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クラス一真面目子ちゃんをメンヘラに開花してしまったようですね♥  作者: 櫻木サヱ
メンヘラ進化と、日常崩壊

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15/22

小さな事件、巻き込まれるクラス

ある日の放課後、教室はいつもより静かだった。

しかし、その静けさは一瞬にして破られる。


「わっ……!」

誰かが掃除用具を倒してしまい、床に小さな水たまりができてしまったのだ。

その水たまりは、雨宮くんがうっかり踏んだら確実に滑るレベル。


その瞬間、まひるの目が光る。

「……雨宮くんが滑ったら大変……♡」

立ち上がると、彼女は小走りで水たまりに駆け寄る。

雑巾を取り出し、丁寧に拭き取る手は、まるで儀式のように完璧だ。


ひなたは後ろの席から顔面蒼白で見守る。

(普通なら、ちょっと拭くだけで終わるはずなのに……

 まひる、どうしてここまで必死なの……!?)


しかしまひるは止まらない。

机や椅子の位置まで微調整し、教室全体の安全性と快適さを最大化。

「よし……これで完璧……♡」

その笑顔は無邪気そのものだが、クラスメイトには圧迫感がすごい。


雨宮くんはまだ無自覚で笑顔。

「ありがとう、二階堂……助かるよ」

その一言で、まひるの胸の中に熱い炎が灯る。


(……助かった……♡

 だったら……もっと助けたい……!)


事態はさらにエスカレートする。

まひるは床のちょっとした汚れまで発見すると、雑巾で拭き、机の上のプリントを整理する。

「こ、こりゃ……教室が全部整うまで止まらないパターンだ……!」

ひなたは思わず後ろで手を握りしめる。


さらに副委員長の桜井も巻き込まれ、

「まひる先輩……やりすぎです……!」

と止めようとするが、まひるは無邪気に首をかしげる。

「雨宮くんが安全で快適なら、誰も困りませんよね?」


クラスメイトたちは次第に混乱し、机や椅子を動かされるたびにザワザワ。

廊下から見ていた後輩女子も、「え、これ何の祭り……?」と困惑する。


そのとき、雨宮くんが机の前に戻ってくる。

「わぁ……全部整ってる……ありがとう、二階堂」

まひるの胸は再び高鳴る。


(……助かった……♡

 もっと……もっと助けたい……!)


小さな事件が、瞬く間に“まひるの助けたい暴走ショー”へと変貌した。

ひなたは壁にへばりつき、心の中で叫ぶ。

(やめて……もう誰も巻き込まないで……!!)


放課後の教室に響くのは、まひるの完璧すぎる手際と、巻き込まれたクラスメイトの困惑。

真面目子ちゃんの小さな事件対応は、

日常をギャグとカオスで染め上げる序章にすぎなかった。

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