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クラス一真面目子ちゃんをメンヘラに開花してしまったようですね♥  作者: 櫻木サヱ
まひる、暴走は加速する♡♡

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23/26

観察される日常

職員室での用事を済ませた雨宮くんとまひるが教室に戻ると、教室の空気は少しだけいつもと違っていた。

机の角度は揃い、筆箱やノートは整列し、消しゴムまで規則正しく並んでいる。

まるでクラス全体が“まひるの観察下”にあることを示すようだった。


「……あれ、また整ってる……?」

雨宮くんは首をかしげる。

しかし、その不思議さに気づくのはまだほんの一部だけで、ほとんどのクラスメイトは何も言わない。

ひなたは後ろの席で頭を抱える。

(またか……完全に日常侵略モードだ……

 でも……笑える……いや、怖い……!)


まひるは教室をぐるりと見渡し、微笑む。

「みんなも快適になったはずです♡

 雨宮くんが困らないようにするのが私の役目ですから♡」

その一言で、クラスメイトたちは微妙に顔を見合わせる。

「快適……なのか……?」

「いや、これは……監視……?」

ざわざわと囁き合い、教室の空気は静かに混乱していた。


雨宮くんは少しずつ、自分が日常侵略の中心にいることに気づき始める。

「もしかして……二階堂がずっと……俺のこと……?」

その瞬間、まひるはにっこり笑い、ペンの位置やノートのページまで整えながら答える。

「ええ、だって雨宮くんが快適なら私も嬉しいですから♡」


ひなたはため息混じりに呟く。

(友情と愛情と恐怖が一緒に襲ってくる……

 このクラス、完全に巻き込まれてる……)


しかし、まひるの観察は止まらない。

消しゴムの角度、椅子の高さ、窓際の光の入り方まで計算し、教室全体を“雨宮くん専用快適空間”に変えていく。

クラスメイトたちは笑いと困惑を交互に感じながら、その現場を見守るしかなかった。


「……もう慣れちゃったな、この状況」

雨宮くんは少し笑いながら呟く。

まひるのメンヘラ全開のサポートは、クラスに小さな嵐を巻き起こしつつも、

どこか日常の一部になっていくのだった。

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