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クラス一真面目子ちゃんをメンヘラに開花してしまったようですね♥  作者: 櫻木サヱ
メンヘラ進化と、日常崩壊

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16/22

お弁当争奪戦

昼休み。教室はお昼ご飯の時間で賑やかだった。

雨宮くんは自分のお弁当を机に置き、のんびりと蓋を開ける。

だが、その平和も長くは続かなかった。


「……雨宮くんのお弁当……♡」

まひるはそっと席を立ち、雨宮くんの周囲を観察する。

その目は、獲物を狙うハンターのように輝いていた。


ひなたは遠くから息を呑む。

(やばい……今度はお弁当まで監視対象……!

 完全に日常侵略モード……!!)


まひるは小さな手でお弁当の位置や向きを整え、箸やおかずのバランスまでチェックする。

「これで食べやすさも完璧……♡」

その笑顔は無邪気だが、背後には恐るべき計算力がある。


周囲のクラスメイトも巻き込まれ始める。

「あ、ちょっと、まひる先輩……やりすぎ……」

同級生が止めようとするが、まひるはにっこり微笑む。

「雨宮くんが快適に食べられるなら、誰も困りませんよね?」


しかし事態はさらに加速する。

机の上のちょっとしたおかずのズレも見逃さず、箸をそっと直すまひる。

「ここは……この向きが最適……♡」

まるで愛の精密作業。


雨宮くんは無自覚で笑う。

「ありがとう……二階堂、助かるよ」

その言葉に、まひるの胸は燃え上がる。


(……助かった……♡

 だったら……もっと助けたい……!)


ひなたは後ろで両手を握りしめ、壁にへばりつく。

(だめ……もう誰も巻き込まれないで……!!

 でも笑える……いや、怖い……!!)


その時、後輩男子がこっそりお弁当を覗こうとすると、

まひるは鋭い眼差しで制止する。

「……そこは触れないでください。雨宮くんのお弁当ですから♡」

完全に“お弁当警備隊”の顔になっていた。


教室は笑いと混乱に包まれ、

放課後の事件とはまた違う、昼休み限定の“まひるの愛情暴走劇”が繰り広げられた。


雨宮くんは、今日も何も知らず、無自覚に幸せそうにお弁当を食べていた。

まひるのメンヘラパワーは、まだまだ加速していく――!

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