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ロ4*最初で最後


それからは、ちょいちょいメールするだけの関係だった。


けど、それが1週間ぐらい経ったある日

健が決めたって言って、一緒に遊ぶ事になった。


『れいー!久しぶり』

「未来!健!!久しぶりー」

「最近元気していた?」

「まあまあよ、未来はー?」

「同じくまあまあっす

 それじゃあ…公園にでも行きます?!」

「なぜにー?!」

「遊ぶ為にさー。鬼ごっこでもしましょうぜ」

「ウケる、鬼ごっこ?!健もそれでいいの?」

「まぁ、いいんじゃね?!でも人数少ないよな…」

「じゃあ…れいもっと呼ぼう!」

「誰をー?」

「みーかとか!さーさとか!」

「んじゃあ、未来かけてー

 驚くはずよ。」

「おっけいおっけい」


......

「2人ともおっけいって」

「じゃあ行きますかー!」


そんなこんなで

5人で公園で鬼ごっこしたり

色々遊んだりした。

めっちゃ地味に楽しかった。

気が着いたら暗くなってて

2人は帰ることに…

未来と健の迎えが来るまで

公園の人が来ない所で

座ってお喋りして

遊んでいたんだけど…


「あれ?未来寝てない!?」

「あっ、ほんとだー!

 寝息たててるし」

「ほんとだなー」

「ウケる、可愛い。」

「……なあ、れい。」

「なーに?」

………………


「俺、梨花にしたよ。

 れいがメールで言ってた通り

 梨花は同じ中学校だしさ、

 今まで付き合っていたわけだし

 それを裏切って捨てるのは

 酷いと思うから、まあもう…

 もう裏切っていると思うけど…

 ………さ。

 だから、ごめんな。

 本当にごめん。

 れいの気持ち考えずに

 ファーストキス奪って、

 俺、最低だよな…

 梨花を選んだ今も

 れいの事まだ好きだなんて

 俺、さらに最低だ…

 こんな事言ってごめん。

 れい、困るよな…

 でも、好きなもんは好きなんだ。

 でも、梨花も大事な人だから…

 だから、俺は、梨花に俺の気持ち

 全部伝えようと思う。

 それで、振られようと思う。」


「そっか…。

 気にしないで大丈夫だよ。

 なんとなくだけどわかってたし

 梨花さんも健も愛しあってたから

 この2人の中を崩したくないって

 思っていたし…、2人はお似合いだし…

 だから、だから…大丈夫!

 気にしないでさー」



「れい……ごめんな。」


「だから、大丈夫って!」


「なあ、れい?

 最後に…最後にキスして?」


「いいの?浮気だよ?」


「いいよ…。俺の最初で最後のお願い。

 それで、れいからの最初で最後のキス。

 これで、俺の気持ち全て忘れるから…」


「…わかった。本当にいいの?」


「うん…。お願い…。」


...チュッ

「ありがとうな。」

「ありがとう…。」

「じゃあ、俺たちは今から友達な!」

「うん。友達。」

「今日の事…忘れてな…」

「うん…忘れる。」

「じゃあ、未来起こしますか!?」

「起こそっか!」

『未来~!』

「やべっ、完璧熟睡だ…

 どうやって起こすか?」

「こちょこちょいくか!」

「駄目だ…起きねー」

『未来~』

「うわ!!!」

『おっ、起きたー!』

『ハモってるし』

「おっ、れい達2連チャンのハモリ」

『ウケるー』

『おっ!』

「すごいねー、3人でハモったよ」

「ウケるー、てか、未来達迎えまだなの?」

「あっ!れいんちの所来てるかも!」

「まじ?!急いで帰らなきゃ!!」



それから…

お家に帰って…静かにお風呂場で泣いた。


これは、失恋なのかな?

でも、なんだろ…よくわからない…。


健は、この日に梨花さんに電話して

うちにした事、健の気持ち全部

全部話したって…。

それで梨花さんは、泣いていたって…




梨花さん、ごめんなさい。

うちが2人の絆壊しました。

うちが梨花さんも健も、

悩ませて、悲しませました…。

本当にごめんなさい。


この時に謝りたかった…。

もし、謝る事が出来ていたら

あーには、ならなかったのかな…。



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