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クラス一真面目子ちゃんをメンヘラに開花してしまったようですね♥  作者: 櫻木サヱ
メンヘラ進化と、日常崩壊

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19/19

友情と愛情の狭間

放課後の教室は、夕陽の光で柔らかく照らされていた。

だが、その穏やかな光とは裏腹に、教室内では真面目子ちゃん・まひるの“助けたい暴走”が炸裂していた。


「雨宮くん……その消しゴム、ちょっと置き方が斜めです……♡」

まひるはノートの横に手を伸ばし、完璧な角度に直す。その仕草はあまりにも自然で、誰も咎められない空気を作り出す。


雨宮くんは困惑しつつも、思わず笑顔になる。

「ありがとう、二階堂……助かるよ」

その一言で、まひるの胸の奥は熱く高鳴る。


しかし、教室の後ろでひなたは顔面蒼白。

(だめ……また暴走してる……

 クラス全体が巻き込まれてる……

 でも……笑える……いや、怖い……!!)


そこで、ひなたは思い切って声をかける。

「まひる……ちょっと、やりすぎじゃない!?

 クラスのみんなも巻き込まれてるんだよ!!」


まひるは振り返り、少し驚いた表情を見せるが、すぐににこっと笑う。

「だって、雨宮くんが困らないようにするのが私の仕事ですから♡」

その言葉に、ひなたの焦りは半分溶け、半分絶望に変わる。


さらに、教室内の小さな混乱も見逃さないまひる。

机の角度、椅子の高さ、筆箱の位置、ノートの並び……すべてを整え、まるで教室全体を“雨宮くん専用ゾーン”に変えてしまう。

後ろのクラスメイトたちは次第にざわつき、何度もため息をつきながらも、誰も止められない。


「まひる先輩……もはや管理者レベル……」

小声でつぶやく副委員長の桜井。

まひるは気にせず、にこにこと笑うだけだ。


雨宮くんも少しずつ状況に気づきかける。

「え、でも……確かに助かるし……」

その無自覚な天然発言に、ひなたは壁にもたれ、頭を抱える。

(友情と愛情の狭間……まさにこれだ……!!

 助かるのに怖い……笑うのに涙出そう……!)


そして、まひるの暴走はさらに加速する。

教室の掃除道具をさりげなく整え、プリントや教科書まで順番通りに並べる。

「よし……完璧……♡」

その無邪気な顔の裏で、クラス全員が軽くパニック状態になっていた。


ひなたはため息混じりに天井を見上げる。

(……誰も止められない……

 でも、少しだけクラスが快適になってる気もする……

 いや、でも怖い……)


雨宮くんは今日も無自覚に笑顔。

まひるの愛情暴走は、友情と愛情が入り混じるクラスの日常を、

笑いと混乱でさらに彩り、夕暮れの教室に独特な空気を生み出していた。

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