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クラス一真面目子ちゃんをメンヘラに開花してしまったようですね♥  作者: 櫻木サヱ
メンヘラ進化と、日常崩壊

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20/25

暴走メンヘラ、日常侵略

夕暮れの教室。

まひるの“雨宮くんサポート暴走”は、もはや日常の一部になっていた。

机の位置、椅子の角度、筆箱や消しゴムの並び……すべてが完璧に整えられ、まるで小さな管理社会のような空間だ。


「雨宮くん……ペンの置き方、ちょっと斜めです……♡」

小さな声で囁きながら、まひるはペンを直す。

その姿を見たクラスメイトたちは、笑いと恐怖の入り混じった視線を送る。


「もはや暴走というか……侵略レベルだな……」

ひなたは後ろの席で小さく呟き、頭を抱える。


雨宮くんは、まだ無自覚で微笑む。

「ありがとう、二階堂……助かるよ」

その天然発言に、まひるの胸は再び熱くなる。


(……助かった……♡

 だったら……もっと助けたい……!)


教室のドアが開き、帰宅する生徒たちがちらりと中を覗く。

「え、これ何の祭り……?」

誰もが一瞬立ち止まり、状況を理解できずに目を見張る。


まひるはそんな視線も気にせず、完璧な笑顔で雨宮くんの周囲を整える。

ノートの順番、椅子の高さ、教科書の並びまで、まるで雨宮くん専用の“快適空間”を作り上げるようだ。


ひなたは壁にへばりつき、呆れと笑いを混ぜたため息をつく。

(もう誰も止められない……

 でも……笑える……いや、恐ろしい……!)


そのとき、雨宮くんがやっと気づく。

「……二階堂、やっぱりずっと俺のこと見てたんだ……?」

まひるはにっこり微笑む。

「ええ、だって雨宮くんが安全で快適なら、私も嬉しいですから♡」


雨宮くんの顔が赤く染まる。

(助かるけど……怖い……でも……嬉しい……!?)

その微妙な表情に、ひなたは壁にもたれながら心の中で叫ぶ。

(あーもう、笑うしかない……いや、泣きたい……!!)


放課後の教室には、笑いと混乱、少しの恐怖が混ざり合い、

まひるのメンヘラパワーが、さらに日常を侵略していくのであった。

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