでもリキスト共和国に頼まれたわけでもない、単なる彼女の趣味だ。
「ふぅ~ようやく、下準備完了。あとは、異世界の住人の魔力次第ってとこかな、一応わたしが死んだときように映像も用意したし、しばらく寝よう、久々の徹夜で疲れたよう」
セシルは黒猫に化けて愛用の籠に入って寝た。
その日の夜、魔法陣が急に輝き始めたのだがセシルは徹夜の疲れで、ぐっすり眠っていた。
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俺は人は助けないことを河川敷で決め、立ちあがろうとしたが、立ち上がれなかった、足や手が地面から離れないのだ、まるで何かに引き寄せられたみたいに
「なんだ、何が起こっているんだ!?」
足もとで輝き始めたものを俺は見たことがあった、ラノベで見た魔法陣に似ているのだ、だが、似て似つかないものだった、ラノベの魔法陣は地面に陣を書けば完成されるがこの魔法陣らしきものは俺の体を中心にするかのように球形にいくつもの魔法陣が重なっていた。
そして、俺の意識はそこで途絶えた。
呼んでくれた皆さま方に感謝です、これからも宜しくお願いします