誤解の嵐
放課後、雨宮くんとまひるは学校のすぐ近くにある小さなカフェへ立ち寄った。
まひるの“日常侵略”は学校だけにとどまらず、街中でも無意識に発動する。
「雨宮くん、この席だと窓際の光がちょうど目に入ります……♡
こちらの方が快適ですから♡」
まひるは自然な笑顔で席を調整し、椅子まで引いてくれる。
雨宮くんはちょっと恥ずかしそうに、しかしどこか嬉しそう。
「ありがとう……でも、そこまでやらなくても……」
まひるは全く気にせず、ペンケースやノートまで整える。
その様子を店内の常連客や店員がちらりと見る。
「……あの二人、仲良すぎじゃない……?」
「あれ、もしかしてカップル……?」
その瞬間、店内で小さな誤解が広がる。
ひなたが偶然通りかかり、遠くからその光景を目撃する。
「えっ……また誤解……!?
しかも今回は街にまで拡散……!」
ひなたは壁際で、半分笑い、半分パニック。
さらに、クラスメイトの佐伯ののかや木下玲央も、たまたまカフェに寄っており、二人のやり取りを目撃してしまう。
「え、二階堂先輩、街でも暴走してる……!?」
「雨宮くん、もう完全に巻き込まれてる……!」
教室ではモブたちが小さな混乱を見守るだけだったが、街に飛び出したことで噂は一気に拡散する。
その後、二人は校門の外で立ち話。
「まひる、ちょっとやりすぎかも……」
「でも、雨宮くんが快適なら、それでいいんです♡」
まひるは笑顔でそう答え、再び日常侵略の微笑ましくも恐ろしい力を発動させる。
ひなたは遠くからため息混じりに見守りつつ、心の中で叫ぶ。
(あーもう……学校だけじゃ済まない……
街まで巻き込むのか……!?)
こうして、まひるの無邪気で暴走気味な愛情は、学校だけでなく街中のモブたちも巻き込み、
誤解と混乱をギャグの嵐に変えていくのだった。




